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【中国旅客船転覆】死者26人に 現場封鎖…家族「手がかりがない…」

2015年06月04日 05時49分30秒 | 海外情報
乗客乗員456人を乗せた大型客船「東方之星」が1日夜(日本時間同)に中国湖北省の荊州市監利県に近い長江で転覆した事故で、国営中央テレビによると、3日までに14人が救助され、ほかに26人の死亡が確認された。一方、長江の濁った水に阻まれてダイバーによる水中捜索は難航。400人以上がなお不明だ。救援現場近くの葬儀場に仮設されたテントの遺体安置所に集まった家族らの間には、焦りと怒りの声が渦巻いている。

 「そのカメラをこっちによこせ!」。長江の川岸に置かれた荊州市監利県の救援現場に向かう道を封鎖していた部隊を3日午後、記者(河崎)が撮影したところ、武装警察官数人に取りかこまれて、画像消去を命じられた。すでにポケットにしまった携帯電話機でも撮影していたため、望遠レンズ付きカメラの画像消去に応じ、事なきを得た。

 地元のタクシー運転手によると、3日になって救援現場では遺体収容の作業が増え、国営中央テレビなど一部のメディアを除いて立ち入りが禁じられた。地元住民の徒歩やバイクの往来まで封じる徹底ぶりだ。

 封鎖された川岸の救援現場のすぐ近くに、「容城葬儀場」があり、駐車場の奥に青いテントの遺体安置所がいくつも設置されているのが見えた。不安げな表情で出てきた50代の女性、夏さんは、「両親が乗船していた。まだ何の手がかりもない。事故への怒りを感じる」と大声で話した。

 こうした家族の不満が広がって、矛先が政府に向かわないよう、当局が情報統制を強めているものとみられる。葬儀場には遺体保存用の装置や、武漢市など乗船客の地元から来たとみられる霊柩(れいきゅう)車、送迎バスなどが何十台も並んでいた。検視もそこそこに、遺体を火葬したり、運び出したりする可能性もありそうだ。

 400人以上が不明となっている中で、救援当局はクレーンで船体をつり上げる準備を始めた。船底に穴を開け、船内を捜索する方法などを検討している。地元紙は、客船が上層階の客室などの改造を行って、構造が安全基準に合致しなくなっていた、と問題視する専門家の見方も伝えた。

 中国の船舶事故としては1949年の新中国成立後で最悪の惨事となった。

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