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W不倫に夜の豪遊、就任半年で消えた日教組トップの“器”

2016年11月19日 08時06分00秒 | ニュース
 今年四月、日本教職者組合(日教組)の新委員長に、連合大分事務局長の岡本泰良(おかもと・やすなが)氏が就任した。新委員長は就任の挨拶で次のように述べた。
「学校現場からの教育改革を市民的、国民的な運動に広げていかなければならない。社会的に対話力の強化が必要だ」
 左派の活動家は大喜びしたことだろう。何しろ彼らは“運動”が大好きだ。さらに、日教組は今年三月に臨時大会を開いているが、そこでも安全保障関連の早期廃止の他、原発再稼働や米軍普天間飛行場の辺野古移転反対を訴える特別決議を採択した。あれも反対これもダメと言う日教組には、民進党も社民党も共産党も仲間たちもみんな大喜びだ。
 だが、委員長就任からわずか半年、トップの座を射止めたことに浮かれたか、岡本氏は自ら墓穴を掘った。週刊新潮のスクープで、岡本委員長の“ラブホW不倫“が発覚したのである。
 さらに言えば、日教組加入の教諭が納める組合費を湯水のごとく使い、キャバクラや会員制クラブをハシゴし、ひと晩で数十万円も使う豪遊までが暴露された。参考までに記しておくと、岡本委員長は大分県宇佐市に妻子を残し、単身赴任の身である。文部省の関係者が言う。
「彼の就任が決まった今年の春あたりから、“どうやら、組合活動のボスは夜の活動にも勤しんでおられるらしい”といった噂が流れていましてね」
 岡本泰良委員長の“夜のクラブ活動”は有名だったらしい。
「(前略)女の子のいる店にもずいぶん通っていると聞きました。日教組の組織低下が言われて久しいですけれど、組織内候補の議員はいまもいますから、政界への影響力も捨て置けません。そんな組織の委員長が放蕩している原資は“機密費”ではないか、とも囁かれていて」
 赤坂の会員制クラブのママさんは、日教組は“前の前の”委員長のときから店を利用するようになったと証言している。ある日教組関係者によると、執行委員は皆、クラブやキャバクラに入り浸っていたというのだ。日教組の幹部は、“公費”でクラブ通いをしていたのである。岡本委員長の場合は、加えて“不倫”だ。
「岡本さんが委員長になってからは、二か月に一回かな。使ってくれるのは月に一〇〇万円程度でしたけど、うちより高い“三階の店”のほうをよく使っていましたよ」
 三階の店で働いていたのが、岡本委員長の愛人だ(現在は別の店に移籍)。
 先月三日(月曜)、午後六時前、日教組本部から出てきた岡本委員長に週刊新潮の記者さんは張り付いた。タクシーで池袋に移動した委員長は、ホルモン専門店で四〇代前半とおぼしき女性と食事をした。
 週刊新潮によると“若いころの風吹ジュン似の細身の女性”とのことだが、食事を終えた二人が向かったのがホテル街だ。二人からは終始、笑顔が絶えなかったと記者さんは綴っている。そして、「お風呂のラブマット・ローション絶賛貸し出し中!」と書かれた看板を掲げたラブホテルに二人は吸い込まれていったそうだ(部屋を選んだのは女性のほうだったらしい)。
 二人がラブホテルに滞在したのは約三時間半ほどだった。先にホテルから出てきたのは岡本委員長で、数秒後に女性も退出。しばらく歩いて一緒にタクシーに乗り、岡本委員長が先に降りた後、タクシーはそのまま女性を自宅まで送り届けたという。支払いは、日教組名義のタクシーチケットだったそうだ。これは、経費の私的流用である。
 この女性にもご主人がいることがわかり、したがって日教組のトップを預かる岡本委員長は“W不倫”をしていることが発覚した。そして、日教組のトップに登りつめた男は、案外と“ゲス”だったこともわかるのだ。週刊新潮の記者さんが、岡本委員長を直撃した。
「うん、知らない。知らない、俺、知らないよ」
 岡本委員長はおトボケになられたそうだ。二人がホテルに入る瞬間の写真を見せたときも、こう言い放った。
「(ホテルの外観を)見てるだけじゃないか。知らないよ、そんなの。もうやめてください」
 週刊新潮は二人が利用した部屋(四〇三号室)まで特定し、実際に部屋に入り、埋め込み型のキングベッドがあることやベッド脇にコンドームとバイブレーター、さらには“セーラー服コスプレのレンタル”サービスがあることまでつかんでいるのに、岡本委員長は知らないの一点張りだった。
 知らないと言い張る岡本委員長に対して、お相手の女性はこう言った。
「つきあい自体は三、四年(岡本氏が書記長だったころから)で、ラブホテルはここ二年くらい。月に一回、行くか行かないかです。でも信じないでしょうけど、肉体関係はなくて、並んで腰かけて他愛のない話をするだけなんです」
 信じられません。岡本委員長は神経がすり減っていて、音が聞こえると休まらないから静かな場所としてラブホテルを選んでいる——、なんて言われても。
 数日後、この女性から記者さんに連絡があり、前言を撤回したいと言われたそうだ。彼女の証言は、ぐるりと反転する。
「本当はわたしが岡本さんに一方的に気持ちを寄せていて、池袋のホテルに行ったことがないから行きたいとお誘いしました。わたしが無理やり連れ込んだんです」
 しかも、ホテルに行ったのはあの夜が初めてで、その一回きりだと女性は言った。さきの証言では、月に一回行くか行かないかの関係が二年続いているとのことだったが、週刊新潮は初めてラブホに行った夜にたまたま尾行したのだという。おいおい。
 彼女が週刊誌の取材に応えたことを告げると、岡本委員長は絶句し、以来、連絡が途絶えたそうだ。ようやく電話がつながったときも、“もうお前は関わるな”と切り捨てられたという。
「ホテルに行くのを望んだのはわたしで、八月のわたしの誕生日の二日後、お願いして初めて連れてってもらったんです。でも、期待して、“よしっ!”と思ったけど、全然そんな(男女の)関係にならなくて。あとは九月と十月に一回ずつ行きましたけど、同じでした」
 女性は繰り返し“自分から誘った”“男女の関係はない”と言い続けている。誰かにそう言わされているのか、あるいは誰かをかばっているのかはわからないが、不倫が発覚した女性は勤め先を辞めたという。
 岡本委員長の不倫記事が出ると知った日教組は、事務局勤務の職員に緊急招集をかけたそうだ。本部勤務の職員が打ち明けた。
「六階会議室に三〇人ほどが集まると、前方のひな壇に清水秀行書記長や瀧本司書記次長らが怖い顔で並んでいて、清水さんから“明日発売の『週刊新潮』に、岡本委員長の愛人とお金の問題に関する記事が出る。みなさんも取材されたり、記者に張り込まれたりする可能性がある”という説明がありました。続いて瀧本さんが“僕にも電話がかかってきた。この中に取材を受けた人はいますか”と、全員を睨みつけながら、脅すように問いかけました。もちろん、私を含めてみな黙り込んでいました。続いて、顧問弁護士から“みなさんには取材に答える義務は何ひとつありません”という指示がありました」
 教師の集まりのくせに箝口令を敷き、取材拒否を命じるあたりがなかなかに見事な腐れっぷりだが、清水書記長からは、“このような状況なので、岡本委員長はしばらく事務局に顔を出しません”との説明もあった。
 これ以降、岡本委員長は行方をくらました。
 報道が出た直後に日教組が加盟する日本労働組合総連合会(連合)中央委員会が開催されたが、日教組のトップはこれを欠席した。事務局は欠席理由を「岡本氏の体調が優れず休養していたため」と説明した。そんな岡本委員長のふるまいを、産経新聞(夕刊フジ)はこう断じた。
「スキャンダルが伝えられた先月中旬以降、岡本氏は雲隠れしたままという。都合の悪いことが起きると隠れて逃げる。そもそも、倫理性が高く問われる教職員団体のトップの器ではなかったのかもしれない」
 報道で岡本委員長のW不倫を知った神奈川県の中学校教諭はこう言って憤った。
「岡本さんは、日教組教育新聞とかでは、“常に子どもに寄り添い”とか清廉潔白であれみたいな正論を述べているくせに、自分がやっていることはハレンチそのもの」
 子どもに寄り添わず、ラブホのベッドで愛人に寄り添っていた岡本委員長は、不倫報道を受け、引責辞任する見通しだという。当面は新委員長を立てず、三人いる副委員長が委員長の職務を代行するらしい。
 もし……、もし、岡本氏が委員長を務めあげれば、一二〇〇万円と言われる年収に加え、二八〇〇〜三〇〇〇万円ほどの退職金を手にし、さらには『教職員共済』の理事長に天下り、ここでも給料と退職金を手に入れるコースが待っていたのだという。
「あれ以来、連絡する気もありませんし、岡本さんからも何もありません。もうお会いすることはないでしょう。別の世界で生きていくのです」
 かつての愛人からも別れを告げられた。こうして岡本氏は、わずか半年で日教組委員長の座と愛人との両方を失った。一軒のクラブだけで月に一〇〇万円も使うような豪遊も、もうできない。
 本来ならば、身を挺してでも女性を守るのが男の努めのはずだが、岡本委員長がしたことは愛人を守ることではなく、逃げることだった。だから週刊新潮も書く。保身のために“愛人”も切り捨てる男に、子どもを守れるはずもない、と。
 こんな男が、かつては教壇に立っていた。そこに、日教組という腐った組織の本質が透けて見えるような気がする。
参考記事;産経新聞11月3日・7日週刊新潮11月20日号・27日号他

“年収”240万円⇒“月収”240万円!元サラリーマンの不動産投資術

2016年11月12日 07時08分47秒 | 不動産ビジネス
時間を自由に使える金持ちになりたい!
高校中退し騎手を目指して渡豪するも挫折、ホテルに就職しベルボーイになったが朝から晩まで働いて年収240万円の現実を知る。高級外車で乗り付ける身なりの良い客を見るたびに思った。「自分もあんな金持ちになりたい……」それが紺野氏が投資を始めた原点だった。
「ホテルを辞めてネット企業の営業職に転職したら、いきなり年収が800万円に上がったんです。でも今度は激務で、休日はほぼゼロ。僕は海外旅行が好きなんですが、せっかく年収が上がってもどこにも行けません。早期リタイアできるまで貯金してから旅行三昧しようかとも考えましたが、十分な額が貯まる頃には高齢で体力がなくなっている。旅をしながら収入を得るには、不動産投資しかないと思ったんです」
だが、紺野氏は当時まだ25歳、資金もなければ知識もない。そこでノウハウを得るために、不動産投資会社→税理士事務所→不動産管理会社と職を転々。宅建やFPの資格を取り、元手となる200万円をつくった。
「それで31歳のとき、神奈川県大和市に築24年のワンルームマンションが買えたんです。価格は1000万円以下、ノンバンクから年利4.3%、30年の長期融資を受けました」
ところが実際に運営してみると、管理費や固定資産税などがかかり、手元には月2万円ほどしか残らない。苦労してようやく手に入れたワンルームだが、ベルボーイ時代の年収を得るには、同じ物件を10室も所有しなければならないのだ。

重視すべきはキャッシュフロー
「それで気づいたんです。不動産を買うときは、誰もが物件にどれだけの資産価値があるのかを気にしますよね。でも投資として見た場合は、月々いくらが手元に残るのか――すなわち“キャッシュフロー”が大事なんだということに」
そこで今度は利回り重視の一棟建てアパートを狙うが「年収と自己資金が不足している」と冷たくあしらわれるばかり。それでも挫けず100軒以上の不動産会社をあたった結果、神奈川県横浜市に築26年の木造アパートが買えることになった。
融資と物件の組み合わせがカギ
「第2号物件は、諸経費と税金を引いても月19万円が手元に残りました。第1号物件と合わせて月収21万円です。この調子で物件を増やしていけば、月収100万円だって可能だと思いましたね。問題となるのはやはり融資でしたが、それも経験を積むうちにわかってきたことがありました。金融機関には築年数や収益率などでそれぞれ融資できる条件が決まっていて、持ち込まれた物件が適合していれば審査は通るんです」

それに気が付いてからというもの、物件購入は飛躍的にスムーズになった。今では旅先からメールとネット電話のやりとりで、物件を購入できるまでになっているという。実際、第8号物件は、バリ島で買い付け、パリで価格交渉をし、ハワイで融資承認を受けたものだ。
「2015年4月に第10号物件を入手して、月収240万円になりました。ベルボーイ時代の年収が、とうとう月収になったんです。貧乏時代に思い描いていた夢は全部、実現できました!」
次なる野望は大好きなパリに築100年の味のあるアパートを購入し、旅行者向けのホテルとして運用することだと言う。不動産投資家、世界を巡る――紺野氏は今月も、物件探しの旅に忙しい。
毎月240万円のキャッシュフローを生む紺野氏が所有する9物件の内訳
※73室、駐車場29台、倉庫17室。築年数は購入時
「手取り額」は、月々の家賃収入からローン返済額と固定資産税を引き、×0.8を乗じる。この20%は修繕費や入居者募集の経費、空室が生じた場合を想定したロス分だ。全体に築古なのが気になるが「自分の人生の残り時間は限られている。その間収益を生んでくれれば十分と考えている」(紺野氏)。

●紺野氏が次に手掛ける「Airbnb」とは!?

不動産投資で高利回りを実現するには、物件を安く購入するか賃料を高く取るかだが、最近は格安物件が少なくなった。
そこで紺野氏が目を付けたのが「Airbnb」だ。家主が部屋を貸し出し、泊まりたい旅行者がネットで申し込むシステム。
紺野氏は横浜に築60年の木造平屋+茶室の「第9号物件」を購入。趣のある純和風にリフォームし、外国人観光客に貸し出す計画という。1泊平均2万円で70%稼働すると、実質利回り30%が実現する。
家族やグループで来日する外国人観光客向けに「第9号物件」を純和風に改装中。

ケチとは違う! お金持ちが「1円玉」を大切にする深~い理由

2016年11月12日 07時01分07秒 | お役立ち情報
■お金に好かれない人は小額コインを差別する?
「お金が寄ってくる人、お金に好かれる人には共通の特徴や習慣がある」というのは、税理士として独立し、多くの経営者を見てきた亀田潤一郎さん。お金が寄ってくる人の習慣を真似ることで誰もがお金に好かれる体質になれると話します。

かくいう亀田さんも、昔はお金が貯まらない浪費体質だったとか。それがお金に好かれる人たちの習慣を真似することで激変した体験者です。ここでは、そんな亀田さんにうかがったインタビューをお届けします。

■どんな金額であれ、お金はお金
道を歩いていたら1円玉が落ちていました。あなたはこの1円玉を拾いますか?

意外なことに、お金持ちの人ほど圧倒的に「拾う」と答え、そうでない人ほど「拾わない」と答えるケースが多いのです。

「拾わない」と答えた人は、「1円玉くらい拾ったって大した得にならない」とか「1円玉を拾うところを見られたら、セコイ人だと思われそう」という理由を挙げます。ところがお金持ちの人の考えは全く別。

「1円だって大切なお金。拾わない方がおかしいでしょう?」と答えます。逆に、なぜそんな分かり切った質問をするのかと言わんばかりです。もちろん、拾ったお金は警察に届けるという前提はこの際別に考えてください。

「拾わない」という人も、例えばこれが100円玉、500円玉なら拾うでしょう。1円は拾わないで無視するけれど、100円なら拾う。つまりこれはお金の大小によって差を付けているわけです。

お金持ちに共通のマインドは、どんな金額であれお金はお金であるということと、どんな大きなお金も最小の1円の集まりで成り立っているという認識にあります。ですから1円も1万円もお金であることは同じ。大切であることには変わりないという気持ちがあるのです。

それは実際の経験に裏打ちされたものでもあります。たとえば経営者の人などは1円という端数が足りないために決済ができなかったり、事業が滞ったりすることがあります。1円がいかに大切なものであるか、そうした経験から身に染みている人が多いのです。

■お金持ちほど1円玉を大事にする
ですから、お金持ちの人ほど小銭を大切に扱います。よく財布にはお札だけ入れていて、小銭はズボンのポケットにしわくちゃの領収書と一緒に入れたりしている人がいますが、それはお金持ちからしたら考えられない行動です。多くの人はちゃんと小銭入れを持ち、細かいお金はそこに入れています。

私もそんな彼らの行動をとにかく真似をしようと、小銭入れを持ちました。これが意外に高価なものが多いので驚きます。ただし、皆さんもお店で小銭入れを見てもらえれば分かりますが、財布とは違って独特の形状の物が多く、作るのにそれなりの手間がかかりそうだということが分かると思います。

私はとくにイチョウ型の上下で閉じあわされるタイプを好んで使っています。これがとても使い勝手がいいのですが、小銭入れを持つことでお金の使い方、買い物の仕方も変わってきました。

たとえばコンビニに行った時など、ちょっとしたものを買う時には小銭入れをまず取り出します。ところが小銭があまりないとわざわざ長財布を出して大きなお金を崩すまでもないなと、買い物自体をやめることが増えました。

小銭入れを持ち歩くことで手間が増えて、それによって商品の購入を思いとどまる、つまり自然に無駄使いが減り、節約することになったわけです。

「ワンデイ・クリアリング」は小銭入れも同様で、毎晩寝る前に見直して、多すぎれば500円玉は500円玉用の貯金箱に入れて貯金に回します。また、1円や5円は別のケースに入れて、それがいっぱいになったら、そのまま寄付に出したりします。

私の周りの知り合いも、小銭は専用の瓶に貯め込んでおき、1年たって年末になると銀行にそれを持っていって、いくらになるかを楽しみにしているという人もいます。

いずれにしても1円玉~500円玉といった小銭を大切にすること。とくにお金の大小で差を付けず、最小の1円も同じお金に変わりないという意識を持つことが、お金に好かれる人への道なのです。

(取材・文/本間大樹)

国の借金、1062兆円=1人当たり837万円―9月末

2016年11月11日 07時06分52秒 | 行政
 財務省は10日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が9月末時点で1062兆5745億円だったと発表した。6月末時点から9兆1069億円増え、過去最高を更新した。10月1日時点の人口推計(概算値1億2693万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約837万円になる。

 急速な高齢化で社会保障費が膨らむ中、不足する税収を賄う国債の発行額が増えた。厚生労働省は2017年度予算の概算要求で高齢化に伴う社会保障費の自然増を6400億円と見込んでおり、国の借金は今後も増加する傾向にある。

 国の借金は16年度末に1119兆3000億円まで膨らむ見通しだ

欧州に潜む世界的危機の元凶 米大統領選どころではない大問題とは

2016年11月10日 07時42分50秒 | 経済
米経済には、取り立てて書き連ねるほどの問題はないかもしれない。だが、欧州経済は力を取り戻せないままだ。次の金融危機は、欧州発となる可能性が高い。
中国経済が”崩壊”するよりも前に、その危機は訪れるかもしれない。一党独裁の中国は、内部の矛盾を取り繕うことができる(たとえ永遠にではなくても)。しかし、欧州にそのぜいたくは許されない。それどころか、欧州連合(EU)加盟28か国全ての同意を得なくてはならないのだ。これは、不可能な仕事である場合も多い。
それを示す最近の例が、EUとカナダとの「包括的経済・貿易協定(CETA)」の正式調印の見送りだ。人口350万人ほどのベルギーの一地域が、約5億人を擁するEUの決定を左右したのだ。そのベルギーのワロン地方は、投資家らが各国政府を協定違反で提訴することを認める可能性を生む独立仲裁機関の設置に懸念を表明している。これは、ブレグジットの悪影響の一つともいえるだろう。
脅威はいくつもある
欧州には別の脅威もある。新たなギリシャ支援に加え、ポルトガル政府が経済を好転させられなかった場合の同国に対する支援の可能性だ。さらに差し迫った深刻な脅威は、イタリアで12月4日に予定されている憲法改正の是非を問う国民投票だ。
この国民投票は、米大統領選の影に隠れてあまり注目されてこなかった。だが、体制や構造全体に多大な脅威をもたらす問題だ。マッテオ・レンツィ伊首相が訴える憲法改正にイタリア国民が反対すれば、反EU派に力を与えることになり、結果としてEUからの離脱という結果にもつながりかねない。
イタリア経済はEU域内で第3位の規模であり、同国の債券市場は世界弟3位の規模だ。10年債利回りは今年8月のばかげたほどに低い1.04%からは上昇しているものの、それでも10月27日の時点で、1.585%と相変わらず話にならないほどの低水準だ。
イタリアの銀行制度は、どう見ても破綻寸前だ。しかし、ドイツはイタリアの銀行への支援に反対だ。ドイツ国内の銀行が抱える問題も大きくなる中、状況は日に日に、一層注意深い対応を必要とするものになりつつある。市場も、ドイツの大手2行、ドイツ銀行とコメルツバンクに対する懸念を深めている。
どちらの銀行も破綻をさせるわけにはいかない。だが、アンゲラ・メルケル独首相は大惨事を避けるために行わざるを得ない両行への支援に乗り出すことによって、政治的に大きな代償を払うことになるだろう。
ドイツ銀行を支援すれば、それはイタリア、ポルトガル、その他の加盟国への支援も避けられないということを意味する。メルケル首相にはその後、銀行は救済しないという自らの原則を貫くわがままが許されないことになる。
問題を抱える欧州の銀行に口座を持っていたとしたら、筆者は各国政府に銀行救済のためとして預金を使われてしまわないうちに、今すぐに全額を引き出すだろう。過去に一度起きたことだ。再び起きる可能性はある。