模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

竿の修理

2020年10月24日 | 色々なお道具

船でのイカ釣りと言えば、電動リールに重たい錘を吊り、疑似餌を何本もつけて、向こう合わせで釣るものでした。
それが8年ほど前から、疑似餌自体が軽い錘になっている、鉛スッテのイカ釣りというのが、日本海を中心に夏の夜の定番になりました。
向こう合わせではなく、ピシッと掛けにいかないとイカが疑似餌を放してしまうので、絶対に釣れません。

おのずとロッドは非常に敏感なものになり、先端だけが細く柔らかいものに進化しました。これが簡単に折れるんです。
イカ釣りは自分のメインではないので、1万円くらいの安いダイワのロッドを使っています。
そのロッドの先端を2本も折って、今も同じロッドの3代目を使ってます。
高価なロッドなら、修理に出すのですが安物なので修理せず、買い直しています。2度も。
先端に道糸が巻いているのに気づかずにリールを巻くから折る、ということを学習したので、最近は眼鏡をかけて釣るよう対策したら是正できました。

その、折れたロッドをもったいなくて何年も捨てずに持っていた、ケチケチじいさんがおりました。
このロッドは根元が中空パイプで先端だけムクの棒でできています。
釣具屋で、ムクの先端だけ売っているのを買ってきました。
カーボンロッド全盛なのですが、グラスファイバーの汎用の穂先ならブランク単体で売っています。
パワフルなロッドならカーボンでないとまずいですが、繊細なイカ用なら先端は柔らかいグラスで十分なはず。
随分前に買ってありましたが、プラモデルを作る方が面白いので放置していました。
コロナのせいで不完全燃焼な夏だったので、中途半端なアウトドア脳が急にやる気になりました。

下が3代目で、上が初代か2代目の残骸です。
オリジナルの白い部分がムクで、黒い塗装の部分がパイプでできています。
上はムクの部分がパイプになるまで少しづつ切り落としたのですが、接着シロ部分はオーバーラップしてるのでその部分も捨てると、パイプ部分がやや短くなりました。
そこに、買ってきたグラスのティップを差してみました。
釣具屋に折れたティップを持って行って、合わせながら選んだのでほぼピッタリでした。
オリジナルのカーボン部分が短くなって、グラス部分が長くなったので、少し軟調になると思います。
2本折ったおかげで、ガイドは余分にあるので、感度向上を狙って4個のところを5個に改造することにしました。

先端に向かってガイドの間隔が徐々に狭くなるのですが、1個増えるので間隔を変えなければなりません。
そのピッチ変化の法則がわからないので、オリジナルの4点の位置を測定し、エクセルのグラフでピッチのカーブを描いて法則を表し、その線上に5点の位置がくるようにしたらよいのではないかと思いました。
290mmスパンを4点で分割した、ガイドピッチの青点をカーブでつなぎます。
青の4点で描いたカーブ上で、5点で分割するのが赤点の位置。
4点を5点にするので、X軸の0.8の倍数の位置のY軸が5点の時のピッチになるんじゃないかなあ、と思います。

この工作のために材料を購入。
プラモ用のでも代用可能と思いますが、まずは調査のために専用のものを購入して試してみます。

夜釣りのロッドなので、視認性が良いようにティップは白色で、ガイドのスレッドは蛍光レッドのストロボにします。
刷毛付きの塗料ですが、嗅いだところ昔のラッカーの臭い。ホームセンターで売ってる油性塗料とは匂いが違います。
専用シンナーはプラモデルのツールウオッシュシンナーに似た匂いでした。PSは溶かしそうです。

シンナーは洗浄目的ではなく、エアブラシで吹けるよう薄めるつもりで購入。
巻いたスレッドを固める用途の2液のエポキシコートは、粘度の低いエポキシ接着剤と考えればいいと思います。
これのシンナーもありましたが、乾燥後の硬度が落ちるそうなので、見送りました。

上塗り仕上げ用として、2液のウレタンクリアー。ロッドでは筆塗りの予定ですが、残ったらカーモデルに使えるようにこれはシンナーを買いました。2液の化学反応での硬化なので、シンナーに溶解能力はなくて、塗装時の粘度調整用だけのはず。
よし、始めよう。
工程の備忘録。
ブランクカット⇒前後端マスキング⇒白エアブラシ⇒ウレタンクリア上塗り⇒ブランク合体⇒ガイド接着⇒ガイドスレッド巻き⇒スレッドエポキシコート⇒蛍光レッドハケ塗り⇒完成


コメント (2)
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