ひとつプラモが完成すると、次何を作ろうかなって考えながら、机周りの掃除と片付けをします。
できるまでは、散らかしっぱなしで作業するので、出しっぱなしの道具は定位置に戻して、ランナーを捨てたり、切り屑を掃き清めます。
今週末は、仕事で疲れていたので、ゆっくりと掃除をしました。
30cmX30cm程度だった作業スペースが30cmX50cm位になり、随分広くなりました。
男の趣味って、道具の道楽という側面が強いんですよね。
写真好きならカメラ、音楽なら楽器やオーディオ、釣りならリールやロッド、車やバイクは言わずもがなですね。
模型や絵画はそれらに比べると、比較的、道具の追求よりは作品自体の追求という意味で、より芸術的な気がします。
釣りに行くと私の道具は同船者の中で一番安い気がします。皆さん高級品ばかりお使いです。
私は道具にはコダワリが無くて、自分を道具に合わせるタイプなので、どうしてもこれじゃなきゃダメ、と思ったことはありません。
でも、安物で釣れないことはないのですが、たまたま買った高級品を使ってみると、楽に釣れるのは確かですね。
掃除してたら、最近見かけなかった子も含めて、いろんなところからピンセットが発掘されました。
なぜか貰い物を含めてピンセットは必要以上に持っています。同時に1本しか持てないのにね。
これ以外にも持っていますが、この7本が代表的な子たちです。
ピンセットは常に先が開くように、バネが効いています。
物をつかむときは、その開くバネの力を押し戻すのと物を落とさない両方のために、押す力が必要になります。
物を落とさないだけならば、軽い力で済むのに、開く力を押し戻すのに余分な力が必要になるわけです。
普段使っている7本の開く力を測ってみました。
①~③はFONTAXというスイス製の3千円以上する高級品です。当然貰い物。
①と②は先端だけ好みでR形状と尖がりに整形してます。
③は元々ツル首でしたが好きではないので、グラインダーで先端を切り飛ばし太短くしたもの。
この短いのが意外と使いやすいんです。面相筆も穂先が短い方がコントロールしやすいのと同じだと思ってます。
④は先日モノタロウで買った国産KFI製。
⑤はエンジニアのAA型。使い心地がイマイチなものの、SUS304なので錆びやすい半田作業専用にしてます。
⑥はホーザンの898。板厚が厚いのでシナらず部品を飛ばしません。
⑦は切手用の廉価品
これらを測定です。
こうやって上から押して、先端が閉じたときの荷重を、測りました。
①90g 体感的にも一番軽い。指の延長の感じ。
②150g それほど重くは感じない。
③150g
④160g
⑤200g 何も掴んでないのに重い。
⑥230g 剛性があるからしょうがないかな、と思う。
⑦320g ユーザーの使い心地を何も考えてない感じ。
感じていた通りでした。
①~③のスイス製の高級品は、左右を合わせた付け根の部分(バネ部)の肉厚を先端部よりも意識的に薄く削っていて、非常に軽く掴みやすい。①は特に軽くて、開くためのバネなんか弱くて十分って思えます。まさに指。
でもこのスイス製のINOXというステンレスは、JISでは何に相当するのか知りませんが、磁性を帯びるので定期的に脱磁が必要です。
④もバネ部を薄く削いであって、その圧を調整済みなので、上質な感じで軽いです。その上SUS304なので、非磁性。
買ってすぐに手に馴染むと感じたのは、バネ圧が低いからだと思いますね。
⑤はそのへんが全くわかっていない。プレスで抜いて、スポット溶接で貼っただけっていう感じ。掴むのに力が要る。
ただSUS304で、フラックスでも錆びないので半田作業専用にしてます。
⑥肉厚があって熱処理済なのでしっかりしてます。SUS420J2なので錆びるしすぐ磁性が付きます。
バネの強さが肉厚との剛性と合ってるので違和感はないけど、常用はしていません。
⑦ただの安かろう悪かろうです。でもデカールを摘まむのにはこの先幅が必要です。
短時間なら我慢できないこともない。
つまるところ、ピンセットのバネは弱ければ弱いほど、自分的には使いやすいということがわかりました。
これも、安ものも使えないことは無いけど、良いものは全然楽だっていうことですね。
ギュっと掴まないと、つまめないようではだめだと思います。
軽く摘まめるのが、ストレスのない良いピンセットだと思ってます。
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この儀式で次の製作へのリセットができますね。
道楽と道具の関わりも同感です。
私も道具への拘りは「程々に」です。理由は簡単で、お金がないから。(笑)
せいぜい中級品までで、高級品と言われる物には手が出せません。
どうしても高級品が欲しい時は中古品を探します。
ピンセットは安物はダメですね。
小さなパーツを無くさないようにしっかりと摑む為には先端の加工精度が高くて硬くないとダメです。
私も10本くらい持ってますが、この条件に叶うのは4本くらいです。
力を抜くと閉じる普通とは逆のピンセットも一本持ってますが、何かと重宝ですよ。
デカール用にはプラスチックのピンセットを使ってます。
私がたまたま高級品を買ったのは、入院見舞いで組合共済からもらった、一時金を嫁に内緒で私的流用した時だけです(爆)
釣行費用もなんだかんだで、1回2万円はしますでしょ。道具よりは、釣行回数を増やす方に投資したいですよね。
ピンセットは塗装の時に付いた、小さな糸くずを摘まめるくらいの精度のが欲しいですね。
逆作用は最近、塗装の持ち手に使ってますよ。