心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

思い込みながら生きる

2008-05-07 | 安全、安心、
11111222223333344444

01/3/12

筑波大学

海保博之


頭を柔らかくする(1)

 キーワード 「思い込み」

 キーフレーズ(見出し)

  思い込みながら生きる

●思い込みは人の常

 左頁の一番上の図版は何に見えるであろうか。

 このように問うとほとんど人は、何かに見立て答えてくれる。これが、実は思い込みなのである。でたらめに作った図版なのだから、何か意味のあるものに見えたとすると、それは「嘘の見え」、あなたが勝手に作り出した見えということになる。

 こうした見立て(思い込み)を、我々はしばしば、しかも、ほとんど意識せずに至るところでしている。

 なぜなのだろうか。


●人はわけのわからないことが嫌い

 実は、最後まで「図版は何にも見えない」と答える人がいる。万事に慎重な人、誤ることを極端に恐れる人ではないかと思う。

 しかし、大部分の人は何かに見立てる。見立てることによって、何が何やらわけがわからない状態から脱することができる。見立る前までは意味のなかった、空隙やしみが見立てたものの一部に見えてくるから不思議である。

 日常生活の中で、このような見立て(思い込み)がなされていると思われる例を挙げてみよう。

・見知らぬ土地でのドライブで、だいたいの 見当をつけて走る。

・操作のわからない機械をとりあえず動かし てみる。

・初対面の人がどんな人かを推測する。

 

●見立てにはリスクがある

 見立ると、世の中がわかって気持ちがよい。そのメリットは捨てがたい。

 見当をつけて走ったのに目的地につけたらうれしい。思った通りに機械が動いたら「やったー」と喜べる。初対面の人が自分の思い通りの人だったら安心できる。

 しかし、問題はリスクである。つまり、そ「の見立てが妥当でないときに、思い込みエラー」をおかしてしまうリスクがある。世の中を誤って見てしまい、時には、それが事故につながってしまう。

 

●リスク管理しながら思い込む

 情報爆発の今、一つ一つの情報にまじめにつきあってはいられない。自分なりの世界をしっかりもって対処していかないと、情報の海に溺れてしまう。

 リスクはあっても、見立て(思い込み)をしながら情報とつきあっていくことになる。それによってはじめて、情報はあなたにとって生きた知識となるのである。

 それでも、思い込みが決定的にネガティブな事態につながってしまうところでは、手厚い安全ネットを用意しておく必要がある。

 あなたの思い込みに忌憚なく箴言(しんげん)してくれる人を用意したり、実行する前に時間がかかるようにして再考の時間を持ったりする仕掛けが必要である。


本文 61行


*********

図1

 実は何に見えてもよい。というより、何にも見えないというのが正しい。紙に適当にインクをたらして広げて作っただけのものだからである。

 それでも、これが何かに見えると答える人が圧倒的なのである。一番多い答えはチョウ、次がコウモリである。

 そう言われると、そのように見えてくるところにも注意してほしい。

 なお、この図版は、ロールシャッハ図版として知られているもので、心の深層を探る検査として使われている。


*********

図2

   何が何やわわけがわからない


       見立てる


思い込みエラー    わかる  

 

  事故      気持ち良い/安心

******************************************

頭を柔らかくするポイント

(1)思い込みを恐れず、自分の世界を作りる。

(2)思い込みをチェックしてくれる体制をいろいろ用意しておく。

(3)時には、エポケ(判断停止)も有効。

******************************************


別添A


●何に見えるか

 ぱっと見たときに、この絵は何に見えるであろうか。その見えとは違うもう一つの見えがあることになかなか気がつかないところに、見立て(思い込み)のしつこさがある。

 この絵は、「嫁かしゅうとめか」の多義図形と呼ばれているものである。曲線部分を、顎と見るか鼻と見るか、黒い横線をネックレスと見るか口と見るかで、嫁に見えたり、しゅうとめに見えたりする。

 ここまでヒントを与えても、まだ、いずれか一方にしか見えない人もいる。


別添B


●じっとみていると何が起こるか

 いずれも反転図形と呼ばれるもので、じっと見ていると自然にもう一つの見えが出現してくる。

 「嫁としゅうとめ」では、いずれか一方の見えしか起こらないが、反転図形では、自然に2つの見えが交互に出現する。

 多義図形では、「義」つなわち知識を使った意味づけがかかわっているため思い込みが発生する。これに対して、反転図形ではできるだけ多様な見えをさせることで環境との妥当なかかわりをさせるメカニズムが働いていると考えられる。

戻る

写真 島田英昭ブログより
信州は、いいなー
たった1時間半で、こんな景色が見れるなんて




はじめに戻る

アクセス数解析

2008-05-07 | Weblog
2008.05.06(火) 1146 PV 377 IP - 位 / 1011483ブログ

これまでの最高値だと思う
それでも、ランク入りならじとは!!!
強力ライバルブログが参入しているのかなー

でも、無理はしない
無理すると、とんでもブログになってしまうから

静かなご愛読、感謝

昨日の歩数計 約8千歩
12時なると、自動的に0にセットされるので
わすれてしまう

またまずいものを買ってしまった

2008-05-07 | 心の体験的日記
デパ地下での買い物
ここはおいしい、というところが4件
シュウマイや
おにぎり屋
肉屋
レトルト・カレー
これはまず間違いなく買える

問題は、ついうっかり、ぶらぶら歩きをしていて
これはおいしそう、と買ってしまい、
食べてまずくて、しまった、また買ってしまったか、というケース
不思議と、そういう店って、導線に沿ってしかも、いかにも
おいしそうに見えるのである。
人が多いところでは、これだけで商売できる

でも、いずれ、そんなお店、つぶれるからね!!!
ちなみに、そのお店、老舗風のコロッケなどの揚げ物屋さん
エスカレーターを降りると目の前にある

でも、その前に自分の記憶力を磨くことも忘れてはならないぞー

:::::::
理香ちゃんは、そんなことにならないから
いいですね

環境変化と思い込みエラー

2008-05-07 | ヒューマンエラー
 自分の部屋を動き回るのにいちいち考えながら、といういきません。どう動けばよいかは身体が知っています。だからこそ、部屋の配置変えをしたようなときは危険なのです。
 環境は前と違ったのに、身体のほうは前と同じように動いてしまい、両者の間に不適合が起こってしまうからです。
 人間は、環境に慣れるのは得意です。ただし、その環境が不変(普遍?)であることが前提です。絶え間なく変化する環境には実に注意深く観察しそれに自分を合わせるように努力します。しかし、変わらない環境に対しては、自分の身体のほうをそれに合わせます。そうすれば、身体の無駄な動きをしなくて済むだけでなく、身体を動かすために頭を使う必要もなくなるからです。かりに最初は、無理な身体の動きを要求されてもすぐにそれに慣れてしまいます。
 問題は、部屋の配置変えのように、全体は変わらない、しかし、その中にある一部は変更という場合です。全体が前と同じ身体の動きを誘発して、それが変わった部分と不適合をおこしてしまいます。
「類似ケース」
○新車にした。ワイパーの操作が前と違うため、何度も前と同じ操作をしてしまう。
*****
「状況変更時のエラー、事故を減らすにはどうしたらよいのでしょうか」
 状況が変化した時のエラー、事故の事例には事欠きません。その原因のほとんどは、「新」に「旧」が侵入してしまうためです。変化後の状況に対して、変化前にしていた行動をしてしまう「思い込みエラー」の発生です。
 どうしてこういうことになるかというと、状況が変化したことの認識がないからです。
 たとえば、10月にはダイヤ編成があることを知ってはいても、朝の忙しい時にはうっかり忘れてしまって、いつも通りに出かけて列車に乗り遅れてしまいます。
 どうすれば、こうしたエラー、事故を防げるのでしょうか。
 王道は、状況そのものをがらっと変えてしまうことだと思います。部屋の模様替えではなく引っ越しをしてしまうのです。そうすれば、状況が変化したことの認識は確実にできます、しかし、コストや物理的制約もありますからいつもそんなことができるわけではありません。
 となると、状況が変わったこと、さらに、どの部分がどう変わったか(新旧対応)の情報を、変更以前から周知徹底することになります。
 さらに、エラー、事故の恐れがあるところでは、その場所に、特段の状況認識を促す注意喚起の仕掛けを作り込んでおくことになります。

自転車

2008-05-07 | 心の体験的日記
昔は、車に乗るなんて(乗れるなんて)思いもよらなかった
もっぱら、自転車
大学まで片道30分
自転車道をゆっくりと、時には猛スピードで
とりたてて健康のため、なんて思いはなく、
それしか通学手段がなかったから
最近は、まったく自転車には乗らない
もっぱら歩く
これは、健康のため

それにしても、自転車が増えたような気がする
車の運転では、一番、怖い
とりわけ、左側をこちらに向けて疾走してくる自転車
さらに、地味な服装の高齢者の運転する自転車

道路は車だけのものではない
皆で仲良く安全に使うもの

昨日は、オートバイと自家用車の事故を目撃
怖い、怖い

鯨なら安全だねー
理香ちゃんは、偉い!!!!




国家公務員への不満8

2008-05-07 | 心の体験的日記
認知的体験04/1/12海保
「国家公務員への不満8割」
世論調査の結果である。もっと高いのではないかと思っていた。それにしても、これほど高い不満がぶつけられてもびくともしない組織って一体なんなんだろう。会社なら即倒産だろうなー。
日本の官僚組織を世界で唯一残された共産主義的組織と喝破した評論家---堺屋氏だっかた?---がいたように思う。ますます頑なに自己保身的組織になって自壊していくのか--財政面から立ち行かなくなっての崩壊が一番ありそう。刻一刻、赤字が増えていく様子を示しているインターネットのサイトがある。今、700兆くらいまでいったか!---、体質を大きく変革した組織に生まれ変わるか---小泉改革への抵抗の強さ、自分たちは温存、下の組織いじりでお茶を濁す---をみるとこれは絶望のようにみえる---が、日本の将来を決める。(埋込構造文!)
残ってほしいキャリア官僚がどんどん止めていく現実もあるらしく気になる。