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日記をつけるメリットとは?

2012-05-24 | 認知心理学
第1章 だめパターンに陥るあなた

1-1)誰でもが陥るだめパターン
「知」
その1「ミスをして会社に損害を与えてしまった」
その2「締め切りまでに出来上がらなくて、周りに迷惑をかけた」
「情」
その3「気持ちが落ち込んでうつうつとしている」
その4「気分が変わりやすい」
「意」
その5「やる気が起こらない」
その6「意欲はあるが、どうすればよいかがわからない」
「周り」
その7「上司とうまがあわない」
その8「周りから浮いている」

1-2)4つの力が問題
① PDCA意識力  「知」
・ 目標を意識できる
・ 目標の観点から現在を評価できる
・ 仕事を調整できる
② 気持ちの自己コントロール力 「情」
・ 自分の気持ちを知る
・ 自分の気持ちをコントロールできる
③ 意志・意欲の発揮力 「意」
・ やる気がある
・ 思ったようにできる
「解説」
心の基本構成要素は、古くから知情意とされてきました。
心理学の言葉では、認知と感情と意志・意欲となります。
これは、具体的には、動機づけです。
動機づけには、
外部(社会)からの報酬を求めての働き(外発的動機づけ)
自らの内から突き動かされるかのような働き(内発的動機づけ)
とがあります。
外発的動機だけでは、いずれ破綻してしまいます。仕事そのものへの興味、さらには使命感に突き動かされる力がないと長続きしません。
外発的動機と内発的動機とが適度のバランスをもって仕事ができるようであれば、それが、あなたの適職です。

ただ、適職は、どこか外にある、今している仕事とは違ったところにあるはず、という考えは危ないと思います。「幸福の青い鳥を求めて三千里」なんて話になりがちだからです。

まずは、今の仕事を頑張ってみてください。石の上にも3年です。
仕事は、一定期間我慢して一生懸命にやると、不思議なことに、だんだんそれがあなたの適職になっていくようなところがあります。
やる気がどんどん出てきます
さらに、思ったようにできるようになってきます。
これこそが、意志の発揮力となります。




④ 人とうまくやっていく力(対人関係力) 「社会性」
・ 相手の意図を見抜く
・ 相手の気持ちに配慮できる
・ 相手との関係を調整できる

1-3)メタ認知力を高める
① メタ認知力とは、自分の頭の中にいる小人(ホムンクスス)が、自分の心を監視できて、さらに、心をコントロールできる力
② メタ認知力をつけるのは、内省の習慣と、心についての知識(体験的知識、心理学的知識など)とが必要
③ 具体的な行動の一つとしては、「日記を書くこと」である。

1-4)心についての「日記を書くこと」の効果
① 心についての認識が深まる
② 知的な機能(言葉の運用力)が高まる
③ 感情の平穏化ができる
④ その感情をもたらした原因についての理解が深まる
⑤ 気持ちが前向きになる
⑥ 謙虚になれる
⑦ 自分の弱さ、強さを自覚できる

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反省し、それを消化することで、人は自律神経が安定する。だから一日の終わりに、7行前後の日記を書こう(3年日記)。ただし順番は、最初は一日で一番失敗したこと、最後は一番感動したことにする。こうすれば暗い気持ちにならず、安眠できる。そして、必ず手書きにすること。書くことは、実は人間の本能。人間は頭でいくら思っても学習しない。手で書いて、目で見て、はじめてインプットされるのだ。だから外国では文書に必ずサインをする。
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自分の心への関心は悪いことではない。身体でもそうだが、心について何も考えずの生活は、心の貧しさに、ひいては、突然の心の不具合や病気につながってしまうからである。  

さらに、心への関心は、自分を越えて周囲の人々の心にも向かう。これが、精神文化を作り出す。豊潤な哲学、芸術、道徳、宗教が生み出されることになる。  

しかし、一方では、過度の心への関心は要注意である。悲しいときに、それをじっくりと受け止めるのはよい。「悲しみよこんちわ」である。ただし、それに自閉してしまうと、そこから抜け出られなくなる。ほどほどで、「悲しみよさらば」ができないと日常生活ができなくなる。  

このあたりのバランスが難しい。  
気持ちコントロール力


 気持ち(感情)を自在に自分でコントロールできたら良いのにと誰しもが思ったことがあるはずです。
 友達のちょっとした一言で傷ついてしまう自分
 相手に拒絶されてくやしい思いをしてしまう自分
 ちょっとお世辞を言われて舞い上がってしまう自分
 いつまでの気持ちを立ちなおさすことのできない自分
いくらでも、挙げることができます。
 そして、さらに、しゃくにさわるのは、同じことに直面しても、しれっとしていられる人が周りにいることです。鈍感なのか、気持ちが強いのか、わからないところが不気味です。





日記をつけることで
①気持ちコントロール力をつける
気持ちがぶれたときのことを記録する
・高ぶったとき
・落ち込んだとき
・ポジティブ、ネガティブになったとき
それぞれ、その原因を、自分と外に見つける

②対人関係力をつける(相手の意図を読む力と相手の気持ちがわかる力と適切に対処する力)
・相手の意図を読みとる力
 相手がなぜ自分に対してそのような言動をするのかをきちんと読み取る
・相手の気持ちを理解する力
 相手はどんな気持ちなのかを知る
・相手との関係を調整する力
 とりわけ、ネガティブな関係を修復する
 さらに、ポジティブな関係を作り出す
普通の関係にする
ポジティブな関係にする
スキルを知る
スキルを使う


周りとの関係が気になったときのことを記録する
・うれしかったとき
・うまくいかなかったとき
それぞれ、その原因を、自分と外に見つける
その社員といえば、上司が、調べてほしいという期待を込めて、顧客の名前のよみ方を聞いたが、何て読むんですかねぇーと言ったきり。一本電話をして確認すれば良いだけではないか!
彼には対人理解力と徹底確認力が足りないらしい。
周りの人は、諸悪の根源でもあり
しかし、元気の源でもある

③目標意識(PDCAサイクルがまわして仕事や生活をしていることを意識しているかどうか)
仕事を振り返ったときに、目標をどれくらい
どんなときに意識したかを記録する
・PDCAサイクルのチェック
・明日はどうする