第一の脇見と第2の脇見
定位反射としての第一の脇見は一瞬です。したがって、高速移動体での仕事でなければ、ミス直結とはならないのが普通です。ただ、通常は、さらにその意味を知るための第2の脇見をします。
たとえば、「大音響→一瞬の集中的選択→元に戻る→大音響の意味を知るための第2の脇見」となります。この第2の脇見は、「能動的集中」を必要とします。その分、本筋の仕事への集中力が減ります。ここで仕事を一時ストップさせての余裕のある脇見なら問題ないのですが、移動体での仕事では難しいところがあります
危険表示などでも、第一の脇見をいざなうために「危険」を目立たせるのはいいのですが、それだけでは十分ではありません。第2の脇見用に、「なぜ危険なのか(why)」「どうすればよいのか(how)」まで配慮して情報提供をする必要があります。