教育と研究を分けるべきだと主張している人で、まともな研究をしている人をみたことない。
(芦田宏直)
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大学教員の主なミッションには、教育と研究がある。
もっとも、社会貢献こそミッションというマスコミ好みの東大教授も昨今目立つが。
それは、さておき、この2つのミッション。
並立が基本。
昔の日本の大学、そしても今もいわゆる中核大学では、研究のほうに軸足を置いていた。しかし、大学進学率が50%も超えると、「我が大学は、教育重視です」を標榜しないと学生の教育がままならないようになってきた。
そこででてきたのは、一つは、教育と研究の分離論である。
ある大学では、教育50、研究30、その他20の分割を教員採用の際に了解させているとのこと。
教育と研究の分離には、教える内容が研究内容と一致なくともよい、が前提になっている。
研究することによって陶冶される知的能力があれば、研究していることと教えることとがちがっても、それなりの教育は可能との楽観も、この名言の裏にはある。
大学教員には教員免許は不要だが、最近では、採用されるためには、博士号がないとまず採用してもらえない。しかし、一方では、入学してくる学生は、高校4年的である。高校の先生のような教育が必要なのだ。
博士号をもった教員とのギャップがますます大きくなってきている現状をどうすればよいかの、難しい課題に直面している。