不幸旦那自慢

スキー板を干そうと玄関に置いておいたら、
ダーが帰ってきて板とブーツを一瞥して
冷ややかな声で聞いてきた。

「どこ行ったの？」　←って、ブツ見てるんだから判るだろ
「スキーだよ」
「誰と？」
「Eさん」
「・・・ふぅ～ん。（何か言いたげだが呑み込んでやった、という風情）」



先日一緒にスキーに行ったE嬢と私、
2人で一緒にいると、必ずと言っていい程
大盛り上がりになるネタ、
それは

「不幸旦那自慢」

要するに
「うちのダーはどれくらい妻の行動に理解のない野郎か」
という事を、お互いにグチ垂れまくって
お互いを慰めあう、という不毛な会話だ（苦笑）


E嬢のダーと私のダーは共通している部分が非常に多く、

・コレと言った趣味がない
・インドア派
・友達が少ない
・女房は大人しく家にいさえすればいい、という考え
・女房の個人的交友関係や趣味・活動は全て認めない

等々、数え上げたらキリがない程共通点が多い。
「多趣味でアウトドア派で友達が多く活動的且つ行動派」な私とE嬢。
お互いダーとは全く逆の性格だと言っていいだろう。


私に友達が多いのが不満だと、はっきり口するダー。
私が試写会に行くのも反対だし、飲みに行くのも当然反対、
ネットで知り合った人達と会う事も、メールする事も反対、
友達と旅行に行く、ましてや海外に行くなんて大反対だし
スキー、テニス、キャンプ、とにかく外に出て多人数で楽しむ遊びは全て反対。

以前私に向かって堂々と
「主婦に友達なんて必要ない」
と言い放ち、今も私の友人達から密かに軽蔑されている（苦笑）

そんな状態だから、
毎回毎回私が遊びに出掛ける度に喧嘩になっていたが、
喧嘩の度に私に言い負かされて認めざるを得なくなり（苦笑）
私の方も喧嘩が面倒なので、1度反対された事に関しては
次回から何も承諾を得ずに勝手に（内緒で）遊びに行くようになり、

更に反対すると、私が猛逆襲→認めるまで家事完全放棄、の繰り返しなので
最近では「文句が言いたいのはヤマヤマだが、我慢してやる」
という態度をアピールしながらも黙認してくれるようになった（笑）


そんな理解のない旦那を持つ2人が手を携えて行くスキー。
当然だけど、お互い旦那に「スキーに行く」なんて
一言も言わないで、勝手に出掛けている。
E嬢に到っては、スキー道具を持ってる事すら隠しているそうだ。

お互いネタの落ち着く先はいつも決まって
「どうしてココまで性格や性質の違う相手と結婚しちゃったんだろうネ」

本当に、世界の七不思議に加えて欲しいくらいだ（苦笑）