天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

「人生はビギナーズ」13本目

2012年03月01日 | 映画感想
「人生はビギナーズ」

ユアン君主演の良く言えば「人生賛歌ムービー」「癒し系ムービー」
嫌味な言い方すると「何も起こらない系」

あらすじは
ユアン君演じる主人公のオリヴァーは38歳独身のアートディレクター。恋に臆病な草食系男子。
結婚44年目にして母親が亡くなり男やもめになった父のハルが、ある日「実は自分はゲイなのだ」と衝撃の告白。
それ以降ハルは自分を解放させて若い恋人(♂)を作り人生を謳歌し始めるが、同時にハルが末期がんである事が判明する。
時は経ちハル亡き後、父の家で父の残した飼い犬アーサーと1人と1匹で生活を始めたオリヴァーだったが、とあるパーティーで
出会ったアナという美しい女性と運命の出会いをして、久し振りに恋に落ちてしまった・・・

ユアン君のヘタレっぷりが母性本能をくすぐりまくる!!
スクリーン見て「んもう~、か~わい~い♪」って何度声に出そうになった事か^^;

話は上にも書いたけど「何も起こらない系」
時間軸は父親が亡くなった後から始まるんだけど、50×50くらいの割合で「ゲイをカミングアウトしてから亡くなるまでの父親との交流」
のシーンと現在の様子が交互に描かれていて、父亡き後に生き方を見失ってしまい喪失感で抜け殻になったオリヴァーが
生前の父親との交流や父親の生き方を回想する事で、自分の生き方を見つめ直して立ち直って行く姿を淡々と描いている、という感じ。

オリヴァーのヘタレっぷりも可愛いんだけど、相棒の(元・父親の飼い犬)アーサーが愛らし過ぎて困る!!
アーサーもまた愛しい飼い主・ハルを喪った事で深く傷付いていて、人恋しくて自分が心を許した人間が常に傍にいないと気が済まない。
今はオリヴァーの傍から離れられず、家にアーサーを一匹で留守番させて出掛けようとしても、ドアを閉めた瞬間から
「キュゥ~ン!キュワ~ン!キャン!キャン!キャーーーン!!」と切ない鳴き声を上げ続けて、オリヴァーも離れ難くてどこへでも連れて行く。
オリヴァーとアーサー、臆病で傷付いた者同士が肩寄せ合うように生活する様子は微笑ましくて実に可愛らしい♪

この作品、登場人物が誰も彼もみんな愛らしい癒し系でね。
オリヴァーが友達に「気分転換に行こうよ」と誘われて出向いたパーティーで偶然出会った女性・アナがまた眩暈がする程CUTE!
メラニー・ロランというフランス人女優さんなんだけど、ごめんなさい私は彼女の事を全く知らなかったわ。でも今後大注目したい!
とにかく可愛らしい顔立ちの女優さんで、カメラを真正面に見据えるショット(絵的にはオリヴァーを見つめているという状態)には
ところどころで「ズキューン☆」と心の中で効果音が鳴りそうなくらいに可愛らしかった^^

まーそんなこんなで色々愛らしさ満載なんだけど、話としては凡庸で特に面白い事はありません(ヲイ
でもこーいう作品ってそーいうもんよね?本当によくある「ゆるゆる癒し系」ってヤツですから。
なんとなーくほんわかして、なんとなーくほっこりして、そして見終わった後なんとなーく元気になったような気分になればそれでよろし。

個人的に「何も起こらない系」には飽き飽きしてたんですが、でも本作結構楽しめました。ユアン君とワンコのアーサーが超癒し系だったんだな~♪
コメント (2)
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