天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

最近観た映画・58~59本目

2013年11月14日 | 映画感想
昨夜、小学校からの超・幼馴染みと2人で差し飲みして来ました。
彼女とは小学5年の時に同じクラスになって、始業式の直後から意気投合してそれ以降この年齢に至るまでずーっと付き合いが続いています。
本当の本当に「気楽に本音で話せる竹馬の友」ですね。こういう友人がいる自分をちょっと誇らしくなりますよ^^
彼女は間違いなく私のこのBLOGの存在を知らないだろうけどw……H嬢、また飲みに行きましょう!昨夜は本当に楽しかったワ♪

さて、地味に映画も観ているわよ。溜まらない内にレビューUPしまっせ!

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「くじけないで@試写会」58本目

久し振りに応募した試写会がピンポイントに当たって来た~♪ラッキー♪
本作は「92歳で文壇デビュー」を飾った事で話題になった詩人・柴田トヨさんの半生を描いた作品。
トヨさんが詩を綴るようになったきっかけから入り、彼女の人生を詩と共に映像を被せ振り返って行くという構成。
ぶっちゃけ試写会が当たらなかったら絶対に観なかっただろうと思うんだけど、地味に出演者が豪華だったりする^^;

トヨさんを演じるのは「永遠のヤマトナデシコ」八千草薫さん。この方、本当に本当に愛らしい!
実際のトヨさんを全く知らないのですが、八千草さんが演じられると本物のトヨさんもこんな愛らしい人だったのだろうと勝手に思い込んでしまう。
詩を書く以前の半ボケ?状態で生気のないトヨさんから始まり、詩を綴り出して見るモノ全てに興味を示し、昔を懐かしみ周囲に惜しみない愛情を注ぐ
慈愛に満ちた「トヨさん像」を本当に好演されてましたわ。もう脱帽です。

中年ダメ息子を武田鉄也さん、その嫁を伊藤蘭さんがこれまた熱演。
武田鉄也さんの説教臭くてわざとらしい演技が正直あまり好きではないんだけど、本作のダメ息子役はピタリとハマってましたわ。
他の役者さんもそうだけど、本作は配役が絶妙でした。おバカタレント出だけど上地雄輔さんの演技は涙を誘う。彼上手ですね。

観て損はない作品だと思うけど、本当に地味~な作品なのでコレに1,800円出して足を運ぶ価値があるのか?と問われると…
ただ、作中にも登場するトヨさんの綴る詩はどれもこれも本当に胸を打つものばかりでした。原作本も手に取りたくなりますね。



「スティーブ・ジョブズ」59本目

「Apple社」のカリスマ創業者スティーブ・ジョブズ氏の半生を描いた作品。
スティーブ・ジョブズ氏を演じるのはかつてデミ・ムーアのツバメ扱いされていた(ヲイ)アシュトン・カッチャー(クッチャー)
色々ゴシップまみれな感があるアシュトン君だけど私は断然彼を買ってるワ!「バタフライ・エフェクト」を観てから彼の大ファンなのっ!

物語はスティーブ・ジョブズ氏がリード大学を中途退学しながらもダラダラと大学内で自分の気になる授業だけを聴講したり
友達とインドを放浪して導師(グル)を求めて彷徨い歩いていたヒッピー青年の時代から始まっている。
以降、アタル社でゲームを作ったり、当時ヒューレッド・パッカードに勤めていた友人ウォズニアックが趣味で開発したコンピューターを元に
「アップル・コンピューター社」を創業して~隆盛期~経営陣との軋轢によって自ら作ったアップル社を追放され~復職するまでを描いている。

アシュトン君がスティーブ・ジョブズ氏の所作を物凄く研究して演じているのが見て取れる。
スティーブ氏のちょっと前傾になるあの独特の歩き方をそのままそっくりコピーしていて、彼の歩くシルエットがそのまま再現されているのは凄い。
「超カリスマにして圧倒的奇人」だったスティーブ氏の時に冷徹にして時に豪胆な様子を如何なく演じ切っていました。

彼の名前だけは知っていてもその人となりに触れた事がなかった人には「スティーブ・ジョブズ入門編」として使える作品だと思うけど
ちょっと上滑りというか「表面をなぞった」感は否めない。
映画前半では妊娠した彼女を追い払い、更には生まれた子供のDNA鑑定をして間違いなくスティーブの子供だと判明しても尚認知に応じなかったのが
場面が変わってアップル社を追いだされた後は妻子と仲睦まじく暮らしている様子がサラリと出て来たりする。
ちなみに本作は「スティーブ×アップル社」に特化して見せているらしいのでピクサーのピの字も登場しなくて映画好きにはちょっと淋しい^^;
他にも彼の奇人っぷりや社員に対しての過酷な要求を付きつける場面、又はヘッドハンティングする際の「魔法の言葉」等も手際よく
盛り込んでいるものの、もっと内面的な…実はスティーブはあの時こんな事を考えていたんだ!的なドラマティックな要素はほとんどなかった。

今となっては彼の言葉を聞く事も叶わない。天才的奇人スティーブ・ジョブズ氏のプロフィールを知るには過不足ない作りではあります。
ただ…これ以上描くのは完全なフィクションになってしまうのかもしれないけど、本作はドキュメンタリーではないのだからそこはもっと監督さんの
スティーブに対する思いや思想が反映されていても良かったのではないか?と思いましたね。
コメント
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