天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

最近観た映画・60~62本目

2013年11月25日 | 映画感想
はぁ~…もう今年もあと1ヶ月と少しですか。
段々1年が短くなっていくような気がするんすよね。まーそんな人生の夕暮れ辺りを生き抜くお年頃^^;
女子ネタもコツコツこなしているんですが、画像撮ってないからそれはまた別の機会に。

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「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々・魔の海」60本目

ハーフゴッド(神と人間のハーフ)のパーシー・ジャクソン君と仲間達の冒険譚シリーズ第2作。
前作も観てるんだけど今ちょっと探してみたらレビューがなかった…ちょうど映画感想を書く事に嫌気がさして
レビュー書かなくなっていた時期に鑑賞したらしい^^;
まー簡単に言うと前作は自分がポセイドンと人間の間に生まれたハーフゴッドなのだと自覚して世界を救ってしまう!という話で
(ちょっとザックリし過ぎですか?w)本作はハーフゴッド達の暮らしている学園を守っている結界が破れてしまったので
結界を元通りにする為に必要な「金色の毛皮」を探しに出掛ける、という話。

第二弾になって微妙にスケールダウンしているというのは…やっぱり前作が思ったより興行収入行かなかったという事か?(滝汗
絵作りも前作の方が良かったような?子供向けファンタジーだというのは百も承知してるけど、だったらハリポタシリーズのあの
スケール感、映像力ったらどーよ?って思ってしまう。ハリポタ以降制作者側はガキ向けファンタジーにも気を抜けなくなりましたわね^^;

そして話がまた微妙なショボさというのか…そもそもさ、今作で「金色の毛皮」とやらを手に入れた訳で(オチバレだろうがどーだっていいわいw)
この毛皮がさ、どんなモノも復活させてしまうというミラクルグッズでしてね…という事はですよ、パーシー・ジャクソン君達は無敵になったと
考えていいんじゃありませんか?だって例え死んだとしてもこの毛皮があれば生き返っちゃうんですからっ!
てか、正に本作のラストでいかにも「次回作の台風の目になるキャラですよー♪」な予感がプンプンする方が復活されていらっしゃいますしw
んーでもねー、正直もうこのシリーズはどうでもいいかなぁ。まあヒマだったら観てもいいけど~位の感じですよ。



「悪の法則」61本目

とにかく有り得ないレベルの豪華キャストを取り揃えたサスペンス。ペネロペちゃん可愛いよーう♪
ところで私はリドリー・スコットと相性が余り良くないと思う。特に前作の「プロメテウス」は私の方にも今は大きな誤解があった事を理解しているが
映画ラストの「キッシャァー!」を観た瞬間に「クッソー騙されたぜコンチクショー(怒)」と怒り心頭であった。果たして本作はどうなのか!?

マイケル・ファスベンダーが本作の主人公で職業は弁護士。ペネロペちゃん演じる彼女とラブラブで遂にプロポーズをした所!
自分のクライアントであるハビエル・バルデムと共同出資で新しいBarを開こうと準備中なのだが、もう少しお金に余裕が欲しいなーと
欲をかいたファスベンダーはハビエルの表稼業?裏稼業?である麻薬の仲買人に自分も手を染めようとしていた。
ハビエルから紹介された仲介人のブラピから仕事の説明を受けていよいよ仕事を始めたファスベンダーだったが、とんでもない事に…という話。
キャメロン・ディアスはハビエルの彼女役。もっそいゴツいアイラインのメイク。それなのに肌の劣化は隠せない!←もういいってか^^;

色々説明不足な話なんだけど説明のない部分には目を向けなくていい、リドリー・スコットが見せてくれた部分だけで理解しろ、という
投げやりな作りで(苦笑)、まあそれはそれでいいとしても…まー何と言うか物凄い胸糞の悪い話でしたわ。
正に邦題通りの悪にまみれた話なんだけど、例えば「最後の最後まで救いがない話」は世の中沢山あるけれど、それでも尚「傑作」だと称賛された
作品は過去にいくつもあったと思う。本作も本当に救いのない話なんだけど、なんて言うのか…一言で言って「食欲の失せる話」だったな、と。
どう表現すればいいのか…敢えて例えると「この箱の中に物凄く可愛い子猫ちゃんが入っていますよ!」と言われてワクワクしながら箱を開けてみたら
そこには物凄く可愛い子猫ちゃんの生首が入っていた、みたいな感じか(ヲイ

登場人物達がみんな禅問答のような、教会の牧師がする説法のような、微妙な言い回しで主人公にアレコレと悪についてだったり人について説く。
それが最初の内はそれ程気にならないんだけど段々イラッと来る。仲間の弁護士に助けを求めた辺りでイライラは最高潮になった。
それから本作エローいシーンがチョイチョイ登場するんだが、映画冒頭のペネロペちゃんとのエッチシーンには「うほっ♪」とするんだけどキャメロンのあの
カーセックス(文字通りのカーセックスだったwww車の中でするんじゃなくて車とするんだ。イミフだろ?ニャハハ)シーンがもうね(溜息)
多分映画史に残る「まるでそそられないセックスシーン」だったんじゃなかろうかと。自分も相当ゲスなババアだと自覚してるけど、それでも
このキャメロンのセックスシーンはそそられないどころかむしろ不愉快になった位だわ。実際劇中でハビエルも「全然そそられなかった」って言ってるしw

せめてもの救いはお腹が空いた状態で本作を観た事だな。もし食後に観てたら間違いなく映画館の中でリバースして大惨事になっていただろうと^^;



「42~世界を変えた男」62本目

メジャー・リーグ初の黒人選手「ジャッキー・ロビンソン」の半生を描いた作品。勿論True Story
ジャッキー・ロビンソンを見出しメジャーに導いた球団のGM「ブランチ・リッキー」役をハリソン・フォードが特殊メイクをして熱演している。
最初リッキーを観た時にハリソン・フォードだと気付かなかったわ。段々「この人…ハリソン・フォードに似てる…てか、まさか本人なのか!(驚愕」

話は第二次世界大戦終戦後のアメリカ。ドジャーズのGMリッキーが黒人選手を1人入れようと提案する所から始まる。
あの時代(それ以前からだけど)のアメリカ国内の黒人差別の苛烈さは過去様々な映画で題材として取り上げられていて多少聞きかじっているつもりだけど
それにしても改めて本作を観て、ジャッキー・ロビンソンという人の苦労、そして偉大さがジンジンと胸に迫ってくる。
そして彼を見出したブランチ・リッキーという人物の高潔さもまた身に染みる。とにかくこの2人が苦悩する姿を観て誰もが応援したくなる!

南部は特に黒人差別が酷く(何しろ南北戦争負け組ですしね)、もう有り得ないレベルの罵倒や嫌がらせが次から次へと降り掛かって来る。
でも最初はジャッキーと一緒にプレイする事すら嫌がっていたチームメイトも、ちょっと遠巻きに受け入れ、それがジャッキーの頑張りと他チームや
観客からの嫌がらせに「反撃しない勇気」を持って耐える姿に少しずつ心を開いて行く。
ここら辺りの手順を物凄く丁寧に観客に見せていて、だからこそジャッキーが辛い顔をしていれば観客の顔も苦渋に歪むし、ジャッキーが嬉しそうな顔を
すれば観ているコチラの顔もホッと目尻が下がる。正にジャッキーとリッキーと観客がスクラムを組んでスクリーンに向かっている、そんな感じ。

ジャッキー・ロビンソンの背番号「42」は今もメジャー全球団の永久欠番になっていて、そして毎年4月15日は彼の功績を称えて全メジャーリーガーが
「42」の背番号を付けてプレイするそうです。こういう粋な事をするのがアメリカの素晴らしい所!Yeah!
コメント (6)
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