天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】ゴーン・ガール/ベイマックス【1~2本目】

2015年01月08日 | 映画感想
先月、1本も映画観なかった。
1ヶ月の間に一度も映画観に行かなかったなんて事、ここ10年でもしかしたら初めての経験かもしんない!
何かねー、映画館に行かなくなるのが普通になると「まーコレはコレでこーいうモノか…」という気持ちになるな、うん。
いかんいかん!ヒマでニートな専業主婦なんだからせめて映画は映画館で観て少しでも日本の経済回してやらなくちゃ!←旦那が稼いだ金でな(苦笑

てな訳で心入れ替えて(謎)年も改まった事だし映画はちゃんと映画館で観るぜ!

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「ゴーン・ガール」

デヴィッド・フィンチャー監督の新作サイコスリラー。
ベンベン(ベン・アフレック)演じる「ニック」とロザムンド・パイク嬢演じる「エイミー」夫妻が結婚5周年の朝を迎えた所から物語が始まる。
結婚5周年のその日に妻のエイミーが失踪してしまう。家の中には何か争ったかのような形跡もあった事から警察は何者かによる誘拐事件を視野に捜査を開始。
エイミーの両親が著名な作家だった事から事件はマスコミで大々的に取り上げられて「エイミー捜索」の活動は日増しに大きくなる。
それと同時に残された様々な証拠が1つ1つ明るみになるにつれ、エイミー失踪に夫のニックが強く関わっている…ニックがエイミー殺害の犯人なのではないか
という憶測が流れて行く。エイミーの死体捜索を続けるも一向に遺体が見つからない状況下、ニックはどんどんマスコミに追い詰められていく…という話。

最初、映画冒頭事件が起こった所で「誰が犯人なんだろう?」と思いながら誰もがスクリーンを観ていたと思う。私もそう。
「このパターンは少なくともニックは犯人じゃないんだけど追い詰められて行ってどーにかなるって事かな?犯人はあのご近所さんか?」とか
「もしかしてデヴィッド・フィンチャー監督の事だから裏の裏かいてニックじゃないよーって見せておいて実はやっぱりニックが犯人だった!ってパターン?」
…みんな色々考えるよねー。うん私も序盤頭の中がグルグル物凄い勢いで回転しまくってたYO!

そしたらそしたら…自分の想像のかなり斜め上行った展開が待っていたドびっくり^^;
「うわ、そーいう事か。だから映画冒頭からエイミーの一人語りのナレーションだった訳ね…あいたたた><」でしたw
何て言うか…その執念が恐ろしいなーって。自分オンナだけどオンナの自分が観ても恐ろしい。コレ独身男性が1人で観に行ったら完全に女性不信になるんちゃう?^^;
よくさ、「好きの反対は嫌いじゃなくて無関心」って言うじゃない?そして「可愛さ余って憎さ100倍」とも。
エイミーはニックの事が本当に好きなんだよね。「好きだった」じゃなくて今もリアルに「大好き」なんだろうね。そう思いながら本作を観ると益々悲しい…

と、中盤まではかなり「どしぇー!」と胸糞悪い気がしながらもワクワク観てたんだけど、本作ラストに向かってどんどん失速して行くような気がするわ。
あの「第二の事件」はちょっとムリがあり過ぎるよ…警察ってそこまでおバカなのか?セコムの映像ってあんなんで誤魔化せちゃうのか?
百歩譲って第二の事件が事実だった、という体でこの失踪事件を俯瞰した時に「だったらニックが犯人だと思わせる数々の【証拠】は何だったのか?」という
一番基本の問題に対する答えが用意されていないのが物凄く消化不良。エイミーが見つかったんだからアレは単なる偶然で事件とは全く関係なかったんだよ!でお終い?
うーん…なんか、モヤモヤするわ。まー観客は全ての真相を知った上でこの「失踪事件」を観ているからモヤッとするだけで、実際にこーいう事件が起こったら
「とりあえず大団円で良かったねー♪」で有耶無耶になっちゃうって事なのか?……それも含めて色々恐ろしいお話でした。はいぃ~^^;

蛇足だけど…嘘つかない事を「ケツアゴ」隠して誓うシーン!ガチでコーヒー吹いたわwwwあかんアレはベンベンファンのツボに入りまくるわ!www



「ベイマックス」

ディズニーアニメ最新作は「サンフランソウキョウ」という「サンフランシスコ」+「トウキョウ」を融合させた「ネオJAPAN」ちっくな不思議な未来の街が舞台
早くに両親を亡くした大学生のタダシと14歳の天才少年ヒロ兄弟。傲慢だった天才少年ヒロも兄タダシの導きによって大学で真面目にロボット工学を学びたいと
思わせるまでになったのだが、そんなある時火災に巻き込まれてタダシが亡くなってしまう。失意で無気力状態だったヒロに残されたのは亡き兄・タダシが
大学で作った「ベイマックス」というケアロボットだった。心と体のケアを目的に作られたベイマックスと、タダシの大学の研究室の仲間達と交流する内に
タダシが亡くなったあの火事が事故ではなく誰かの手による事件だったのではないか、という疑問を持つようになる…

映画館やTVで予告編を斜め見しただけのなーんも予備知識のない状態で鑑賞。
アレだろ?どーせディズニーお得意の「愛と勇気と友情」みたいなふんわりお涙頂戴ヒューマンドラマな。ところどころクスリと笑わせたりしながら
最後はみんなハンカチ握りしめて号泣する的な…ほら、ドラえもんのディズニー版な!と思ってたんだけど、蓋開けたらアベンジャーズだったwww

て、ネタにしてやろーと思ったらガチで本作マーヴェルレーベルとのコラボだったんですね!そんな大事な情報予告編に盛り込んどけや!^^;

この予告編と内容のギャップが「おもしれーじゃん♪」と思えるか「騙された!」と思っちゃうかで評価は分かれそうな作風なんですが
個人的には元々マーヴェルレーベル作品大好物なタイプなんで、本作はかなり楽しく鑑賞出来ましたね♪^^
マーヴェルレーベルキャラではあるものの、ベイマックスの風貌がいかにもディズニーらしいふんわり羽二重餅仕様なので、その強さと実力と風貌のギャップが
またいい味出してるなーと思いました。タダシの研究室の友人達のキャラが存在感があるよーなないよーな微妙~な立ち位置なのも、問題視するよりはむしろ
この中途半端感がヒロとベイマックスの絆をより強調するのに役立っているのではないかな?と。まあこれはこれでいいんじゃないかな?

映像は流石のディズニーですね。ヒロとベイマックスが最初に街を飛び回るシーンなんて物凄い疾走感。街並みの描写も丁寧で日本に対するリスペクトを
さりげなく感じさせて好感の持てる映像が多かったです。音楽も良かったですね。ディズニーは本当にソツがない!

ただ、ヒロのキャラ設定がイマイチ練り込まれてない感があったかな…そもそも兄貴よりもぶっちぎりで頭いいじゃないですか^^;
独学でココまで出来るなら今更大学入る必要あんのか?ってまず思っちゃう訳ですがwww
それから「復讐は何も生み出さない/復讐しても失ったモノは取り戻せない空しい行為だ」というメッセージが込められているのですが、ヒロの感情の流れが
早過ぎて何と言うか…上滑りな感じがしなくもない。復讐心を癒されるエピソードが軽い、とまで書いたらちょっとアレなんですが…あまりしっくり来なかったな。

でも、ま、個人的にこーいう話は好きです。映像も好み。大人が観ても子供が観ても老若男女楽しめる作品だと思いますね!
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする