天網恢恢疎にして漏らさず

映画レビューを中心に(基本ネタバレバレです)スキーやグルメ他、日々どうでもいいような事をダラダラと綴っています。

【映画】「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」@36作目

2019年08月08日 | 映画感想
「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」

RPG(ロールプレイングゲーム)ファンなら…いや、日本人ならプレイした事はなくてもその名は誰だって知ってる伝説的RPG「ドラゴンクエスト」の3DCGアニメ化
で、それを現在公開中の実写映画「アルキメデスの大戦」のメガホンを取った山崎貴氏が本作も手掛けています。
山崎氏は過去に3DCG化した「ドラえもん」もやってますし、本作観に行った際に予告編で今年の12月公開予定で「ルパン三世」の3DCGも現在制作中だとか…よっぽど3DCG好きなのねw

あらすじ
少年リュカは、ゲマが率いる魔物たちにさらわれた母を取り戻すため、父のパパスと共に旅をしていた。
旅路の途中で彼らはついにゲマと出くわし、パパスは魔物たちと激しく戦うが、リュカが人質にとられてしまう。
反撃できなくなったパパスが息子の目前で失意のうちに命を落としてから10年が過ぎ、故郷に戻ったリュカは父の日記を見つける。(Yahoo!Movieから丸パクしました)

自分はどっぷりドラクエ(DQ)世代のRPG好き。(決してゲーマーではないです!DQとFFとボードゲーム系と一部シュミレーションやサウンドノベルをプレイする程度)
で、DQとFF(ファイナルファンタジー)だけは可能な限りプレイして来た。完全オンライン版は手が出なかったけどそれ以外は一通りプレイしてるつもり。
…いい歳のBBAだし、もういい加減ゲームはいいよね、と思ってたけどどうしてもXIがプレイしたくて、それだけの理由で3DSも買った位だもーん!(滝汗)
という訳で毎度前振り長いですが(苦笑)、本作はそんなドラクエファンの間でも多分最も人気が高かったであろう「V:天空の花嫁」をベースに脚本を構築したそうで。
残念ながらキャラデザは鳥山明氏ではないですが、ゲームの世界観はきちんと踏襲した可愛らしいキャラクターになっていたと思います。

自分、本編観る前に他人様のレビューは見ない読まないようにしてるんですが、昨今のSNS流行りでどうしても目にいくつか飛び込んでくるワードがありますわね。
本作に関して言えば内容の詳細については全く目に触れなかったものの、やたらと「賛否両論」とか「ゲームファンの間で酷評」という単語が目に付いた訳ですが…

ナルホドね。
確かにコレは賛否両論になりますわなぁ~^^;
「ドラゴンクエストの映画化」を、どう解釈するか、という問題ですよね。
あんまり書くとオチバレしそうだけど…要するに「ドラゴンクエストのゲーム内容を映画化」するのかそれとも「ドラゴンクエストというゲームを映画化」するのか。
うーん分かり難い表現ですいません。でも分かり易く表現するとオチバレになってしまうというねw

だから映画冒頭から色々ヒントは散りばめられていたんですよね。
懐かしいドット文字のコマンドやゲーム画面から始まる辺りなんざーゲームファンが「うっひょー!」って叫び出しそうな演出…と思ってたらコレもまあ伏線だったというw
あと、本ゲームは「ビアンカとフローラ(もっと言うとデボラも選べる)どちらと結婚する?」という選択が出来る訳で、この「結婚イベント」が大きな山場だったと思います。
ゲーマーの間ではストーリー重視するならビアンカ一択、でも回復魔法等が強いフローラも捨て難いという実利でフローラをチョイスする派で結構別れたんじゃないかと。
ちなみに自分は結婚前でWセーブして1回目はフローラ、2回目はビアンカでプレイしましたよ。デボラはやらんかった。そしたら映画にもデボラ出て来んかったw

と、まあ本編観ながらゲーマーの皆さんは色々思い出したり「あー、自分ココ結構時間掛かったヤツやーん!」とかつぶやきながら鑑賞したのだろうと^^;

逆に、ドラクエを全くやった事のない人にとってこのゲーム画面的なドット画像だとかあれよあれよと進んでいく展開には着いていけたのでしょうか?
正直言って「ゲームの内容をアニメ化して見せて行く」という展開は、当然だけど自分でゲーム回してる訳じゃないからムダにダンジョンで手間取ったりレベル上げしにグルグル既に攻略した街やダンジョンに行く手間もない訳で、本当にあっちゅー間にどんどん話が進んでいくんですよね。
今フと思ったけど、RPGの醍醐味ってこの「ひたすらレベ上げ修行」だったり「ダーマ神殿で転職させて云々」「次何処に行けばいいか分からない地獄」辺りがツボだったんだなーと。
ゲーム地道に進めながら話が展開して行って、そこに達する迄に自分自身もゲームプレイ上で葛藤がいっぱいあって、その体験も込みでゲームの展開内容に感動した訳で…

コレね、だから…ドラクエを一度もプレイした事のない人にとっては多分「すげー展開の早い3DCGアニメ、でもまあ面白いじゃん!」「今度ドラクエ新作出たらやってみようかな」
そして既存のドラクエファン「はぁ?何このオチ、こんなん誰も求めてないし!つーかクライマックス一番オイシイ所からこのネタオチって流石にねーわっ!(怒号)」
…うん、うん、そーだよね。自分もドップリとドラクエにハマって人生半ば以上生きて来た人間としてこのクライマックスからのオチって「ぁあ?」とは思ったよ。
でもね、「最高峰RPGの国産3DCGアニメ映画化」を21世紀の今するなら、このオチもアリかもな?と自分は思ったわよ。
決して納得した訳じゃーないけど(←だったら何だよw)でも、プレイしているサイドの気持ち込みで映画化する…という試みだったのかな?と思えばまあ、ね^^;

声優陣はなかなか当たりだったと思います。佐藤健君はアテレコも上手いなぁ~全然違和感なかったわ。
パパスの声の山田孝之さんとかゲマの吉田鋼太郎さんとか凄く上手かったし!まあ、女性陣は声がまんまご本人感出まくってけど。あとケンコバもなw
それより最後のスタッフロール見てて「え!?」と思ったんだけど…スラりんの声当てが山寺宏一さんって…あれ?スラりんって喋ってたっけ!?(滝汗)

まあ、思い入れの強いゲームの映画化って色々ツッコミ入れたくなりますよね。ある意味「禁断の果実」なんだろうと思いますよ。
コメント
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