「DOGMAN ドッグマン」
リュック・ベッソン監督最新作。自分何人か「主演俳優名+最新作」ではなくて「監督名+最新作」と表記するパターンがあります。まあ大抵がその監督の事が個人的に好きな場合か、もしくは主演俳優さんを余り存じ上げなくて自分の中の知名度が「主演俳優<監督」だった場合ですかね。本作はその両方共に当てはまってましたw
因みに主演俳優も監督もどちらも好き or 同程度の知名度の場合は「監督×主演俳優最新作」と表記する事が多いです。どーでもいい情報でしたねサーセン💦
あらすじ
ある晩、警察によって停止させられたトラックには女装した男性(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)が乗っており、荷台には何匹もの犬が乗せられていた。ドッグマンと呼ばれる男性は、自らの半生を語り始める。犬小屋に入れられ、暴力を浴びながら少年時代を過ごし、トラウマを抱えて生きていく中で何度も犬たちに救われた彼は、やがて犯罪に手を染めていったのだという。(Yahoo!検索情報から丸パク)
ドッグトレーナーってスゲーーー!
あ、思わず絶叫しちゃった(テヘペロ
いんやぁー本作観て先ず思ったのがコレだったもん。だってすげーのよマジで本作に出て来るワンちゃん達の演技力がっ!!
つい先日観た「落下の解剖学」という作品にもすんげー芸達者なワンちゃんが登場するんだけど、本作はあのハイレベルのワンちゃんを空恐ろしい頭数揃えて、それが束になって掛かって来ますからネッ!もう迫力が段違いなんですわっ!!どーやって躾るとアソコまで演技出来るようになるんだろう…マジドッグトレーナー神✨
と、映画の内容と関係ない(とも言い切れないけど)事ばかり書いていますが…
先ずさ、本作映画紹介サイト等では「ドラマ/サスペンス/アクション 」とカテゴライズされているんですが、ちょーっと違う気がする。まあドラマはドラマだから良しとして、サスペンス?かなぁ?とも思うし、少なくともアクションは…やってんの犬だけぢゃん?(滝汗)ま、いいけどさー。
で、ね。
本作観ていて昔観た「嫌われ松子の一生」という映画を思い出していたんですよね。
急に何言ってんだコイツ、って感じなんですが(苦笑)、その「嫌われ松子~」という作品もね、主人公が不遇に継ぐ不遇の人生を歩んでいて、全然報われなくて最終的に殺されてしまうというイミフに不幸な物語なんだけど…そして主人公の「松子」と自分にシンクロする部分が1ミリもないんだけど(ヲイ)、でも妙に気を惹くキャラクターだったんですよね。
本作の「ダグラス(主人公・ドッグマン)」にもね、同じような気持ちにさせられましたね。
本作は「ドッグマン」がワンコ達とチームを組んで世にはびこる巨悪に立ち向かうダークヒーローアクションファンタジーなのである!訳ではなく~(ヲイ)、警察がとっ捕まえた女装した容疑者をどう取り扱っていいか困って(最近LGBTQうるさいしな)警察と連携している精神科医(♀)を呼び出して、その女医の聞き取りに容疑者が自分の半生を語っていく、というだけの話なのです。実に淡々としていて拍子抜けするレベルなんですが…そのドッグマンの生い立ちがなかなかシュールです。
幼少期から暴力的で癇癪持ちの父親に虐待されまくり、兄貴は自分の身を守る為に積極的に主人公(ダグラス)を父親に虐待の生贄として差し出しており、唯一優しかった母親は父親の虐待に耐えかねてとっとと子供を置いて逃げてしまい、正に「積んでる状態」なダグラス少年な訳です。
まーココからロクでもない人生なダグラスなんですが、唯一の救いはダグラス少年は心の底から犬達を愛していて、そして犬達もまたダグラス少年の愛を受け取って唯一無二の絆を育んでいた、という事でしょう。なんならダグラスと犬達は以心伝心以上のコミュニケーション能力を発揮して行きますw
ダグラス少年は思春期に出会った女性に思いを募らせるものの、半身不随のダグラスがまともに相手にされる事などなく(と言うかそもそもそんな関係でもなくて圧倒的ダグラスの独り相撲恋愛だった訳だが)、そんな時でもダグラスの傍で優しく寄り添うのは犬達だった…が、この片思いは彼の人生にとってそこまで悪い事ではなく、むしろその女性から多大な影響を受けていて後の生き方にかなりの影響力を及ぼしている事が見て取れます。
ぶっちゃけ…「ダークヒーロー」ではなくてただの「ダーク」なんですが(苦笑)、ダグラスの事がなぁーんか愛しく思えるんですよね。
沢山悲しい事が彼に降りかかるけれど、でもいつも寄り添ってくれる犬達と案外幸せそうに見えるんですよ。ロクでもない話だしダグラスの言い分も「何言ってんだお前」でしかないんだけどw、でも妙に魅力的なキャラクターに見えるんですよ。何ならちょっと応援したくなるような吸引力があるんですよね。
主人公のダグラスを演じた「ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ」さん…すまん全然記憶にない名前だわ覚えておかなくちゃ…が、この難しい役をとても魅力的に演じていたと思いますね。この役を演じるのは相当ストレスだったんじゃなかろうかと推察します。
映画ラストのシーンは教会の十字架の影に…まるで磔にされたイエス・キリストになぞらえたかのような演出が。映画冒頭からずっと敬虔なキリスト教ファミリーで育ったように描かれていましたが(その割に父親の虐待とかさー宗教って何なの?犯罪の足枷に全くなってないよね💢)あの演出にはそこら辺の宗教観とかも盛り込んでいるのかな?
MCUみたいにシリーズ化MUSTみたいなヒーロー物じゃないですし、こんなのシリーズ化されても困るけど(ヲイ)「ヒーロー疲れ」したそこのアナタ!オススメしますよー😊
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