第1打席はこちら。
西武が日本一になった日本シリーズ第7戦の視聴率は28.2%。この数字はすごい。しかも3時間半という長丁場だったので、数字さえとれれば野球中継はテレビ局にとってはおいしいコンテンツなのだと再確認。
高視聴率だった要因は
・西武VS巨人という“因縁の”対決だったこと
・涌井、岸というイケメン西武投手陣の凄みのあるピッチング
・ラミレスのサヨナラ本塁打といった、派手で、しかもコクのある試合が続いたこと(凡戦もあったけどね)
・一戦一戦が話題になったことで、次第にイベント性が増幅されたこと
……そして何より、プロ野球ってやっぱり面白いじゃん!とみんなが気づいたことにあるのではないか。
若手選手たちが活躍した08年最後の試合が最高の視聴率だったことは球界にとって朗報だろう。09年の日本プロ野球は、清原、桑田、王、上原といったスターが不在のまま開幕するところだったのだから。
逆に、旧世代のスターたちの退場は、人気回復への一種の好機ではないだろうか。巨人の清武代表が「今年はFAで補強するつもりはない」と明言したのはその意味で正解だ(やっとわかってくれたかー)。自前の戦力をだいじに育てあげ、首脳陣がクレバーな采配をふるい、ファンと球団はそれを評価する……こんな地道なやり方こそが、メジャーに対抗する日本野球の生きる道だろう。だからこそ、独自のスタイルを守った広島の健闘は評価されるべきだと思う。
もっとも、これだけじゃまだ足りない。スポーツ新聞をはじめとしたオヤジジャーナリズムを満足させる手法もまた必要だろ。ってことで次回スキャンダル篇につづく!