事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「幽霊の2/3」 ヘレン・マクロイ著 創元推理文庫

2010-07-10 | ミステリ

4488168051 わたし、この作家のことをまったく知りませんでした。女性で初めてアメリカ探偵作家クラブ(MWA)の会長を務めていたにもかかわらず。

解説の杉江松恋が語るように、評論家的気質から脱却できなかったために過小評価されていたあたりにその理由はあるのだろう。でもこの作品はその気質のために豊かな味わいが楽しめるつくりになっている。復刊要望のベストワンだったのもうなずける。

たとえば、登場人物のひとりはこう発言する。

「ミステリ小説は本のうちに入らんよ。あんなものは誰にでも書ける。大工や配管工と似たり寄ったりの仕事だ。わたしは前々からミステリ作家に印税を支払う必要はないと言ってきた。大工や配管工だって印税はもらわんだろう。」

ヘレンがクスクス笑いながら書いていることに疑いはないが、この尋常ではない“醒め具合”が当時の探偵小説愛好家のすべてに歓迎されたわけでもないだろう。実作者たちは大笑いしたことだろうが。

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うまい店ピンポイント~ラーメンの町余目「田村食堂」

2010-07-10 | 食・レシピ

Tamurashokudo02 鶴岡篇「鈴木そば」はこちら

余目、近いです。職場からも自宅からも。なんか印象として川南だから時間がかかるのかと思ったけれど、朝のラッシュをのぞけば、およそ15分で着く。きっと、定年までに一度は庄内町で勤務することになるだろうとふんでいるんだけどどうなるものだか。

で、ここがかなりのラーメン激戦地なのだった。知らなかったなー。昔はね、前田製管の近くに、それはそれは巨大な焼きそばを出す店があってかなり知られていた。でも今はすっかりラーメンの町。有名どころをいくつか紹介しましょう。

最初は「田村食堂」。

47号線から町の中心部に向かってちょっと入ったところにある。そう思って左を見ながら通らないとまず見逃してしまうかも。ロケーションのせいか、トラックや営業車がたくさん路駐しています。で、客層を反映してとーにかく量が多いっ!

うっかり大盛りを注文したら、隣にすわった老夫婦がのぞきこんで

「それ、大盛りですか?」

「は、はい。」

「うーん。若いから食べられるんだねぇ……」

若くないんですけど。

味はけっこう強く、油も多め。なるほど営業マンたちは大喜びかも。

次回は「ケンチャンラーメン余目店

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