事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

わたし怒ってます~阿久根PART14「市長派」

2010-07-26 | 公務員

PART13「シュレッド」はこちら

子供弁論大会「議長賞」廃止 市長の独断で
7月18日 毎日新聞

 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が市教育委員会に対し、市教委主催の少年少女弁論大会で特別賞「議長賞」を廃止し、市議の招待も中止するよう命じたことが17日分かった。同市では市長が議会を招集せずに専決処分を乱発するなど混乱が続いているが、ある学校関係者は「子供の弁論大会にまで混乱を持ち込むとはひどい」と批判している。

 学校や議会関係者によると、弁論大会は82年に始まり毎年、市長や16人の全市議に来賓招待状が出されている。今年は8月2日で、市内9小学校と4中学校が参加。優秀者に市長賞、議長賞、教育長賞が贈られる予定だったが14日、市教委から各校に「今年は議長賞と教育長賞を『優秀賞』に代え、議長など市議も呼ばない」と通知されたという。

 同市の教育長は空席で、竹原市長が採用した教育総務課長が代行している。浜之上大成議長がこの教育長代行に「市長の政治介入だ。おかしい」と抗議したが「
市長命令で、おかしいとも思わない」と反論されたという。

 竹原市長は5月にも市体育協会に「市が補助金を出しているのだから会長にしろ」と強要している。浜之上議長は「教育は政治から独立させるべきもの。異常な指示に『命令だから』と従う教育長代行も言語道断だ」と話した。【馬場茂】

 感情的な市政が進めば当然こんな事態も起こりうる。議会の全否定を徹底させようと、むしろ“子どもの弁論大会”だからこそ出席を拒否させたのだろう。

 わたしがこのニュースに注目したのは、あの市長の命令に唯々諾々としたがっている職員の存在があからさまになったから……と思ったらこの教育総務課長は竹原市長が“採用した”のか。不在の教育長のすき間に、みずからの子飼いをしのびこませるあたり、さぞや市庁舎の雰囲気は澱んでいるんだろうなあ。

 阿久根の状態がまともではないことはこれまでの経緯でよくわかっているつもり。教育委員会の独立性がきちんと守られている自治体が、それではどれだけあるのか……

 どうやら他人ごとではないらしい噂もいろいろと聞こえてくるので、むしろ日本の阿久根化が進行していると考えた方がいいのかもしれない。なんてことだ。

PART15「副市長」につづく

コメント
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