事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ほりぃ散歩Vol.17 上野

2018-07-06 | まち歩き

Vol.16「柴又」はこちら。

京成上野駅を出て、JR上野駅へ。うわあほんとに外国人がいっぱい。

そしてそのなかで、中国を激しくなじるヘイト・スピーチをかます青年。東京の現在。

上野公園へ。「西郷どん」がオンエアされているのだから、西郷隆盛像のまわりは人でいっぱい……でもなかった。わたしたちは西郷と同じポーズで写真を撮るという恥ずかしいまねをかましたのだが、誰もいないからできることよね。

西郷の犬は、Facebookで「本当はこのワンコ“ツン”はメスのはずなのに、銅像ではオスにされちゃいました。」とのメッセージがあった。はー。

今回の一泊二日は「東京ドーム」~「銀座」~「池袋」~「東京スカイツリー」~「柴又」~「上野」という、はとバスだってこんな無茶はしないというコースだったが(笑)、わたしは激しく満足した。

だからといって毎年東京に来ようとは思わない。はたしてどれだけ東京にわたしたち山形県人が金を落としたことか。ちょっとくやしいじゃないですか。

にしてもSuicaを持っていないのはわたしだけ。すごく不便。丸ノ内線と京成線をドカスカ使いながら、わたしだけみんなから一歩遅れる。うーん。

でも、住んでいたので土地勘だけはばっちり。

「茗荷谷?このあたりで地上に出るんじゃなかったか」

「大手町は駅の中が深すぎてなあ」

酒田駅をおりてわたしたちがしたことは、さっそく駅前で生ビールを飲むこと。えへへ、酒田にもお金を落とさなきゃ。

Vol.18「東沢バラ公園」につづく

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日本の警察 その94 作家刑事毒島&逃亡刑事

2018-07-06 | 日本の警察

その93「教場0」はこちら

中山七里って、とにかく書いて書いて書きまくっている。そして、常に一定のレベルをキープしているのだ。職業作家として、頼もしい。

彼の作品は、出版社の枠も超えて登場人物が少しずつリンクしているのも特徴。中山ワールドを形成しているわけ。

「作家刑事毒島」には“男の心は読めるが女性心理はさっぱり”な犬養刑事と、彼との関係がツンデレな高千穂明日香刑事も登場。「逃亡刑事」の方には「御子柴弁護士でも呼ぼうか」なんてセリフまで出てくる。ファンにはうれしい相関。

お話として、警察を辞めた(その理由が謎のひとつ)人間を(ましてベストセラー連発の性格の悪い作家を)捜査に参加させるなどありうるのだろうか。「逃亡刑事」の方は、成績優秀で強面の女性刑事が、それにしては罠に簡単にはまりすぎるのもしんどい。

しかし、中山七里はこれらの無理をテクニックでねじふせる。

作家が捜査に参加するのは、作家志望者・編集者・読書ブロガー(笑)など、文学まわりの人間たちがあまりに奇矯なので犬養たちの常識が通用しないからだし(だから犬養は先輩である毒島を敬遠している)、アマゾネスと呼ばれる女性刑事は、子連れで逃亡する(映画「グロリア」を明らかに意識している)うちに、警察の存在自体に疑問をいだき、同時に人間的に成長していく過程がきちんと描かれ、読者を納得させる。

中山はこれらの警察ものだけでなく、悪徳弁護士であり、殺人者でもあった御子柴シリーズや、音楽がテーマになっている岬洋介シリーズも同時進行。

毒島以上に、くえない人なのかもしれないなあと思ったりもする。だって毒島は幻冬舎の本なんだけど、幻冬舎らしいオチのつけ方まで周到。あそこは社員にむちゃさせてそうですもんね。

その95「ドラゴンスリーパー」につづく

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