なにしろ「マイアミ・バイス」「コラテラル」「パブリック・エネミーズ」の人なので、マイケル・マンの監督作品はひたすらにスタイリッシュ。と同時に、特にこの「ヒート」のコンバットシーンはものすごい迫力である。役者たちに実際に射撃訓練を行わせ、射撃音は効果音ではなくて実際のもの(もちろん、空砲だが)。
今回は役者がすごい。アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの共演である。
お気づきのように「ゴッドファーザー」において、初代のゴッドファーザーを演じたのが(マーロン・ブランドの若いころとして)デ・ニーロであり、二代目がパチーノだったの。でも、彼らの時代は離れていたので「ヒート」が初共演作ということになる。ふたりがコーヒーショップで語り合うシーンはすばらしかった。
で、お決まりのようにラストで一騎打ち。この対決にも工夫が満載で、再見にもかかわらず十分に満足。他にも、ヴァル・キルマー、アシュレイ・ジャッド、トム・サイズモアと豪華なキャストが盛り上げてくれます。必見です。
「ザ・クラッカー」につづく。