2019年11月号PART1「芸能の人」はこちら。
「この事件を、『いじめ』と書いている、読んでいる人たちに言いたいことがあります。今までの報道がすべて事実ならば、今回の事件は、『いじめ』ではなく、法的に裁かれるべき『犯罪』です。『いじめ』ということばを、安易に、わかりもしないで使わないでください。このような行為を、子どもたちが『いじめ』と理解したら大変なことになります。」
神戸の教員間暴行問題に関して、夜回り先生の水谷修氏。ドラッグを憎む彼の発言をとりあげたのはPART1とバランスをとりたいからではありません(笑)。
あの事件はもちろん唾棄すべきものだが、むちゃくちゃな理屈で加害者たちを休職処分にした神戸市には「神戸方式」と呼ばれる人事のやり方があるらしい。
軽々に評価できない気はするけれど、校長のお気に入りの権力が肥大化するシステムは、やはり問題があるんじゃないか。にしても、日本には他にも〇〇方式と呼ばれる人事が存在するのだろうか。
本日の1冊は恩田陸「訪問者」祥伝社刊
別荘に次々に訪問者がやってくる。そのたびに犯人像や探偵役までが選手交代。狙いはすごくいいと思うし、ワトソン役が最初から提示されているあたりの工夫もすばらしい。でも、「父親と息子は声が似てくる」あたりのヒントがもっと活かせれば……今回もタイトルは音楽から。佐野元春の最高傑作からです。
PART3「アジア好き嫌い」につづく。
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