2019年10月号PART3「大丈夫」はこちら。
「そもそも、ドラッグをやっていらした方がある作品の一部分に出ていらっしゃるからといって、その作品の全部ないしは一部を社会から『削除』するという論理の背後にどんな『理屈』があるのか、よくよく考えてみたらいい。」
「少なくとも芝居の事だけはスゲエ真面目に考えてたよってことを、それを知る一同業者として、それだけはとにかく書き記しておきたかったんだよ」
前段は脳科学者の茂木健一郎氏の発言。後段は佐藤二朗のtweet。もちろん、沢尻エリカのことをめぐって。
結果的に彼女は大河ドラマに代役を立てられ、世論の攻撃もやまない。しかし、芸能人がハッパを決めていたことがそんなに悪いことなのだろうか。
くどいようだが、わたしは芸能人は人を殺してもいいと考える人間だ。“埒外”の存在として見るという意味で、究極の差別だと思われるかもしれない。でも、法律などというものを軽く芸術家たちには超えて欲しいのだ。
でも現状は違う。一種の見せしめのために、彼らには品行方正なふるまいが常に求められ、マスコミという名の世間から監視されている。わたしはつくづくと思う。芸能界に、蕩尽の果てに生まれる芸を期待することはもう無理なのか。
PART2「神戸方式」につづく。
本日の1冊はブルボン小林の「ザ・マンガホニャララ 21世紀の漫画論」
彼が別名で書いている小説の、あの絶妙な現在進行形って、ひょっとして漫画のコマの運びから……うかつなことは言えません。
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