Kiss - Detroit Rock City 2006 Live Video
2022年7月号PART2「ペーターさん」はこちら。
「教団の中にいる信者は、教団の被害者とも言えるし霊感商法などの加害者とも言える。でも、そこにいる家庭の子どもたちは何も悪いことはしていない。(合同結婚式がある)旧統一教会の場合、2世は教団に反発しても、『世の中に生まれたのは誰のおかげだ。教団があって、祝福があったからだろう』と、存在自体を否定されてしまうのです」
ジャーナリストの鈴木エイトさんの指摘。
世界平和統一家庭連合、いわゆる旧統一教会のまさしく2世信者が引き起こした銃撃事件。そのおかげで、という言い方は無責任だが、政治家とあの団体がずぶずぶの関係にあったことがあからさまになっている。
わたしの世代にとって、あの宗教は若いころにこう語られていた。
「原理には気をつけろ」
この団体の別名ね。大学生を中心にスカウトし、勢力を強めようとしていた。先月もお伝えしたように、わたしの知人にも信者はいて、例の合同結婚式で“祝福”を受けてドイツ人と“結ばれて”いる。
霊感商法であれだけの騒ぎになり、超有名人が信者だった経緯もあり、この団体がどんな色彩を帯びているか知らない人はいないはず。
で、なかには「そんな団体だとは知らなかった」と言い逃れに走る政治家もいる。もしもそれが本当だとしたら政治家としての資質に欠けているか、無能なスタッフに囲まれているのだろう。
ほぼ極右政党になり果てた(少なくとも清和会はそうなっている)自民党と、反共が第一目的の旧統一教会の親和性が高いのは当然のことかもしれない。しかし、創価学会などのような巨大な教団なら“集票”という成果が見込めるが、旧統一教会はカルトなので数的には実はあまり期待できない。
もちろん選挙スタッフとしてボランティアで働いてくれる便利な存在だとしても(そんなことで関係を持つとは横着な人たちだなあ)、主な目的はやはり彼らの圧倒的な資金力だろう。その金が、どのようにつくられたかを知らないとすれば政治家としての資質にやはり欠けているし、無能なスタッフに……
そして便利でお金持ちの団体との関係をつづけていたことで、影響力の大きい元首相を失うことになったのだから、世の中は皮肉に満ちている。
本日の1曲はKISSの「デトロイト・ロック・シティ」この人たちはプロだなあ。よほど優秀なスタッフが。
2022年9月号「日傘」につづく。
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