事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

忘年会はお好き? 第6夜「彼女の得意技」

2008-12-12 | 読者レス特集

Sennkei02  第5夜「不良主婦フラガール篇」はこちら

「よっ!そこの泉慶のお客さん!」
派手な丹前のために逃げも隠れもできないわたしたちに声をかけてきたのはストリップ小屋の呼び込み。
「どうする?」
「どうしよう」
根性なしが一人「オレはいいや」と帰って行ったが残りは突入。薄暗い場内に通され(確か3000円ぐらい払った気がする)、最前列に横に並んで坐る。

 意外にきれいな金髪外人が観客席をまわりはじめ、われわれの一人が不届きなふるまいに及ぶ。うらやましい。
 さて、次にステージに登場したのがみごとなおばさん。彼女は『秘所が力持ち』(^o^)なのが持ち芸のようだった。あまり詳しくは説明できないけれど、大根やゆで卵を使って喝采をあびていた。

「そこの泉慶のお客さんたち、手を見せて」この丹前はひたすら目立つのである。
「?」
彼女のリクエストの意味するものがわからないまま、わたしたちは素直にステージの彼女に向けて手を差し出す。ひとりひとりの指をチェックしたおばさんダンサーは
「じゃ、あなたにしよう」
わたしのことである。
「お兄ちゃんがいちばんツメをきれいに切ってるからね」あんたは保健委員か
ん?ということはまさか……

「はい。ここに指を入れてぇ」

おそるおそるリクエストにお応えすると、彼女の得意技が炸裂する。思いきり締めつけたのだ。
「どう?」
いや、どうと言われましても。しかしラッキーだったのはここまで。ステージを降りる直前に、彼女は観客席に堂々と宣言したのだ。
わたしは56才でーすっ!」あたたたたた。

帰り道、とぼとぼと歩きながら同僚から
「ほんとに、そんなにすごかったの?」と質問される。
「う、うん。……まあね」
今ではセピア色に染まっている、遠い日の忘年会の思い出。とりあえずみんなツメは切っとけ。

Sennkei01次回は「わたしの出会った有名人忘年会スペシャル」です。

今回の画像はもちろん月岡温泉「泉慶」なんと検索したら美人になれるところだったんですって。いや、いまとなっては意味ないですけどね。

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