第三十四回「焼き討ちの代償」はこちら。
武士とは将軍を護るもの、という原理原則を光秀は守ろうとする。しかし世はそんな幕府における百年もの混乱に飽いている……
そろそろ、器から水がこぼれることに気づくか気づかないかの話になっている。明治維新と同じような図式に池端俊策先生の脚本は向かっているように見える。幕末と二重写しになってますもんね。
どうなんだろう。この時代に、織田信長だけが英明で、世の中を見通すことができた?いやそんなはずはないと思うの。上杉謙信は変わった人だからそうだったのかもしれないけど(笑)、武田信玄という圧倒的なファクターはあったわけだし。
ああめんどくせー、俺だったら(将軍より)うまくやれるぜという気分が横溢していたのがこの時代だったんじゃないかな。
ネットで炎上中の東庵先生(堺正章)とお駒ちゃん(門脇麦)への批判は今回はひときわかも。それで歴史は動かねーだろと。でも池端脚本では彼らが世間の気分の象徴だし、伊呂波太夫(尾野真千子)のふるまいは、誤解を怖れずに言えば皇室擁護そのものだ。尊皇じゃん。
わたしはワイドショーを見る習慣がないので、今週号の週刊文春で次の天皇の娘さんの相手のお母さん(の。の連続でATOKで警告されまくり)の画像を初めて拝見。……なにも言いますまい。
木下藤吉郎のおしゃべりな母親として銀粉蝶が登場。
うわあ、わたしにとってこの人は圧倒的に「タイガー&ドラゴン」のさゆりちゃん。西田敏行の奥さん役がすばらしかったの。弟子の長瀬智也と息子の岡田准一のせいでよく泣くんだけど、そのたびに西田敏行が怒るという図式が素晴らしかった。明らかに宮藤官九郎が「時間ですよ」を意識して書いてました。
第三十六回「訣別」につづく。
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