・新興宗教にはまっている子だくさんの一家をマークする
・そのなかで子どもを2名選択する
・海沿いの小屋に2人を拉致
・さほど高額ではない身代金を親に要求
・「天国と地獄」(黒澤明)に似た手法で金を受け取り
・子どものうちの1人を殺し、1人を解放する
これが原作において誘拐を職業にしている男のやり方だった。映画はそのあたりの残虐性よりも、無神論者カールと、イスラム主義者アサドの会話を強調することによって事件の縁取りが見えてくる。
信仰を尊重する者、神の実在を毛ほども信じていない者、人の信仰をたたきつぶすことをめざす者……いやはや、北欧ミステリの奥は深いです。精神的に追いつめられているカールの描写はリアル。そうか手が震えるのってそっちか。アル中のせいじゃないんだ。誰だ手が震えるのって。
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