第30回「新たなる覇者」はこちら。
史上最大の決戦……は言いすぎかなあ。わたしは何度も言うようだけれど、日本史を未履修な人間(笑)。それでも大河ドラマを何度も見ているから長久手の戦いがどんな帰趨かはある程度承知している。大激突って感じじゃないんじゃないの?
違ったんだね。あの関ヶ原がわずか1日のお話だったのに比べ、この戦いは消耗戦であり諜報戦だったわけだ。だから戦史に詳しい人ほど面白く見れるだろうし、逆に「史実と違う!」と怒られる回かもしれない。
でもわたしのような歴史知らずは、ムロツヨシの秀吉ぶりに酔った。確実にここで態度を変えるなと思うより、もうワンテンポ遅れてから
「んもう堅苦しい話ばっかりでつまらないんだがよーーーーーーく来てくれた石川殿」
セリフは正確じゃないけど、この芝居はすばらしかったなあ。で、あんたみたいな人がほしいな、という秀吉の貪欲さを強調してみせる。有名な秀吉ドラフト戦略ですよね。
大河ドラマではおなじみの、碁石を使った戦略図。肝心要の池田の動きですでに破綻。調略を保証したはずの信長の次男、織田信雄の無能さが強調される。
ま、岡田准一の息子がハマケンであるという設定がわかりやすい。あの司馬遼太郎の著作では、信長の息子たちはことごとく無能だったと切り捨てられていて、あーそうですかとわたしは納得せざるをえなかった。
にしても、その碁石に象徴されるやりとりが大河ドラマの真骨頂ではあるわけで、これからしばらくいかにも戦国大河らしさを堪能できるのかしら。
佐藤隆太と城田優という、ROOKIESの面々が登場し、同じチームに所属するという展開はやっぱりうれしい。
第32回「小牧長久手の激闘」につづく。
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