2023年11月号「税を考える週間2」はこちら。
さあボーナス。年の暮れが迫った、と感じるのはサラリーマンとしての生活が長くつづいたせいかも。年の暮れなのでいろんなパターンでお金がとんでいくんですよね。
それはともかく、またしても税金について考えてみます。ちょっとした動きがあったので。
政府・与党が企図する子育て支援税制が報じられました。その内容は……
・高校生世代の扶養控除を、現在の38万円から25万円に引き下げる
・住民税の控除額は33万円から12万円に引き下げる
・住宅ローン控除や生命保険料控除は子育て世代向けに優遇措置をもうける
……どうして子育て支援を名のりながら、景気の悪い話が多いかというと、児童手当を高校生にも年額12万円支給することの代替措置。
この「明細書を見ろ!」の児童手当受給者向けの号外でもお知らせしたのですが、これはいくらなんでも筋の悪い話です。
いくら児童手当を支給するとはいえ、控除額の引き下げはれっきとした増税です。子育て真っ最中の世代に負担を強いる税制のどこが子育て支援なのでしょう。
それは考え方が偏狭に過ぎる、という反論も聞こえてくるようです。控除額を引き下げるにしても、バランスとして負担が増える人はいないように設定しているではないかと。そして、小中学生以下に控除を設定していないのに、高校生だけを優遇するのは無理がある、とか。
だったら年少者の扶養控除を復活させる方向でどうして考えられないのでしょう。住宅ローン控除や生命保険料控除について、ある程度の温存措置をとるのは、いわゆる“業界”に配慮しているのでしょう。その配慮がどうして子育てに向かわないのかなあ。
そんなところへ出てきたのがパーティ券問題。ああ政治家には数多くの無税の特典があるんだなあとうらやましい限りです。もちろん皮肉です。
PART2「今年の差額を予想する」につづく。
今回の画像は「春に散る」(2023 GAGA)
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「ホテルインという、とても不思議な名前のホテルだった」そりゃそうだけど。
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