藤子・F・不二雄の原作を福田雄一がドラマ化。漫画アクションに連載された「中年サラリーマン左江内氏」は1977年から78年の作品なので、いったいどうして40年もたってから……ま、今ごろ「今日から俺は!」をやる人だからなあ。
会社では万年係長、家庭では妻の尻に敷かれる文字通り左江内(さえない)氏は、ある老人(笹野高史)に依頼され、スーパーマンに“されてしまう”。なにごとにも責任をとりたくない彼は、しかしいやいや数々の事件を解決していく……
主演は堤真一。ものすごい運動神経の持ち主である彼が、猫背になってひょこひょこと歩き、さえないサラリーマンを演じるのは洒落が効いている。
福田組の面々が今回も大挙して出演しており、佐藤二朗、ムロツヨシ、賀来賢人がいつもどおりギャグをとばしまくっている。宅麻伸が“島課長”として特別出演しているのも笑える。
ただ、福田雄一の演出がフィットしない役者もいて、あの高橋克実が“さえない”のには驚いた。逆に、警官役の中村倫也が弾けていて、最終話にゲスト出演した菅田将暉とともにすばらしかった。
さて、このドラマのキモは家族愛なのだが、いやはやそれにしてもものすごい悪妻なのである。家事はまったくせず、一日の睡眠時間は15時間。亭主をこき使い、給料のほとんどを自分のために使う。
しかしこの鬼嫁役が小泉今日子なので、困ったことに激しく魅力的なの。こんな妻ならわたしも尻に敷かれたい。左江内氏が困惑しながらも妻に奉仕し続けるのも理解できる。っていうか尻に敷いてください<(_ _)>。
ゲストがけっこう豪華で(というか時を経て豪華に見えるのだが)、浜辺美波、本田翼、永野芽郁が出ているのもお得な感じ。
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