保津川下りの船頭さん

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北野天満宮の梅花祭

2005-02-22 22:16:18 | シリーズ・京都を歩く
学問の神様で有名な京都・上京区の北野天満宮では25日、
恒例の梅花祭が開催されます。

この祭りは、祭神・菅原道真公の祥月命日に行われる祭典で、
「 東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花
主(あるじ)なしとて春を忘るな 」
の銘歌を詠まれるほど、道真公が梅の花を
愛されたことから、鳥羽天皇(1109)が2月25日に
開催したもので、約900年もの古い歴史を持っています。


北野天満宮には約2万坪の境内に50種約2,000本(門内・梅苑各1,000本づつ)
の縁の梅が植えてあり、早咲きの梅は例年12月中旬頃
からつぽみがふくらみ始めます。
咲くのは例年、正月明けで冬至梅・照水梅・寒紅梅等が
咲き始め境内一円を梅の香りで包み込みます。

また、境内では「梅苑」も同時開催されており
紅梅・白梅などが咲いている庭園の散策が出来ます。

「梅苑」内には、天正17年(1589)に豊臣秀吉公が
京洛の区域の境界と水防の為、京都の四囲に築造した
御土居(国指定史蹟)の一部が残っており
梅苑内で同時公開されています。

北野天満宮は言わずと知れた学問の神様、菅原道真公の
御霊を鎮めるために天暦元年(947)に創建された神社で、
全国にある天満宮、天神の中心社でもあります。

平安の昔、右大臣大将の任にあった道真公が、
左大臣藤原時平と醍醐天皇の陰謀にはまり
九州福岡の大宰府に左遷され、失意の最後を
告げる事件がありました。

その死後五年、道真公の左遷に関係したものが
次々と亡くなる出来事がおこりまた、大干ばつに
見舞われた京都を対策を練っていた清涼殿に
稲妻は落ち、二名が死亡、その3ヶ月後に
とうとう醍醐天皇にまでおよび崩御するという出来事
が起こったのです。

当時の京の人達は道真公の呪い、祟りと噂し始め
この怨霊を鎮める為に北野に天満宮を創建したのです。

こう考えると天満宮は呪い深い悪霊を鎮める
神社で、受験生が御参りしたら、意地悪されそうな
気がするのですが、どうでしょうか?

「通りゃんせ~通りゃんせ~」という童謡を
ご存知の方も多いと思いますが、これも
天神さんの参拝の様子を歌ったものですが
聞くほどに不気味な内容が隠されている歌
だといわれています。

ちなみに北野天満宮の保留音はこの「通りゃんせ」
です。

(1)【梅花祭神事】午前10時(於本殿)
★祭典を奉仕する神職等は、冠に菜の花を
 つけ奉仕(菜種が宥(なだめる)に通じる)
★皇后陛下の御代拝(宮内庁京都事務所の所長)

(2)【野点】午前10時より午後3時まで
  (於絵馬所・上七軒歌舞会協賛)
★天正15年(1587)豊臣秀吉公が当宮境内で北野大茶湯を
 催した故事に因んで上七軒総出(芸妓15名・女将15名)の奉仕により、
 御祭神菅原道真公1050年大萬燈祭あたる昭和27年から
 毎年「梅花祭野点大茶湯」を開催する。
★境内の梅も見頃となり、馥郁たる雰囲気の中
 多くの参拝観梅者で賑わう。

(3)【献書・献花】京都文教女子中学校・高等学校(於本殿前西廻廊)

 ■野点拝服:有料1,500円
(拝服券・宝物殿拝観券・撤饌引換券=三連券)
 1月25日より拝服券頒布・先着3,000枚限り

 ■厄除玄来:1袋100円

 ■梅苑公開:有料