散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

3支庁巡り(6)-石狩

2010年08月07日 21時54分25秒 | 飲み歩き・琴似界隈
3支庁巡りといっても、道央ばかりで大したことはなかったが、恵庭から琴似にやっと帰ってきた。快速エアポートだったので、ノーストレスである。最後は琴似のバー「D」で一杯やろう。

1杯目はのどが渇いて、テキーラ+ライム+ソーダ。ぐいぐい飲んでしまう。通しは枝豆のスープ。心和む味である。



2杯目はアクアビット+アーモンドリキュール+何かのカクテル。少し甘さがあり、疲労に効くであろう。3杯目はフェイマスグラウス+ガリアーノ+カカオリキュール+ライム。これも甘味薬草系カクテルだ。

隣の人が、やけに時計台ギャラリーの話をすると思ったら、来週から日本画展を開くH氏と、その友人の2人組らしい。マスターに「この人、画が好きで」と紹介されてしまい、H氏の展覧会はいつも見ていることを話す。いやあ、私、画家じゃないんで気まずいですねえ、こういうとき。

4杯目はグレンロセス・1985-2005。濃厚な甘味のウィスキーである。H氏には展覧会には必ず行きますと挨拶し、これにて帰宅。帰宅してしばらくすると、豪雨になった。天候的には、非常に恵まれた一日(暑いが)となった。

※追記
琴似~小樽:530円 小樽~札幌:620円 札幌~苫小牧:1410円 苫小牧~恵庭:710円 恵庭~琴似710円。
合計:3980円。よって、一日散歩切符だと1780円のお得である。

3支庁巡り(5)-石狩

2010年08月07日 19時36分12秒 | 飲み歩き・北海道内
恵庭に到着。今日は雨の予報だったが、ここで初めて雨が降ってきた。急いで、飲み屋街へ歩き「T」へ。3年ぶり4回目の訪問になるが、ここを発見しただけでも、私の飲み屋探しの勘は最高だと言っていい。

まずはビールを注文。通しはもずくのような何かと、カニ・エビのそうめん仕立て。腹が減っているので、あっという間に食べるが、カニの味が濃厚。



次に、2種類の豆腐と湯葉。少し色のついた豆腐は黒大豆を使っているらしい。最初は薬味をなるべくよけて、豆腐の濃い味わいを楽しむ。湯葉は後から刺身についてきた山葵と食べたほうが好みである。



刺身はチップ(姫鱒)、マコガレイの2品。チップは舌触りはトロッとしているが、品のないサーモンのような脂っぽさがなく、食べやすい。マコガレイは、これは絶品とよんでも良いのではないだろうか。緻密でもっちりとした身、ちょうど良い脂ののりで、岡山で食べたコチの刺身に匹敵する味だ。大分県で「城下カレイ」と呼ばれているのだから、美味いのも当然か。



当然、酒(田酒)に切り替えて、野菜の揚げびたし。ナス、万願寺唐辛子(赤・青2種)、ズッキーニ(青、黄2種)、小芋が入っている。しかし野菜を揚げただけで、なぜこんなに美味しいのだろう。ナス・ズッキーニは中まで上手いこと火が入って香りを引き出しており、パクパクと食べてしまう。そうそう、これが全部恵庭で取れた野菜らしいのだ。そこも素晴らしいね。



ホヤとこのわたの塩辛で、酒(〆張鶴純)を飲みつつ、鱧梅肉揚げを注文。これまた、白身を揚げて、淡白ながらも最大限に味と香りを引き出している。





他にも金目鯛塩焼き、牛テールと大根の煮物、穴子しら焼など、たまらない品ぞろえなのだが、そんなに食べることができない。またいつか確実にこの店には来るだろう。その日まで、やっていることを祈るばかりである。


→お勧めである。

3支庁巡り(4)-胆振

2010年08月07日 17時15分12秒 | ART
苫小牧に到着し、まずはグランドホテルニュー王子の「創業100周年記念 王子製紙苫小牧工場所蔵美術品展」へ。正直そんなに期待していなかったのだが、絵画と掛軸61点が展示され、中々見どころのある展覧会だった。

渡辺貞一「コーヒー挽き」:モダンなデザインである。
同「赤いグラス」:黒い背景に、赤ワインの入ったグラス。色彩が印象的。
遠藤ミマン「勇払原野」:夕焼けの中、小さな貨物列車がトコトコ走る。大らかな風景画。

絵画は他に原精一、砂田友治、田辺三重松、上野山清貢、小川マリ、木田金次郎、八木伸子等の作品が出品されていた。

掛軸は横山大観、河合玉堂、堂本印象、安田靫彦、狩野探幽等。さすがの面子に、大胆なおばちゃんが「これ、本物なの?」と聞いていたが(私にはとても聞けない)、受付のおじさんは「鑑定団に出している訳じゃないからね。買った時は、この画家だって言われたって話」と、上手いこと説明していた。私も狩野探幽は違うんじゃないかと思った。

おまけに「人の邪魔にならなければ」、撮影OKとのこと。今回初めて知って気にいった渡辺貞一の作品を撮影(あまり接写はしていない)。



続いて、こちらも王子製紙苫小牧工場100周年+苫小牧市博物館開館25周年を記念した「紙をつくる 紙でつくる」展へ。そんなに期待していなかったのだが、結構面白かった。



まずは苫小牧に王子製紙工場ができるまでの記録など。どうやら千歳と立地を競ったらしく、当時線路がなかった千歳が敗北した模様。ただ、苫小牧の地図が残っているのだが、駅以外は広大な原野だったのではないだろうか。

それから金唐革紙で作られた屏風が多数あった。この紙、海外では動物の革を使ったものを、和紙で再現しようとしたものらしい。和紙に型押しをする版木ロールがあるのだが、60センチ四方の紙を仕上げるのに2~3週間かかるらしい。大変な手間のかかるものなのだ。

続く第2会場では、天才・林啓一のペーパーワークスが出品されていた。紙で作った懐かしい風景と人物(例えば、虫取り、そり遊び、凧上げ)と言えばそれまでなのだが、見たらその精密さと味わいに驚くこと間違いなしなのである。

もう一人は先日、道新ギャラリーでグループ展をやっていた今偉正。海老、魚、鶏、猫等を紙で作ったものと、「紙から生まれたアリ達」という、ティッシュ製行列するアリなどの展示。こちらも面白い。

あっという間に時間がたち、17時過ぎに苫小牧駅へ。苫小牧は本日、港まつりをやっているらしく、町全体が浮足立っている。約30分で恵庭に移動。

3支庁巡り(3)-石狩

2010年08月07日 14時00分30秒 | ART
札幌駅に降り立って、今日のギャラリー巡りは紀伊国屋→道銀→大同→たぴお→時計台→さいとう→ARTスペース→セントラル→三越→大丸→JRアートBOXの11か所。

■北海道銀行駅前支店「第26回 札幌切り絵の会作品展」。こういう言い方も失礼とは思うが、一般の人の作品でも切り絵は結構、様になって見える気がする。

■ギャラリーたぴお「北欧写真展」。北欧4カ国を巡っての写真展。どこの国か分からなかったが「JAPAN POP」という、日本の現代芸術の展覧会の図録があったので、興味深く見た。やはり村上、奈良あたりが中心のようだった。

■時計台ギャラリー「駒澤千波展」。見たことのある作品が多く、ちょっと残念。

■同「坂東宏哉展」。30メートル程の作品が部屋をぐるりと取り巻いていた。坂東版、生々流転というか、色彩の変化と重なりが非常に素晴らしい作品。

■同「きたがわたまみ展」。表情のないマネキンのような人体が浮遊する、心象風景的作品。ちょっと面白かった。

■同「上田茂水彩画展」。メルヘンティックな植物と風景画。全く趣味に合わないが、上手い。

■大丸ギャラリー「三岸黄太郎作品展」。節子の激情でもなく、好太郎の才気でもなく、ひそやかな感じのする作品展。見ることができて良かった。

13:55のJRで苫小牧に向けて出発。

3支庁巡り(2)-後志

2010年08月07日 10時55分17秒 | 食べ歩き
小樽駅前の長崎屋地下「D」にて早めの昼食。今回も焼そば並+チャーシュー+玉子、スープ付きと、前回と全く同じ注文にした。豪華なものを食べていると思われるかもしれないが、これで400円なのである。



食べ方も前回と同じで、そのまま→玉子からめて→テーブルのソースを多めにかけて→紅ショウガを混ぜて、食べた。函館で焼そばを食べた時にも思ったが、焼そばファンタジーというか、心の中の焼そばの味なのではないか(意味不明か?)。

隣のおばちゃんたちが食べていたカレーも気になるなあ。紀伊国屋書店で新刊を買って、11:04発のJRで札幌駅へ。あっという間の小樽滞在であった。

3支庁巡り(1)-後志

2010年08月07日 10時30分50秒 | ART
本日は早朝からJRで小樽へ。小樽に行くにはバスの方が行きやすいのだが、その先の行程もあるため、JRに乗る。9時前に小樽駅に到着し、港の方へ下って運河プラザへ。今年、5か所で開催される、「森山大道写真展 北海道-第2章/展開」をやっているのだ。

入口が分かりにくく、ぐるぐる回って展示会場に入る。蒸し暑いホール内に展示されているのは、かなり大きなサイズで、現代の小樽の写真ばかりのようだ。正直に言うと、この展示数で500円はないな、と思ったりもしたが、私は招待券で見ているので偉そうなことは言えない。

続いて市立小樽美術館へ。開館ちょっと前のフライング入館だったようだが、まずは1階の中村善策記念ホールへ。今回の展覧会は油彩の風景画と並べて、ペン・鉛筆などのデッサン画を展示したもの。現地でさっと描いたデッサンだが、中々味がある。

次は2階の「素描の技 時を刻む線描」展へ。ここは、何と言っても輪島進一だろう。時間の経過を画で表現しようとしていることももちろんだが、やはり描写力が凄い。

輪島進一「水景のリズム」:あまり見たことのない題材。上の4分の3が川の流れ、下の4分の1が海を描いたもの。ほのかな草の緑と、月(多分)の黄色が雰囲気を出している。

阿部典英「素描」:何点もあったが、彫刻のネタ的デッサン。
同「MOKUREIJINシリーズ」:30点組のかわいい謎の生命体が鎮座している。
山田芳生「女の立像NO.1~4」:10頭身を越えるスタイルの女性たちだが、力を内に秘めており、静的でもあり、かつ動的な感じもする。

他に、國松明日香、高森捷三、濱本恵義。木内克、栃内忠男、柳原義達、佐藤忠良、亀山良雄、伏木田光夫。

次は、小樽文学館の「森山大道」展。こちらは北海道各地の写真が壁に沿って結構な点数、展示されている。三岸好太郎作品を撮影したものはちょっと意外だったが、飲食街の小路にある「狩人(男性デュオ)」の立て看板など、ひなびた味の作品も多い。

文学館ではほかにも、ちまちま小樽文壇史の人形や、小樽のバス停を全て巡る探検隊の活動など、見どころ多し。



小樽市民ギャラリー(水彩展はなかなか上手)、オーセントギャラリー(森ヒロコ銅版画教室展)を経由して、小樽駅方面へ。


伐採されちゃうの? 小樽文学館わきのポプラ。


20100807最近読んだ本

2010年08月07日 09時07分52秒 | 読書
■「少女Aの殺人」今邑彩
家庭で少女が義父から虐待されているという手紙がラジオ番組に届く。DJが昔の知人の教師と連絡を取り、その内容を調査し始めるが…。

■「私の男」桜庭一樹
9歳で家庭を失った少女が親戚の男に引き取られて、結婚するまでの15年間を、時間をさかのぼって書いた作品。好みではないし、非常に優れているとまでは言えない。

■「星を継ぐもの」J・P・ホーガン
お亡くなり記念で、再読スタート。まさに最後のセンスオブワンダーと言っても良いのではないか(実際、その後にも素晴らしい作品はあるが)(再読)。

■「アリスへの決別」山本弘
児童ポルノ法案強化の行きつく先、また衆愚政治の行きつく先は…。山本らしいシニカルな思考実験的作品。こういうのも、一時代のSFの果たした役割であった。

■「ワイオミング生まれの宇宙飛行士」中村融編
宇宙開発SFを集めた短編集なので、(現在における)過去からスタートする話が多い。中でも、宇宙人に似た風貌を持って生れてしまった少年が宇宙飛行士になるまでを描いた表題作は、SFファンなら「昔は宇宙飛行士になりたかった」と思いだすこと請け合い。

以下、図書館の2冊。
■「トゥープゥートゥーのすむエリー星」茂木健一郎
不思議な生物を探しに行く、ジュブナイルSF。

■「廃墟建築士」三崎亜記
都市の中に廃墟を設計して作る廃墟設計士(そのまんま)の話。犯罪が何故か多発する、ビルの7階をすべて廃止してしまおうという話。意外なアイディアと展開、文章も素晴らしく傑作である。