■「幸せの萌黄色フラッグ」井上尚登
J2に上がったサッカーチームは、果たしてJ1に昇格できるのか。その争い&身近な事件の謎を解く。また、主人公の恋の行方はどうなるの。
■「「怖い絵」で人間を読む」中野京子
紹介されている中ではベックリンの「死の島」が見たい。また、レーピン「ヴォルガの舟曳き」は時計台ギャラリーに複製が飾られているのではないだろうか。作者曰く「絵を感性で見るだけではつまらない」ので、背景を知るべきだということなのだが、あまり知識偏重になっても面白くないようにも思う。
■「震災列島」石黒耀
東海・東南海地震発生と、原発の破壊は良いとして、それ以外のパートがどうしようもない。第1作目は割りと好感を持って読めた人なのだが。
■「ゾラ・一撃・さようなら」森博嗣
全然面白くない。
■「未来の二つの顔」J・P・ホーガン
人工知能は果たして自意識を持ち、人間の存在を意識することはあるのか? テーマに真正面から挑んだ所は買うが、ストーリーとしては少々面白みがない(再読)。
■「奈良の仏像」紺野敏文
まだ見たことのない奈良の仏像は、結構、行きにくいところにある(再読)。
■「森山大道路上スナップのススメ」森山大道、仲本剛
全身で感じたものを選別せずに撮影すべし。テーマ・コンセプトというのは頭から外せ、というのが森山・路上スナップ論である。