散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20150720ギャラリー巡り

2015年07月20日 14時46分53秒 | ART
ギャラリー巡りと言っても、突如思い立って行ってみた、札幌彫刻美術館の「谷口顕一郎展 凹みスタディ-札幌-」の1か所である。来週の週末は暇がないので、なるべく前倒しで行ってみなくてはなるまい。

今回は全作品撮影自由なので、何点かご紹介したい。まずはロビーにある「凹みスタディ-琴似川北12条西20丁目-#6-II(2倍スケール)」。正面からみると、動物を思わせるような形に、色彩の黄色が目立つ。



ふと気がついて裏に回って見ると、影のように張り付いていた黒が黄色を侵食して見える。



これまで、この一連の作品は単に道路の凹みを象ったものだと思っていたのだが、どこまでの形を作品として取り上げるかは作者の選択にゆだねられていることに気がついた(遅いか?)。また出来上がった形を折りたたむのも、サイズを変えるのも(○倍スケール、というのが結構あった)作者次第なのだ。

私はどうもフロッタージュ作品への評価が辛いのだが、それは「どうやったって、現物の等倍写しではないか」と思っていたからなのである。しかし、「凹みスタディ」は少なくともその点をクリアしているように思う。但し、制約がないからと言って、そのことが傑作を生むとは限らない訳だが。

もう一つこの展覧会で目に付いたのは、「影」である。これは元々の形を更に生かす効果があるように思うので、意図的なのだろうと思う。

 

しかし、彫刻美術館への道のりは暑かった。


夏の何だか分からない食堂

2015年07月20日 12時32分27秒 | 食べ歩き
今日は祝日の月曜日とあって、日曜定休の食堂「N」にやってきた。予想通り通常営業の様子で、カウンターで一杯やっているご夫婦を眺めつつ、大人しくテーブルに座り、かつ丼を注文する。

やってきたかつ丼はご飯の上に揚げたてのとんかつ。その上に別仕立てで玉葱・椎茸・竹の子の玉子とじ部分がのり、さらに海苔がかかっているというスタイル。かつの揚げたて感をなるべく損なわない作りなのだ。



味はちょっと濃いめ、味噌汁にはさつま揚げと大根菜がたっぷり。漬物もたっぷりとあって、高血圧の身にはちょっと苦しい。おまけに腹が一杯だ。



先客は「かつと串かつは別物で、串かつは衣がなくて」「いや、それじゃ焼とりだよ」と全くかみ合わない夫婦の会話を繰り広げている。私の後にやってきた年配氏は、入店後の最初の一言が「おれ、一銭も持ってない」だった。そこから天丼を2人前注文し、電話で「おれ金持ってないんだから、早く来い」と誰かを呼んでいるのである。

何ともシュールな夏の昼下がりであった。