散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

灼熱の東京(12) 鰯で旨し

2015年07月25日 22時21分55秒 | 飲み歩き・東京
本日の2軒目は神田の立ち飲み「D」へ。鰯料理が豊富な店である。レモンサワーをもらい、いわしなめろうを注文。目の前で作ってくれたなめろうは、ちょっと濃いめの味が、汗をかいた所にピッタリだ。



2品目はシンプルに鰯煮付。タレが甘辛というよりは、かなりさっぱりした感じで、鰯そのものの味が良く分かる。



3品目は少し変化球で鰯つみれポン酢。これはかなり生々しく鰯の味がするつみれだが、ポン酢・ネギ・もみじおろしでさっぱりと食べられるのだ。



鰯料理はおおむね350円だから、お手軽な飲み屋でもあり、鰯料理を楽しめる店でもある。

今日はこの後、花火帰りの人でもありそうなので、そろそろ帰るとするか。ここでもまたつい歩いてしまい、今日は一日中乗り物に乗らずに歩き通した一日であった。

 

あまりにも食べていないので、帰りにコンビニで缶酎ハイとミニ冷やし中華を購入。



疲れていたせいか、缶酎ハイを半分以上残して眠ってしまったらしい。

灼熱の東京(11) ナイスバーで心安らぐ

2015年07月25日 18時45分03秒 | 飲み歩き・東京
さて、本日神田にやってきたのは、以前来たバーが土曜日は通常休みなのだが、今日は開店しているからである。ということで、バー「H」へ。よし、予定通り開いていた。先客は一人だ。

最初の一杯はこののどの渇きに効く奴、ジン+ジンジャーエール+ライムだ。くー、しびれるねえ。



2杯目は昨日飲みそびれたミントジュレップ。「バーボンはどうしましょうか」というので、ワイルドターキーレアブリードにしたところ、ことのほか旨かった。



3杯目はテキーラギムレットにミントの葉を入れてシェークしてもらったもの。かなり強めのミントが入荷したということで、香りがいい。

先客の話を聞くと、今日はどうやら隅田川の花火大会なのだそうだ。銀座のあたりもかなり混雑するとのことで、早目に帰ることにしようかなあ…。

4杯目はもう少しこの店にいたく、しかし限界も見えてきたためウンダーベルグのソーダ割り+レモンピールとしてみた。このさっぱりしたカクテルを飲みながら、「苦いのがお好きでしたらフェルネブランカがあるのですが」と出て来たのを見て、フェルネブランカ談義へ。

今年いろいろ試しているフェルネブランカカクテルの話をしておいた。ここは小ぢんまりして、なかなか楽しいバーなので、また来たいものである。



外はさすがにまだ明るい。


灼熱の東京(10) もう限界

2015年07月25日 17時01分10秒 | ART
本日4つ目の展覧会は三井記念美術館の「春信一番! 写楽二番!」である。東京駅周辺の展覧会が多かったため、結局全て歩いてきてしまった。外は暑く、美術館は寒く(と言っても20度強)、もはや限界である。

展示室の1と2は版画をかけるような壁になっていないので、工芸品が出品されていた。高瀬好山の「自在昆虫置物」、安藤録山の「染象牙果菜置物」などはいつ見ても素晴らしく楽しい作品。

鈴木春信「そうめん干し」:夏だなあ、白が涼しくていい。

どうやら本当に気力が尽きていたようで、これ以降感想メモが残っていない。フィラデルフィア美術館から主な出品者は鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、奥村政信、磯田湖龍斎、勝川春章、渓斎英泉、歌川国芳の作品が出品されていた。



さあ、力尽きた。またもほど近い、神田に歩いて移動しよう。

灼熱の東京(9) 見ごたえあり

2015年07月25日 15時04分56秒 | ART
3つ目の展覧会は、東京国立近代美術館の「NO MUSEUM,NO LIFE? これからの美術館辞典」というアルファベット順の美術に関連する用語に沿った、国立美術館コレクション展である。例えば、Aは「Art Museum」「Architecture」というテーマが掲げられている。

アンリ・ルソー「第22回アンデパンダン展への参加を呼びかける自由の女神」:おお、これここにあったんだ。なかなか良い作品だと思う。
アラヤー・ラートチャムルーンスック「ミレーの≪落ち穂拾い≫とタイの農民たち」:タイの農民たちがこの作品を見ながら、「きっとヤム芋を作っているに違いない」とか、実に自由なトークを繰り広げる面白作品。
スン・ユエン&ポン・ユー「I am here」:かなり生々しい人物像なので、来る人来る人ちょっと驚いていた。果たして彼は何を見ているのだろうか…



作者なし「額」:最初左側の穴をのぞき込んで「ああ、向こうの景色が作品に見えるわけね」と思って、反対側に行くと…。

 

自分の方が作品なのであった。

作者多数「裸体」:壁の一角に裸体画/ヌードが大集合。どれが誰の作品を当てるのも面白いかも。



デュシャン「泉」、他:こういう展覧会では欠かせないデュシャン。私がこれを見た感想は「あれ、この便器、本物の≪泉≫なんだっけ?」。レディメイドだから、どうでもいいはずなのだが。



なかなか見ごたえがあり、時間がすぎる。また常設展も駆け足で見ていこうと思ったが、戦後70年のせいか戦争画特集をやっており、ついつい見入ってしまった。そちらはまた項を改めて紹介することにしよう。

 

この建物、私は国立西洋美術館(←世界遺産に登録しようという動きがある)より好きだな。

灼熱の東京(8) またもや毎日新聞社

2015年07月25日 12時32分11秒 | 食べ歩き
私は竹橋の東京国立近代美術館に行く時は、毎日新聞社ビルの地下飲食店街に行くことが多い。少々値段は高いが(東京では相場なのか?)、何となく落ち着くクラシックな飲食店街なのである。

今日は暑いし食欲ももりもりとある訳でもないので、「JI」という寿司屋に入り、ちらしを食べることにした。



載っていたのはタコ、穴子、新子、ブリ、マグロ、エビ、カニカマ、サーモン、イカ、玉子、煮ツブ、でんぶ、キュウリだったかな? 一部、種類を間違えているかもしれないが、大体そういう所である。味はまあ普通という所ではあるまいか。

渋めのお茶を飲んでフィニッシュ。少し元気が出た。


灼熱の東京(7) 皇居へ

2015年07月25日 11時55分19秒 | ART
美術館の中は汗が冷えるため結構寒い(20~22度くらいか)が、外に出た瞬間にまた暑くなる。次は歩いて行けてしまう、宮内庁三の丸尚蔵館「絵巻を愉しむ」展へ。



しかし、このクソ暑い中、皇居ランナーと言うのが走っているのには驚かされる。絶対体に悪いと思うのだが…。本人が体を害するのは勝手だが、私の目の前で倒れたりするのはやめてほしいものである。

さて、展覧会では「酒伝童子絵巻」など、時代は新しいが非常にカラフルな色彩の絵巻が楽しめた。しかし、こういう所に来る人たちは、展示台のガラスにはさわらないといったことは心得ていないのだろうか。黙々とガラスを拭く、監視のオジサンが大活躍であった。



ここで、これまた歩いて行けてしまう竹橋に向かいつつ、途中で昼食だ。

灼熱の東京(6) 画が上手い

2015年07月25日 11時34分21秒 | ART
本日一つ目の展覧会は三菱一号館美術館の「画鬼暁斎」である。開場5分前位についたところ、待ち人数は約30人。まあそれほど混雑している訳でもなく、見やすかったと言える。早速、感想を書いていこう。

暁斎「枯木寒鴉図」:暁斎の鴉は実に上手い。黒の濃い薄いのメリハリが素晴らしい。
コンドル「霊照女・拾得図屏風」:中国風の日本画を見事に描いている。
暁斎「白鷺に猿図」:白鷺の堂々とした姿に頭を抱えておびえる猿。対象的だ。

暁斎「恵比寿と大黒図」:何やら二人で争っているように見える。鯛と鼠が描かれているのも象徴的。
暁斎「二羽の泊鴉に山水図」:やはり鴉が迫力があって上手い。
暁斎「蝦蟇仙人・鉄拐仙人図」:蝦蟇仙人は目がエロおやじ風。鉄拐仙人は飄々としている。

暁斎「大和美人図屏風」:これは傑作だ。女性の衣、背景の花、描かれた屏風の中の風景と見どころ沢山。
暁斎「鯉図」:水の流れを堂々と描いてしまうのがいい。
暁斎「蜥蜴と兎図」:メトロポリタン美術館に小品の動物図が大量にコレクションされている模様。生き生きした作品。

暁斎「ぶらさがる猿図」:これまた上手い。
暁斎「白衣観音図」:動物の生き生きした感じから一転、岩のごつごつした感じを軽々と描いている。
暁斎「龍神に観音図」:モヤモヤした雲の中からあらわれる龍、水がスーッと回りを流れている観音。

暁斎「布袋の蝉採り図」:こちらは仙がいにも似た飄々とした作品。
暁斎「鳥獣戯画 猫又と狸」:さらにモグラやイタチのような動物も描かれ、ええじゃないか風に踊っている。
暁斎「柿に鴉図」:柿の朱色があって、さらに鴉の黒が引き立っている。

暁斎「秋冬山水図」:滝の流れなど、無造作にも見えて思い切りのいい線が素晴らしい。いや、線に力がある、迷いがないとはこういうことなのでは。
暁斎「放屁合戦図」:屁の流れを描き、さらにそれはカーブしているのだ。屁で戦うエスパーの物語かもしれない。
暁斎「極楽太夫図」:着物の色彩の鮮やかさがたまらない。

実にバラエティに富んだ作風で、かつ線が素晴らしく上手いのが印象的な人であった。途中でカーテンで仕切られたコーナーがあったのだが、「18歳以下は大人と一緒に見て下さい」という春画コーナーであった。昨今、日本でも限定された展示ではあるが、春画がオープンになってきたかも知れない。

下記の写真右はジョサイア・コンドルとの記念撮影コーナーであった。

 

灼熱の東京(5) 今日はもっと暑い

2015年07月25日 09時39分35秒 | 旅日記
昨日の東京は最高気温が33度位であったらしい。それでも十分暑かったが、今日の予報は36度。私が札幌で体験した最高気温が36度2分だから、それに匹敵する人生最高気温だ。

やや二日酔い気味で目覚め、美術館がオープンするまでの時間はゆっくり過ごす。朝食はカップヌードルマッサマンカレー。部屋は涼しいので、暑いものを食べてもいたって快適だ。

 

9時半になり外出開始。外にでて15秒くらいで服と接触している肌がペタペタしてくる。「こ、こりゃ暑いや、ハハハ」と笑うしかない暑さなのだ。灼熱地獄の中の美術館巡り、さあ、行ってみるか。