散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

灼熱の東京(18) エネルギー補給

2015年07月26日 18時27分24秒 | 食べ歩き
新千歳空港からJRで札幌、琴似と移動。降りてみると何となく肌寒い。これが大いなる錯覚で、後で道端の温度計を見たら、25度なのであった。36度の鎌倉、東京から帰ってくると、涼しく感じるのだ。

琴似の食堂「O」へ入り、ここはシンプルに四元豚のロースかつ定食でエネルギーを補給だ。



かつはなかなか厚みがあり、旨かった。



これにて、灼熱の東京・鎌倉旅は終了。途中で見かけた彫刻の類は別項で紹介することにしたい。

灼熱の東京(17) 武蔵

2015年07月26日 16時21分51秒 | ART
羽田空港に到着したが、気まぐれで第一ターミナルの方に降りてみたところ、第二ターミナルは果てしなく遠かった。連絡バスを発見し、移動する。



そして最後はここだ。

■羽田空港美術館ディスカバリーミュージアム「剣豪宮本武蔵の水墨画」。

本人の水墨画よりも、かの有名な二刀を持った武蔵像がいい。他には本人作の不動明王立像、達磨像等。永青文庫蔵の「五輪の書」も展示されていた。

 

疲れたが日曜日なので酒を飲まず、コーラで糖分を補給。帰りの飛行機も幸い空いており、無事千歳空港へ。

灼熱の東京(16) 蟹・蟹

2015年07月26日 13時07分08秒 | ART
さて、少し鎌倉の街を歩く。鳩サブレーの看板、そして鎌倉彫の店もあるようだ。鎌倉彫会館は入館料が必要だったので、パスしておいた。そんなに興味がないんだよね。

 

■吉兆庵美術館「これぞ超人技! 横浜真葛焼」。

「真葛窯蟹貼付水盤」:ワタリガニ風の大きな蟹がついたものは見たことがあるのだが、川蟹のような地味な感じの蟹がついた水盤。何となくこちらの方が好きだな。
「青海老釉彫刻海老図花瓶」:赤いイセエビがダイナミックに描かれた花瓶。色彩鮮やか。
「窯変洋紅釉香炉」:この真紅というか、赤紫の色彩の素晴らしさは何とも言えない。
「青磁釉睡蓮二翡翠灰器」:これは灰皿なのか? とても使えないよ。

この他、北大路魯山人の作品もあり、なかなか充実した展示であった。



 

■鏑木清隆記念美術館「清方の作品から学ぶ、日本画の描き方」。比較的小さい美術館。
「桜もみぢ」:旅の姉妹を描いた作品なのだが、キセルを持ったお姉さんが可愛らしいのである。
「一葉女史の墓」:こちらもお墓の前なのに、艶めかしい女性。やはり上手いね。

 

ここから小道を通り抜けて、鎌倉駅方面へ。

 

鎌倉の大仏、長谷寺にも行くことを想定していたのだが、時間の関係上断念。まあ、東京から比較的簡単に来ることができるのが分かったので、また機会もあるだろう。

鎌倉駅から横浜で乗り換えて、羽田空港へと向かう。

灼熱の東京(15) 鎌倉と言えば、なのか?

2015年07月26日 11時57分11秒 | 食べ歩き
再び鶴岡八幡宮を抜けて、メインの参道である若宮大路を歩く。しかし、道路の真ん中を補修中のため、全く風情がないのである。



さて、そろそろ腹が減ってきた。観光客も到着し始め、混雑が始まっているため、パッと目についた店「S」へ入って見よう。理由としては表の看板に「生しらす入りました」とあったからである。

店内に入ると、まだ11時台とあって先客3名。メニューを眺めて注文したのがしらす二色丼。やっぱりここまで押しているとシラスを食べてみたくなるよね。しかも生と釜揚げの2種類だ。注文品の全景はこんな感じ。



しらす二色丼、味噌汁、漬物、切干大根、ゴマ豆腐、デザートと言うセットである。卓上に醤油、ポン酢、もう一種類のタレがあり、生姜とタレを合わせてから丼の上にかけて下さいとのこと。どのタレがいいのか良く分からないが、とりあえずさっぱりしたポン酢にしてみた。どんぶりのアップは次だ。



2種類のしらすに大根おろし、ネギ、玉子焼き、キュウリ。そして少しだけ青海苔とトビッコが載っている。早速食べてみると、ご飯の上にしらすを乗せたような味だ(当たり前か)。まあ、私は静岡で生しらすを食べたこともあるので、予想通りの味であったということだ。



とりあえず、しばし休息を取り、もう少し美術館を見て回らなければならない。

灼熱の東京(14) 名建築

2015年07月26日 11時29分11秒 | ART
本日の第2メインイベントは神奈川県立近代美術館の鎌倉館、鎌倉別館巡りである。鎌倉館の方は耐震強度の問題で取り壊しになるという話もあったが、どうにか補強工事ができそうとのこと。恐らく近いうちに長期閉館になるのではあるまいか。

■神奈川県立近代美術館鎌倉館「鎌倉からはじまった。1951-2016」。かなり興味深い展示であった。
黒田清輝「逗子五景」:黒田のタッチが逗子の風景にピッタリ。
青木繁「真・善・美」:おお、こんなの書いていたのか。習作とのことで、これで大作を描いて欲しかったな。
坂本繁二郎「棕呂の見える風景」:淡い色は相変わらず。馬が出てこない作品を見たのは初めてか。

中川一政「静物(びん・白布)」:岸田や三岸も描いていた感じの卓上静物画。
関根正二「村岡みんの肖像」:超有名作品以外で関根の画を初めて見た。
牛島憲之「タンク」:私の大好きな牛島憲之。大変うれしい限りだ。

鷹山宇一「荒野の歌」:木の切り株に赤ちゃんがもぐり込もうとし、切り株の上にはカマキリが月光を浴びている。ヒプノシスを思わせる画風だ。

有名作家の作品が高橋由一、ワーグマンに始まり、浅井忠、藤島武二、有島生馬、中村彜、小出楢重、岸田劉生、須田国太郎、佐富勝蔵、村山槐多、鳥海青児、山口長男、香川泰男とこれでもかと並んでいる。見たことのない作品ばかりだったので、東京の国立博物館、近代美術館等に慣れて来た私も、初心に帰る良い機会であったように思う。

 

続いて強烈な暑さの中、10分ほど歩いて神奈川県立近代美術館鎌倉別館へ。

■神奈川県立近代美術館鎌倉別館「同 第二会場:版画の部」。
上野誠「牛市(薩摩)」:戯画チックな濃い顔である。
一原有徳「滴(2)」:そりゃあ一原さんの作品がなくては始まるまい。
加納光於「稲妻捕り PF-No.3」:色彩の中、白い稲妻が飛びまわる作品。

秀島由己男「風の船A」:紙風船に裸の人間が刺さって真っ暗な中を飛ぶという不思議作品。
柄澤齊「『死と変容』第1週 夜3.日触」:黒バックに黒い瞳の女性。不思議な顔の線。
李樺「真夜中の恐怖」:警察に踏み込まれるシーン。こんなの発表して大丈夫だったのか?

ピーテル・ブリューゲル「休息する兵士たち」:ブリューゲルらしい爽快な風景。
マックス・クリンガー「『手袋』II.行為」:これはあちこちで見かける作品だが、何とも言えない浮遊感がいいのだろう。
エドヴァルド・ムンク「二人の人物-孤独な人たち」:二人の間の微妙な距離感がいい。

マン・レイ「交響曲」:抽象版画。マン・レイがこういう作品を作っていたんだね。
ルフィーノ・タマヨ「夜曲」:夜空をバックに謎の黒い人物が手を振り上げるシーン。名古屋市美術館でこの人の作品を見たが、どこか気になるところがある。

鎌倉館、別館共に外に彫刻があったのだが、その辺は別途紹介することにしよう。

 

灼熱の東京(13) 鎌倉へ

2015年07月26日 10時14分50秒 | ART
さて、日曜日の朝だ。昨日は早めに寝たので、何とか体調は良好。朝食は復活後久しぶりのペヤングやきそばである。北海道にいると、どうしてもやきそば弁当を食べるからね。麺細め、ソースは比較的甘酸っぱい味である。

 

さて、本日は7時前にホテルを出発。早くも朝から暑い予感。



有楽町から横浜へ移動し、今回目指すのは初訪問となる鎌倉なのである。



電車に乗っている間は冷房もあり快適。無事に座ったまま鎌倉に到着。ぐんぐん気温は上がっている模様。



ピーク時は歩くことさえ難しくなるという小町通りを通って、まずは鶴岡八幡宮と向かう。さすがに9時前とあって、まだ歩く人もまばらである。

 

鶴岡八幡宮付近に到着。何やら巨大な木の根っこがあるが、平成22年に倒れた大銀杏らしい。



さて、本殿へ向かうと「自転車の乗り入れを禁止」する注意書きがある。いやー、この階段なら大丈夫じゃないか?

 

そして本殿への楼門は改修中なのであった。その横にある宝物殿を見に行くが、国宝のレプリカが沢山あった。

 

特に祈る習慣は無いため、石段を降り、鎌倉国宝館へ。こっちが今日のメインイベントなのである。

 

まずは平常展示「鎌倉の仏像」から。

「薬師三尊及び十二神将立像」:国宝館の中央に三尊、そしてその四方を固める十二神将の配置となっている。薬師如来が平安時代のもの。十二神将は戌神がプロレスの真壁選手のような悪くてイイ顔、寅神が今にも走りだしそうな前傾姿勢、子神が顔に色気のある男という感じ。こちらは江戸時代のものも混じっているため、同じ十二神将の中でも、かなり雰囲気に差がある。

以下は全て鎌倉時代の仏像。
「千手観音菩薩坐像」:建長寺。手がちゃんと揃っており、やっぱり千手観音はいいね。
「倶生神坐像」:円応寺。人の善悪を記録し、閻魔大王に伝える役目の人。いい顔している。
「地蔵菩薩立像」:寿福寺。石のような冷たいすっきり感がある仏像だ。
「須弥壇」:獅子と牡丹唐草の透かし彫りがされている。鎌倉彫の祖型ともいわれるものらしい。

続いて、平成26年度鎌倉市新指定文化財および新収蔵品。
狩野探幽「富士山図」:山の稜線が見事ななめらかさで描かれている。

観覧者は全体で5名ほど。静かに仏像を堪能できた。