散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

こんな時に名古屋(12)

2020年02月25日 22時12分38秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
一軒目は軽く済ませ、別のバーに行くという選択もあったが、やはり昨日と同じバー「B」へ。「やあ、また来ました!」と行こうかと思ったが、昨日のバーテンダー氏はいないようだ。

また一からということで、ちょっと風味のあるジンソニックを注文。今日はイギリスで作られたサイレントプールというジンのジンソニックだ。香りが良いが、そこまで個性的ではなく、1杯目にはちょうど良い感じである。



2杯目は「ウイスキーらしいカクテルを」とお願いして、スコッチ+ドランブイのラスティネールを出してもらった。しかしながら、これがただのラスティネールではない。まず、銘柄は聞かなかったが、ウイスキーは2種類のものを合わせて使っているのだそうだ。





ドランブイは1970年代だったか80年代だったかのオールドボトルだとか。それもちょっとだけ味見させていただいたが、私は基本的に甘すぎるドランブイがあまり好みではないのだが、甘さの後にピリッと来る味で、ちょっと普通のものとは違う。これを使ったラスティネールもウイスキーそのものであるようで、ちゃんとカクテルになっているという素敵な味わいなのだ。

これを堪能してから、また昨日同様のややこしい注文をした結果、3杯目はペンダリン5年SMWSを出してもらった。昨日のペンダリンとは1年熟成違いである。



こちらは最初、普通の味わいでスタートしつつ、途中でオレンジティーのような味わいが急に出てくるという、個性的な味わいである。これ、とてもいいね。ウイスキー好きでも楽しめるし、そうでない方にも味わいを楽しんでいただけそうな気がする。

こんなのを飲みながら、今日のバーテンダー氏と「ウイスキーで加水するタイミングと量はどうしたらよいか」話をして、とても楽しかった。いつも飲みながら水を入れていくと、どこかで入れすぎてしまうのが私の悩みなのだが、それはそういうものなのだそうだ。

時間はまだ早いが、名古屋の夜をすっかり楽しんでホテルに戻る。何をしに名古屋に来たのかという話なのだが、明日から仕事だ。仕事はさておきながら、夜は付き合いもあって、ちょっと詰まらない(セッティングしてくれる人、ゴメン。私の性分だからしょうがないのだ)ことになるが、仕事とはそういうものである。

ホテルに帰りシャワーを浴びてから、軽く一杯。明日はちゃんと起きなくてはならないので、そこそこの時間に寝るとするか。



また夜食におにぎりを一つ食べた。


こんな時に名古屋(11)

2020年02月25日 19時20分24秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
若干の休憩の後、夜(いや夕方)の街に出発。昨日は開いていなかった「DH」に行くが、扉を開けると前の客が立っており、新たな客が来たことが認識されないほどの混乱状態。いやあ、開店時間から一回りしたかと思ったが、まだ駄目だったか。

それではということで、半ブロックほど離れたところにある「DJN」へ。ある程度、混雑の覚悟をしていたのだが、驚くべきことに先客が2名。これは逆にやりにくいなあ…。



初めての客なので(確かにここに来るのは初めて)、システムを説明され、まずは燗酒(大)でスタート。おお、昨日とは違い、樽酒らしく樽の香りがする。これで気分がかなりアップする。

つまみコーナーにつまみを取りに行くと、冷蔵ケースに入ったマグロがやけに美味そうだ。それと小イカ煮を取ってくる。マグロは大トロと中トロの部位かな。値段の関係上、当然スジはあるのだが、それにしても予想以上の美味さだ。寿司屋のカウンターで「これ、お勧め」と言われても、頷いてしまいそうな味だ。



小イカはまあ、見た通りの味。でも、私が行く居酒屋ではあまり無いつまみなので、ちょっと嬉しい。



つまみ第二弾はアナゴと高野豆腐煮。基本的にこの店のつまみは作り置きなので、これも冷めてはいるのだが、アナゴがかなり良い味付けになっている。



燗酒を飲んでしまい、もう少しということで小サイズを注文。締めのつまみは鰯の煮たものを取ってくる。これも冷めているが、つまみとしては悪くない味だ。



私の後に客が5~6人来たが、数十人は入りそうな店としてはいかにも寂しい感じ。昨日行ったところに比べると、燗酒の美味さ、つまみの味共に格段に良かったが、やはり「本店」マジックには及ばないだろうか。でも、空いているという利点は、それはそれでありがたいところもある。


こんな時に名古屋(10)

2020年02月25日 15時56分09秒 | ART
さて、まだ時間がある。今度は神宮前から栄に向かい、乗り換えて市役所(という名前の地下鉄駅)へ。今度はここも休まないであろう、名古屋城見学だ。



外堀には水がない。ちょっと珍しい気がする。



内堀にも水はなく、石垣が重さで歪んできたのを修理している最中なのだとか。



「本丸表二之門」:現存する数少ない名古屋城創建当時の建造物。重文。



拝観料500円を払って入ったが、本丸の天守閣は耐震工事中のため閉館中であった。ああ…。ま、いずれにせよ戦後に建てられたコンクリート城だから、そこまでこだわることもない。



見ものとしては清正公石曳の像を見ながら進み、清正石(名古屋城の巨大な礎石)をみて、西南隅櫓というところに上がって天守閣を見る。





これが「西南隅櫓」。



そこから見る名古屋城。



その後、御湯殿書院(殿様の風呂場)、黒木書院を見たくらいかな。襖絵はデジタル複製で1枚100万円くらいのコストがかかるそうだ。





「旧二之丸東二之門」:重文。



そして名古屋城に接近。



名古屋城そのものよりも、評判が悪いことで有名なエレベータを見たことの方が、なんだか嬉しい。



耐震工事のため、天守閣の中には入場できないのだ。



本丸御殿も素晴らしいというお勧めもあったが、どっちにしろ再建だし、並ぶのが面倒になり、このくらいにしておくことにした。興味の薄いものにはかなり冷淡な私である。

で、地下鉄で栄に戻り、ぶらぶら歩いて一旦ホテルに戻って時間調整することにした。

地下鉄駅の入口と市役所の建物はこんな感じ。なかなか風情がある。




こんな時に名古屋(9)

2020年02月25日 14時47分55秒 | ART
早めの昼食を済ませ、熱田神宮に取って返し、まずは熱田神宮宝物館から見ていこう。入館料の300円を払い、中に入る。



「法華経涌出品」:鎌倉時代の経文。重文。
前田青邨「紅白梅図」:花も枝ぶりもふんわりと丸い名品。
佐藤玄々「神狗」:むきだした歯や筋肉がキモイ、リアリズム作品。

「信貴山縁起絵巻(飛倉の巻)」:江戸時代の写しだが、いろいろな絵巻が集まっているようだ。
「伴大納言絵詞(上巻)」:これは江戸時代の写本で、大半は白描(色彩なし)となっている。
「東大寺正倉院宝物図」:これも江戸時代のもの。こういう資料があるのも熱田神宮ならではと言えるだろう。

「飾鞍図」:熱田神宮の神馬と飾鞍を描いた、江戸時代の作品。重文。

この他にも十数本の刀(全部で450本余りあり、国指定重要文化財が20本あるそうだ)が展示されていたが、私はもう一つ刀に興味がわかない。入口すぐの所に、刃長が2mを超える「刀 末之青江」という室町時代の刀が展示されていた。



この後、本殿なども見て回ったが、ま、私に宗教心無しだからな。非常に興味深く思ったのが、本殿に礼拝する人たちが滅茶苦茶真剣に祈っていることと、鳥居を出入りするたびにお辞儀をする人が圧倒的に多いことだ。

私など「祈ったら負け」(科学的根拠のない祈りなどの習慣を認めたら、科学と論理を否定することになるので、それは人類の敗北に等しいと思っていたりする…、というのは半分冗談だが)と思っているので、非常に不思議な感じがした。

「信長塀」:信長が奉納した日本三大土塀として名高いものらしい。



「ならずの梅」:1500年代の古図にも登場するほど古いのに、一度も実をつけたことが無いという縁起の悪い梅。



「熱田神宮本殿」。



「大楠」:弘法大師お手植えとも伝わる(大体、古木や温泉、寺の由来には弘法大師が登場する)、樹齢千年以上と言われる楠。



「又兵衛」:良く見えないが合掌造りの原型と言われる様式らしい。



それでは次へ。

こんな時に名古屋(8)

2020年02月25日 11時43分00秒 | 食べ歩き
しばし考えた後、あそこなら休みは無かろうと気を取り直してホテルを出る。地下鉄の伏見から上前津、乗り換えて神宮西へ行こうと思ったら、名港線に乗ってしまい時間をロスする(平日の日中のこの路線、10分間隔なのよ。札幌の東豊線より本数が少なそうだ)。



金山に戻り、名城線(環状線があるのは都会の印だ)で神宮西へ。そう、熱田神宮へ行くことにしたのである。しかし、ゆっくり出発して地下鉄に乗り間違えているうちに腹が減ってきた。


→熱田神宮の西側を歩く。

とりあえず熱田神宮の敷地に入ったが、なんと茶屋は改修工事中。そしてきしめんの店があったのだが、なんと明日がプレオープンということでやっていない。



あまりにも腹が減ってきたので、一度、JR熱田駅の方に抜けて、飲食店を探すことにした。駅前に名物らしい餅の店があるが、中を覗いてみると飲食コーナーは休み。どうも祝日明けは今一つだね。



その後、かなり古びた(寂れた)商店街を歩いていると、ありましたよ、開いている店が。何ともクラシックな焼きそば屋さんに思い切って入ってみることにしよう。不思議なことに隣も焼きそば屋さんなのだが、そちらは休みの様子だ。



店に入ると先客3名、メニューを眺めると基本的には焼きそばとお好み焼きの店である。但し他にもカレー、牛丼、おでん(関東煮と書いてあった)もあるようだ。ここは迷わず焼きそばだろう。具が肉、玉子、イカなどから選べるので、やきそば肉・玉(表記ママ)というのにしてみた。

もう一人の客がちょうど先に頼んだところなので、お茶を飲みながら仕上がりを待つ。少ししてやってきたのは、肉入りの焼きそばの上に、半熟の薄焼き卵が乗っているという予想外の見た目の品であった。



早速食べてみると、やっぱり味が薄い。これは味付けを間違えているのではなくて、卓上のソースを自分で加減してかけるスタイルなのだ。このスタイルは小樽や函館でも出くわしたことがあるので、少し食べてからソースをかけることにしよう。薄焼きの玉子はどうなんだろうと思ったが、半熟でもあり甘みを増す効果があるように思う。

途中からソースをかける。これでまあ普通の味の濃さになったと思うが、こうやって加減できるのがまたいいんだよね。ちょっと量が少なくもあったが、今晩はまた早めに飲み始めるので、あまりボリュームが多くない方が良い。名古屋に来たのだからなごやめしを食べるという考え方もあったが、ひつまぶし、味噌かつ、味噌煮込みうどんあたりはいずれも量が多いしなあ。


→店内の様子。

ということで、良い意味での物足りなさを感じつつ昼食終了。いや、いい店であった。

こんな時に名古屋(7)

2020年02月25日 08時17分31秒 | 食べ歩き
7時過ぎに起床。うー、昨日はちょっと飲みすぎた。それも今日は休みを取っているからだ。まるで出張ではなく遊びに来たかのような日程なのだが、まあ、半分はそうなのである。

8時半過ぎに少し腹が減ってきたので、ホテルの朝食会場へ。今日はカレーピラフ(カレーソースかけ)、サラダ、コンソメスープ、スクランブルエッグ、ソーセージ、オレンジジュースの朝食。



エスプレッソを部屋に持ち帰り、ゆっくりする。



あっ!! だんだん頭が回ってきて気が付いたのだが、今日はもしかして祝日明けの火曜日ということか!? 焦って行く予定にしていた美術館のスケジュールを検索すると全部休みじゃないか。他にも愛知県内の美術館を探すが、軒並み休みだ。東京と違って月曜日(または祝日明けの火曜日)にやっている美術館って、皆無の感じだな…。

さて、どうするか。私は少々途方に暮れた。