散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

具が寂しい

2007年07月21日 11時32分11秒 | 食べ歩き
本日の昼食は札幌駅前の中華料理店へ。あんかけヤキソバを注文した。

全体にほどよくとろみのかかった”あん”とパリパリの食感の麺の対比が非常に良くできている。しかし、しかしなあ、具が寂しいのだ。ほぼ野菜で海老が2匹だもんなあ。イカ2切れ、豚肉2切れくらい入っていると満足度が格段に違うのだが。

ハムエッグズ

2007年07月18日 21時47分48秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日はわりと会社を早く出た。天気もよく、ふらりと「第3Mセンター」へ。店を入ってすぐのコの字カウンターはかなり込んでいたが、無事に着席することができた。

まずビールと焼鳥。遠くのTVを見ると北海道日本ハムは負けているようだ(特に興味はない)。次ににごり酒とハムエッグを注文してみた。以前にも食べたことはあるが、居酒屋では非常に珍しいハムエッグというのは、意外とつまみには適しているような気がする。

おばちゃんがソースを取ってくれようとしたが、私は実は醤油派である。黄身をつぶしつつ醤油をかける。キャベツ千切りに黄身と醤油が流れ込み、そこもつまみになるのだ。

さっと飲み1150円。札幌市においては貴重な店である。

話題1:8月末に東京出張があるのだが、どの飲み屋に行くか、(土曜日は)どの展覧会を見るかの調査が大変。3泊4日なので、飲み屋は8軒以上行くと思うが、展覧会は無理せず2~3個にしたいと思う。

その絞込みが結構大変なのだ。見たい展覧会が多いのもあるし、移動の都合もあるし、見終わった時に良い飲み屋の近くであってほしいという希望もあるのだ。

20070717最近読んだ本

2007年07月17日 21時39分21秒 | 読書
「子どもと親の美術館 ’83~’85、’88~’91」
北海道立近代美術館って、私が見てない作品を沢山隠してあるのだ。この年代には毎年出品していたりするので、流行り廃りというものがあるのだろうか。いずれにせよ、一冊80~100円だったので、収穫であった。

「消える総生島」はやみねかおる
何と言う穏やかな犯罪と解決。こういう作品もあって良い。

「居酒屋大全」太田和彦
久しぶりに再読。

「レモンハート 23」古谷三敏
今回登場した酒で記憶に新しいのはビッグスモーク60である。アルコール度数60度のパンチに、スモーキーな味わいのスコッチ。

「上京十年」益田ミリ
かなり私とは性格が異なり、思うことも違う人であるが、面白いエッセイではある。

以下、図書館の4冊。
「歴史不思議物語」井沢元彦
この人の歴史観と方向性はともあれ、昔の人間は怨霊を信じていたのだから、それなりに歴史解釈すべきという意見には頷ける。

「江戸の決断」河合敦
過去の改革の士を紹介する本だが、こうして見ると田沼意次の政策が最も現代に生きる人にとっては納得しやすいように思う。

「江戸学入門」東洋大学井上円了記念学術センター編
衣・食・医・粋などのテーマ解説本。こういうのが分からないと川柳や時代小説は分からないからな。

「日本の軍事遺跡」飯田則夫
北海道では函館、旭川の施設は知っていたが、苫小牧にトーチカが残されているとは知らなかった(行って見たくはない)。
私が生まれた千歳市には防空壕があった(気がする)。子どもの頃遊んでいた千歳高校の周辺に防空壕跡(確か、台地に穴が空いていて中が空洞だったような・・・)もあったような気がする。今、Webで検索してみたが、あまり情報がない。私の記憶違いではないと思うのだが・・・

20070716最近読んだ本

2007年07月16日 01時45分24秒 | 読書
「枕草子REMIX」酒井順子
うーむ「女子」だなあという感想。思った以上に面白いかも知れないけど。

「テラ=ルナ脱出作戦 ペリーローダン337」マール、フランシス
地球と月がついに太陽系から脱出。しかしすぐ行方不明に!(笑い)。

「沖縄うまいもん図鑑」仲村清司
やはり日本にあって特別な食習慣をもつ沖縄。ゆいレールもできたし、沖縄にも行って見たい(レンタカーを借りてとなると、苦しいのだ)。

「トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタデイ」アラン・ディーン・フォスター
人間とサイバトロンとデストロンの初めての出会い。解説を読むと結構壮大なSFストーリーが展開されていたのだな。何となく夕方のTV番組のイメージしかなかったのだ。

「いかさま師」柳原慧
幻のラトゥールの名画が日本にあり、それに殺人事件がからむ。贋作及び、幻の名画がどこに隠されているかについては、きわめて平凡な話。

「夢の終わりとそのつづき」樋口有介
柚木シリーズ最初の事件。さえない風体のはずなのにとにかくモテモテの主人公。大人のロマンだ。

「名画はなぜ心を打つか」瀬木慎一

「京都秋旅物語」「京都夏旅物語」
いわゆる京料理のようなものをあまり食べなかったので、またいつか行って見たいとは思っているのだ。これもラルズの古書市で1冊50円。

20070715ギャラリー巡り

2007年07月15日 15時31分42秒 | ART
昨日いろいろと忙しかったので、3連休でよかったとギャラリー巡りに出かけたものの、今ひとつ意気が上がらず。スカイホール→さいとう→丸井→NHK→市民ギャラリーの5箇所に終わる。

■さいとうギャラリー「札幌医科大学美術イリス会OBと仲間展」。滝野薫「蓮」はタイトルそのまんまながら、結構好きな作品。山とふもとの小さな住宅の対比が際立つ、幸治敏興「室蘭測量山」も良かった。

■丸井「高橋シュウ銅版画展」。欧州調の銅版画がなかなか。作者ご本人が銅版画の道具を持ち込んでいた。

■NHKギャラリー「さっぽろ市電日記」。カラフルで可愛らしい作品。とにかく市電への愛があふれているので、お好きな方はぜひ。

■市民ギャラリー「北海道教育大学札幌校・岩見沢校合同展覧会「七月展」」。色々と面白い作品あり。

・笠見康大「久遠にとんでいる」:得体の知れない影を描いて説得力あり。
・松尾道行「是正」:きれいなブルーだが、タイトルと作品を見て考えさせられる。
・村山聡「夢幻泡影」:力強いクジャク。一番下の羽だけクジャクらしく、その上は全体に緑色だが、それも良い。
・松田郁美「立ち上がるリング」:周囲がギザギザになっている方が好み。
・小泉亮太「桜並木」:ごく普通の題材だが、奥へと続く道の雰囲気がよい。歩いてみたくなる。

とまあ見ていたのだが、片っ端から作品を携帯のカメラで撮影する二人組みがうるさい。シャッター音もうるさい。たまたま見に来た友人・知人の類ならまだしも、出品者側だったら怒鳴りつけても良いかなとも思う。

常日頃思うのだが、展覧会では作品を見ることが最優先されるべきだと思う。良くあるのが、知り合い同士なのだろうが作品の前で作品を見ることなく話し込んでいる人びとだ。とにかく邪魔で仕方がないし、作品に対してきわめて失礼なことであると思う(作者がやっている場合、もう絶望的だ)。

学生展であっても、将来個展を開くような人たちも札教・岩教生なら当然いると思うのだ。もう少し「人に見せる」ということの意義を考えてほしいものだと思う。以上、見る人側の感想。

冒頭写真は札幌市民会館。もう壁一枚と瓦礫の山。廃墟だ。

何を食べるか迷う日

2007年07月15日 13時36分39秒 | 食べ歩き
私は何を食べるか迷いだしたときにはどうにもならない。今日も体調が良いのか悪いのか、腹が減ったのか減らないのか、三連休だから酒が飲みたいのかそうでないのか、とにかく迷う。

その結果、狸小路そばの蕎麦屋「M」へ。本日のお勧め冷やし天ぷらにビール小瓶をつける。

ラルズの古書市へ行き、北海道立近代美術館の「子どもと親の美術館」の(小)図録を購入。1冊80~100円だったので、お買い得。

XX全国大会

2007年07月14日 22時27分35秒 | Weblog
本日は午前中から某全国大会のため外出。非常に真面目な会であるのだが、団体名を出してしまうと人が相当特定されるので伏せておく。

午前中はパンフレットなどの準備。合間に北大南側の蕎麦屋「M」へ。私が学生時代からある店だが、初めての来店。大もりを食べるが、なかなか旨かった。蕎麦湯が非常に濃厚。多分、ゆで湯ではなくそば粉をといて作っているのではないか?

13時から某全国大会開幕。



私は5番目の講演者として、話をしなければならないのだ。大体私より年齢が上の人ばかりなので、待っている間にプレッシャーが高まる。しかも段々疲れてくる時間帯だしなあ。ということで、最後に無理やりテンションを上げ、必死の約30分で講演終了。多分、一番笑いは取ったと思う(←そっちが狙いかよ)。

大会終了後は懇親会のため、豊平館に移動。道外から来る人も多いため、ぜひ北海道らしい雰囲気をと選んだ会場であるが、北海道メンバーも誰も来た事がなかった模様。館内に入り、あちこち写真を撮るなど、おのぼりさん状態である。



何とも重々しい雰囲気のダイニングで食事会。



メニューは、北海道産の食材も多く、

前菜(合鴨炙り焼き・・・1枚食べたとこ、函館産烏賊紅葉和え、古平産活蛸黄味酢)


お造り(本鮪、甘海老、鯛)
富良野産ホワイトアスパラのキッシュ
ヴィシソワーズ

積丹産油子のソテー


白老ウエムラ牧場黒毛和牛の赤ワイン煮


揚げ物(大正海老、小樽産帆立貝)
胡麻蕎麦冷製

デザート(メロン、カシスシャーベット、チョコレートケーキ)


という重々しいコースだ。ワインとビールを飲みながら食べる。全体的に結婚式のコース的雰囲気だが、ちょっと料理の出が速く、バタバタした感じになった。

途中でクイズ大会。司会者のせいでマニアック東京下町クイズが多く、北海道勢は太刀打ちできない。しかしマニアックの方向性が変わった瞬間に私も回答することができた。以下は答えられた2問。

「生徒諸君の主人公ナッキーが中学生時代にやっていたスポーツは」
→賞品は手ぬぐいと本。
「メキシコの空中戦を主体にしたプロレスを何と呼ぶか」(簡単だ)
→賞品はカップヌードルのリユースカップと詰め替え用中身。

答えは下のほうに書いておく。

【天板以外は木製らしい。漆喰に模様をつけて大理石っぽくしてあるのだ】


食事会を終えて、「よーし、ジンギスカン食べに行く人!」と叫ぶ人たち(また、賛同者が結構いる模様)とは分かれて、すすきのを北上。久々にバー「Z」へ行く。

1杯目はチェリーブロッサム。ともすれば重々しくなりがちなカクテルだが、ここのマスターの作るカクテルは軽妙(それでいて薄くなった感じがしない)。

そこで2杯目に「強く甘みがありながら、同時にさっぱりした感じで」と難しい注文。しかしあっさりと、ウォッカ+洋ナシのリキュール+ホワイトキュラソー+ブルーキュラソー+レモンのクールフェイスというカクテルが登場した。このカクテル、梨独特の風味をベースに強く甘めであり、後味はレモンでさっぱり。さすがである。

最後に黒板に書いてあるとても気になるラム酒を注文。J.Mラム・オールダージュ・キュヴェ・フォンダトゥールという奴だが、値段がちょっと良いのでハーフショットにしてもらった。

「滅多に手に入らないので、これ多分、札幌で飲むのSHさんが3人目ですよ」という貴重なラム酒を味わう。かなり古い年数の原酒がブレンドされているそうで、ラムの甘さの中にも、じわじわと複雑な味わいを感じる。

他に客がいないので、珍しくマスターといろいろ談義。歴史に始まり、私が京都で見た仏像や絵画の話も熱く語ってしまった。以上すっきりして帰宅。明日はギャラリー巡りだ(今週は三連休で良かった)。




クイズの答え。
1.ソフトボール
2.ルチャリブレ

B&B

2007年07月13日 19時43分18秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
やっと週末。お客さんの人たちは前日飲み会だったせいか調子が良くなく、早く帰る人多し。私も少々早めに会社を出て、涼しい中をバー「C」まで。1杯目はウィスキーソーダ。

普段と違う席に着いたので、いつもと違う思考回路が働く。ブランデーの瓶を見てひらめいたB&Bを注文してみた。

グラスにベネディクティン、そしてブランデーが注がれる(この2種のお酒の頭文字がBなのだ)。ロックスタイルなのかと思っていたが、Wikipediaを見ても順に注いで層を作るのが正しいようだ。味はもちろんブランデーとベネディクティンの味。次第に甘みを増してきて、疲れた体に良かろうと注文した想像どうりの味だ。

3杯目は打って変わって、ピリッと初夏の味アクアビットギムレットだ。さっぱりして帰宅。でも酔っているぞ。

20070708最近読んだ本

2007年07月08日 21時37分21秒 | 読書
とても忙しくて、週末更新になっている。

「東京育ちの京都案内」麻生圭子
この方、東京育ちとは言え京都に住んでいるのだ。住んでいないとなかなか真髄は分からないなあ(再読)。

「Oton04」
今回はワイン特集なので、ちょっと縁遠い感じ。一人で一本飲むのは大変だからな。

「dancyu8月号」
今月は「日本一うまい店」特集。ちょっと大げさな。私が行った事があるのは、立ち飲みの超高級店「K」と、氷なしハイボールの銀座「RF」、「わが名店」で紹介されていた札幌最古のバー「Y」である。さらに巻末のバー紹介で銀座「F」が登場。今度の出張でまた行こう。

「鏡の国の戦士 グインサーガ外伝21」栗本薫
グインの記憶も戻った、本編からするとかなり未来の話。

「市場食堂」西潟正人
土曜日の昼食はテーマを定めて食べたいと思っているのだが、やはり食堂というのは興味深いものである(再読)。

「鬼平犯科帳6」池波正太郎
おまさが昔の男の元に行ってしまい、死別して帰ってくる。何ともいえない(再読)。

以下、図書館の2冊。
「教科書が教えられない政治学」土屋彰久
時々すべるギャグが辛いが(学生に使っているのだろうか)、現代史って高校までにはやらないので興味深かった。

「知識ゼロからの現代史入門」青木裕司
パレスチナ問題あたりは分かりやすく、参考になった。少々作者の思想書的にも感じられたが。

ライムピール

2007年07月07日 20時15分24秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
地下鉄ですすきのに移動、バー「N」へ。こちらも私が最初の客になった模様。Nさん独占で色々話をする。

最初の一杯はフレッシュパイナップルを使い、アルゴンクイン。マンガ「レモンハート」で知ったカクテルなので、少々面映い。ベルモットとパイナップルで予想より軽やかな仕上がりである。

カウンターにある全日空の機内誌を読んでいて、ふと昔読んだオキ・シローの話を思い出してジャマイカマティーニを注文。Nさんに「ライムピールを浮かべると本で読んだんですが、ぜひそれで。普通にオリーブ入れられたりするんですよね」と言ってみると、力強く「ジャマイカマティーニはライムピールじゃなきゃダメですよね」とのお言葉。そして冒頭の写真が完成作。まだ客が他にいないので、撮影してみた。

ジャマイカマティーニはダークラムかと思っていたが、オキ・シロー作品ではホワイトラムなんだな。これにシェリーの風味、ライムピールと夏の味わいだ。

3杯目は大量入荷したというミントを使ったショートカクテルを作ってもらう。ブランデー+クレームドカシス+レモン+グレナディン+オレンジリキュールの濃・酸・甘にミントの香り。中々面白いカクテルだ。

最後にアラスカ。割りとグリーンアラスカの方が飲む機会が多いのだが、シャルトリューズジョーヌを使った普通のアラスカも悪くない。アルコール度数が低い分、味わいがしっかり感じられるな。

以上、飲みすぎで店をでる。いつしか座席も満席に近づいていた。散歩がてらすすきのから円山公園まで歩く。いい気分。

北24条

2007年07月07日 18時38分26秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
私は札幌市の中心部、琴似以外では北24条に足を運ぶことが多い。学生時代には北20条、社会人になってからは北25条に住んでいたからである。その頃から通っている焼鳥屋さん「T3」に久しぶりに行ってみた。現在でも、とある会合は必ずこの店で行われるのだが、たまたま行けていないのだ。

開店1番目の客となり、まずビール。通しは豆腐サラダ。居酒屋の通しには納得いかないという人もこの世の中にはいるだろう。私も業務用の貧弱なものには納得が行きにくいのだが、この店はいつも違う一品が出てくるので嬉しい。



続いて鯵のたたきを取り、日本酒(大山)にチェンジ。マスターと野球・サッカー話をする。私も日本のサラリーマンなので、一応普通にスポーツ観戦の話はできるのだ。その後はダラダラと漫画を読む。昔と変わらずビッグコミック、モーニング、オリジナルの三誌が置いてあるのを順番に片付けた。

4コマでちょっと笑ったのが、登場人物が自分の若い頃の日記を久しぶりに読み「俺が若い頃、インターネットやブログがなくて良かった! だって絶対鼻持ちならない文章を全世界に公開してたよ!」と叫ぶ話。多分私もそうしていたと思うので、非常に共感できる。高校生の頃、ロック評論家になろうとしていたもんなあ、私。



そして、焼鳥6本セット。20年来食べつけているので、これが私のスタンダード味だ。今日もレバーが旨かった。もう一つ日本酒(酔心)を頼んで、鳥わさで締める。



鳥ササミをさっと湯通ししてわさび醤油で合えたものだ。18歳の時の私は、先輩の注文で初めてこれに出会ったとき、感動したものである。

マスターの孫(1歳になったばかり)の話も聞いて、まだ6時半。もう一軒行こう。

20070707ギャラリー巡り

2007年07月07日 16時23分07秒 | ART
本日は近美→平沢貞道人権記念館→コンチネンタル→北大総合博物館→北海道画廊→ユリイカ→ivory→さいとう→三越→時計台→STV北2条→たぴお→大同→富士フォトサロンの13箇所。

■近美「野田弘志展」。こういう画を何気なく見ることができるのはとても贅沢である。奥の方で何だか声がするなあと思っていたら、ご本人が自作解説をしていた。最後の部分だけ話を聞くことができた。一番最後に展示されている作品、ロシアのモデル、アナスタシアさんという人を描いたものらしい。ロシアでは就労ビザが出ないため、3ヶ月の観光ビザで2回来てもらっているが、画としてはまだ未完成とのこと。

野田氏曰く「モデルが綺麗で普通に書くと下手な美人画になってしまう。ギリシャ的な形の美を追求するのももちろんだが、”深さ”も同時に追求したい。この作品は既に売れているのだが、最後に”深さ”のために手を加えると『いらない』と言われるかもしれない」ということであった。

コレクション展も足早に回る(2回目)。



■平沢貞道人権記念館「絵探しの旅展」。平沢氏は画家として過小評価されているという話がある。その反面、私は悲劇の画家として過大評価されているのではないかとの疑問を持っている。それを確かめるには、本物を直接見るのが一番であろう。マンションの1室で行われていた展覧会であるが、図版複製が多かったかな。私が思った平沢作品への感想は、ここには書かない(←えっ!?)。

■コンチネンタルギャラリー「北翔大学美術サークル米-YONE- 夏休み直前追い込み美術展」。展覧会情報でいつもお世話になっているヤナイさんのブログを見て、行っておいて正解である。山谷美由紀の作品は顔がアニメ・実在の人物調なのが物足りないが、期待感を持たせる。古典的なテーマ(静物、ひまわり畑)を描く石井貴子、遠近法にそって機械的パターンを並べる大道雄也も面白かった。

一番気に入ったのは石川潤の「発ッ日」である。花火のような、紙細工のようなカラフルな色彩を真ん中に配し、周囲のモノトーンで引き締めている抽象作品。橋本真里栄の「合掌」もお地蔵さんの可愛い作品。若い熱気が感じられ、珍しくもアンケート用紙に熱い感想を書いておいた。

■北大総合博物館「ファーブルにまなぶ」。子供の頃はよく虫取りをしたものであるが、今の私は虫恐怖症だ。ちなみにファーブルは生国フランスでは知識人に知られている程度で一般的な知名度はとても低いらしい。





こんな蛾(写真で見るより大きいのだ)が顔にくっついたら、「さあ、仮面舞踏会の始まりよ!」とボケる暇もなく気絶してしまうだろう。日本の昆虫食としていなご(食べた。旨い)・蜂の子(食べた)・ざざむし・繭子・蚕の蛹の瓶詰めが置いてあった。この辺なら何とかなるのだが、海外で食べるタガメとかは勘弁してほしい。

■北海道画廊。一原有徳の版画は良いなあ。砂澤ビッキの木彫りの蝶もなかなか。

■ユリイカ「インド細密画」。インド古典楽器を描いた作品は楽器の模様も細かく素晴らしい。また象牙に描くと一段と色気が増すような気がする(象牙を使うことの良し悪しは置いておいて)。

■さいとう「陶・鈴木健司 花・黒沼美春」「夏の女性展」。鈴木健司氏だろうか、会場にいた男性に、現在窯をかまえる大分の写真ハガキを頂いた。「夏の女性展」もいくつか面白い小品あり。

■三越「千住博版画展」。版画ではない自筆の作品は大体1200万円か。ふーん。

【三越の屋上に上がってみた。寂しい】


■時計台「香西富士夫個展」。少し作風が変わったような感じ。作者が友人と話をしているのを立ち聞き。「目ばかりギョロギョロするのを押さえるために、絵の具を散らしてみた。それから手の動きも重視してみたが、写楽っぽいかな。タイトルは色々想像してもらえるようだが、単に記号だね。まあ『あ・ん(案、餡)』『い・ん(印)』…とやっていくと全部日本語になるなあと思ったり」

■STV北2条ビル「鴻上宏子彫刻展」。何ともまたビルのエントランスが異世界にチェンジ。通り過ぎる人が「ゲッ」と言っていたのが印象的。

■大同「北海道版画協会展」。石川亨信「26-39」。ギャラリー巡りを始めたころに彼の作品をみて「抽象版画って分からん」と思ったものであるが、今見ると良いなあ。木曽淑子「標本5」9つの石にも木材にも見える物体を配置。水野恵子「水界Ⅰ」水のゆらぎが表現され、世界観がある。宮井保郎「ABYSS-13」こちらも水世界ものだな。

雑多な感想であるが、以上。なお、作者談の部分は聞き違いがあったら申し訳ない。

中華と寿司

2007年07月07日 12時30分22秒 | 食べ歩き


近美を出て、昼食の時間。以前から気になっていた店「Y」へ初めて行ってみる。この店は中華料理と寿司の両方を出すところで、グルメ本などでも全く見かけたことがないが、夜の料理は相当贅沢らしい。まずは昼飯を食べてみることにしよう。

店内に入ると、近所のサラリーマンらしき人たち(土曜休みでないひとも沢山いるのだな)が大勢いる、気さくな雰囲気。メニューを見ると基本は中華料理だが、寿司も確かにある。

迷った末に、ラーメン三味の中で一番上に書いてある塩ラーメンを注文。本場中国料理店の麺類も良いが、日本的中華料理店のラーメンは侮れないものがある。すばやく出てきた塩ラーメンを早速食べる。



麺がちょっと柔らかいが、優しい味のスープで具も豊富。こういう普通のラーメンが良いと思うのだ。周囲で食べられていたバラ丼、チャーメンも美味しそうだった。夜も来てみたいが、昼もまた来よう。

ジンギスカン

2007年07月06日 23時20分24秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日は会社で会議の時間は間違うわ(しかも2回)、散々な日であった。若年性の何かが来たかな?

さて、会社の飲み会の日であるから、さっさと仕事を切り上げ「SG」という店へ。久々にジンギスカンを外で食べるのだ。最初はビール、途中から赤ワインに切り替え、ひたすらジンギスカンを食べる。私は比較的大食いの人たちに混じり、驚いたことに1時間半くらい食べ続けてしまった(もちろんゆっくりだが)。

札幌駅方面へぶらぶら歩き、たまたま一緒になった後輩M氏とホテルバー「CV」へ。おつまみ付きフリードリンクプラン(3000円)にしてもらう。私はジントニック、チェリーブロッサム、サイドカー、ギブソンの4杯。いずれも中々の味だった。飲みすぎだが。

20070706最近読んだ本

2007年07月06日 08時11分38秒 | 読書
「最後の記憶」綾辻行人
常に推理小説を書くべしと義務付ける気持ちはないが、耽美なホラー小説を好まないものである。

「鬼平犯科帳4」「鬼平犯科帳5」池波正太郎
居酒屋で平蔵が夜鷹と酒を飲み、「一体あの侍は・・・」と見送りにきた老盗賊(居酒屋の店主)に「おやじ。ご苦労」と声をかけるシーンはさすがである(再読)。

「紐育のドライ・マティーニ」オキ・シロー
これを読むとバーに行きカクテルを飲みたくなる(再読)。

「サムサーラジャンクション」ジョン・コートニー・グリムウッド
ここしばらくSFは冬の時代らしい。推理小説にも「現実を描く」と称して、社会派が登場した時代がある。最初は良かったのだろうが、だんだん閉塞感が増し、どうにもなくなった時に、新本格が誕生し大ブレイクしたのである。まあ今では、その新本格も解体されてどうにもならなくなっているが。同じくSF界でもサイバーパンクが登場してから長い年月がたち、本当にどうにもならない状況が続いている(私はサイバーパンクを持ち上げた人たちへの恨みは深い)。求む「新本格SF」だな。

以下、図書館の4冊。
「巨石文化の謎」ジャン-ピエール・モエン
巨石文化が存在したのは事実である。何のために石を並べたのか、怪しい解釈があるのも事実である。

「意外な世界史」井野瀬久美恵
宦官、コーヒー、十字軍などいくつかの歴史のポイントとなるものを紹介。

「世界史謎の収集」歴史の謎研究会
1テーマ2~4ページ程にまとめた、一般的な解説本。こちらもコーヒーと十字軍は登場するな。国としてはトルコ、モンゴルが世界の及ぼした影響は興味深い。

「世界史の海へ」宮崎正勝
何だか漢字がやけに多くて読みにくい本だなあ。集中力が切れていてスマン。

図書館の棚は世界史に突入。まともな歴史本ばかりだと思っていたら「南極はムー大陸だ」といった微妙な本も沢山あるのだ。