散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

灼熱の東京(8) またもや毎日新聞社

2015年07月25日 12時32分11秒 | 食べ歩き
私は竹橋の東京国立近代美術館に行く時は、毎日新聞社ビルの地下飲食店街に行くことが多い。少々値段は高いが(東京では相場なのか?)、何となく落ち着くクラシックな飲食店街なのである。

今日は暑いし食欲ももりもりとある訳でもないので、「JI」という寿司屋に入り、ちらしを食べることにした。



載っていたのはタコ、穴子、新子、ブリ、マグロ、エビ、カニカマ、サーモン、イカ、玉子、煮ツブ、でんぶ、キュウリだったかな? 一部、種類を間違えているかもしれないが、大体そういう所である。味はまあ普通という所ではあるまいか。

渋めのお茶を飲んでフィニッシュ。少し元気が出た。


灼熱の東京(7) 皇居へ

2015年07月25日 11時55分19秒 | ART
美術館の中は汗が冷えるため結構寒い(20~22度くらいか)が、外に出た瞬間にまた暑くなる。次は歩いて行けてしまう、宮内庁三の丸尚蔵館「絵巻を愉しむ」展へ。



しかし、このクソ暑い中、皇居ランナーと言うのが走っているのには驚かされる。絶対体に悪いと思うのだが…。本人が体を害するのは勝手だが、私の目の前で倒れたりするのはやめてほしいものである。

さて、展覧会では「酒伝童子絵巻」など、時代は新しいが非常にカラフルな色彩の絵巻が楽しめた。しかし、こういう所に来る人たちは、展示台のガラスにはさわらないといったことは心得ていないのだろうか。黙々とガラスを拭く、監視のオジサンが大活躍であった。



ここで、これまた歩いて行けてしまう竹橋に向かいつつ、途中で昼食だ。

灼熱の東京(6) 画が上手い

2015年07月25日 11時34分21秒 | ART
本日一つ目の展覧会は三菱一号館美術館の「画鬼暁斎」である。開場5分前位についたところ、待ち人数は約30人。まあそれほど混雑している訳でもなく、見やすかったと言える。早速、感想を書いていこう。

暁斎「枯木寒鴉図」:暁斎の鴉は実に上手い。黒の濃い薄いのメリハリが素晴らしい。
コンドル「霊照女・拾得図屏風」:中国風の日本画を見事に描いている。
暁斎「白鷺に猿図」:白鷺の堂々とした姿に頭を抱えておびえる猿。対象的だ。

暁斎「恵比寿と大黒図」:何やら二人で争っているように見える。鯛と鼠が描かれているのも象徴的。
暁斎「二羽の泊鴉に山水図」:やはり鴉が迫力があって上手い。
暁斎「蝦蟇仙人・鉄拐仙人図」:蝦蟇仙人は目がエロおやじ風。鉄拐仙人は飄々としている。

暁斎「大和美人図屏風」:これは傑作だ。女性の衣、背景の花、描かれた屏風の中の風景と見どころ沢山。
暁斎「鯉図」:水の流れを堂々と描いてしまうのがいい。
暁斎「蜥蜴と兎図」:メトロポリタン美術館に小品の動物図が大量にコレクションされている模様。生き生きした作品。

暁斎「ぶらさがる猿図」:これまた上手い。
暁斎「白衣観音図」:動物の生き生きした感じから一転、岩のごつごつした感じを軽々と描いている。
暁斎「龍神に観音図」:モヤモヤした雲の中からあらわれる龍、水がスーッと回りを流れている観音。

暁斎「布袋の蝉採り図」:こちらは仙がいにも似た飄々とした作品。
暁斎「鳥獣戯画 猫又と狸」:さらにモグラやイタチのような動物も描かれ、ええじゃないか風に踊っている。
暁斎「柿に鴉図」:柿の朱色があって、さらに鴉の黒が引き立っている。

暁斎「秋冬山水図」:滝の流れなど、無造作にも見えて思い切りのいい線が素晴らしい。いや、線に力がある、迷いがないとはこういうことなのでは。
暁斎「放屁合戦図」:屁の流れを描き、さらにそれはカーブしているのだ。屁で戦うエスパーの物語かもしれない。
暁斎「極楽太夫図」:着物の色彩の鮮やかさがたまらない。

実にバラエティに富んだ作風で、かつ線が素晴らしく上手いのが印象的な人であった。途中でカーテンで仕切られたコーナーがあったのだが、「18歳以下は大人と一緒に見て下さい」という春画コーナーであった。昨今、日本でも限定された展示ではあるが、春画がオープンになってきたかも知れない。

下記の写真右はジョサイア・コンドルとの記念撮影コーナーであった。

 

灼熱の東京(5) 今日はもっと暑い

2015年07月25日 09時39分35秒 | 旅日記
昨日の東京は最高気温が33度位であったらしい。それでも十分暑かったが、今日の予報は36度。私が札幌で体験した最高気温が36度2分だから、それに匹敵する人生最高気温だ。

やや二日酔い気味で目覚め、美術館がオープンするまでの時間はゆっくり過ごす。朝食はカップヌードルマッサマンカレー。部屋は涼しいので、暑いものを食べてもいたって快適だ。

 

9時半になり外出開始。外にでて15秒くらいで服と接触している肌がペタペタしてくる。「こ、こりゃ暑いや、ハハハ」と笑うしかない暑さなのだ。灼熱地獄の中の美術館巡り、さあ、行ってみるか。


灼熱の東京(4) 銀座のバー

2015年07月24日 22時59分18秒 | 飲み歩き・東京
さあ、締めは銀座らしいバー「FS」へ。店内に入って見ると、もう一軒系列店を開いたせいか、メンバー構成が変わっている。とはいえ、帯広出身のFさんに久しぶりにお会いして良かった。

さて、早速の注文は暑さで失った水分を補給しようと、スイカのソルティドッグでスタート。そうそう水だけではなく、カリウムと少し塩分も補給しなくては。



これでのどを潤したところで、2杯目は少々苦いのをということで、アクアビット+キナのカクテル。キナリキュールは飲んだことがあるのだが、これは思った以上に後味が苦い。私好みではなかろうか。

 

今日は残念なことにミントの入荷がなく(何故だ!)、ミントジュレップができなかったので、それに似たカクテルを作ってもらう。ウイスキーミストにレモンジュースという感じかな? 7杯目なのでかなり酔っぱらってきて、この位にしておくか。



帰り道につい缶酎ハイとこんがり手羽先(ガーリック)を買ってしまった。



外は夜でも暑いが、ホテルは快適だ。一杯飲みつつ、ついついターミネーター3を見てしまい(見だすと、見ちゃうよね)、23時過ぎに就寝。

 

灼熱の東京(3) 老舗居酒屋

2015年07月24日 19時50分41秒 | 飲み歩き・東京
2軒目はホテルの近くで、有名店として昔から名前は知っている居酒屋「TN」を発見し、入って見る。先客3名が入店したすぐ後だったのだが、カウンターには1名しかおらず、4割程度の入りであった。カウンター一番奥に座り、秩父錦を常温で注文。通しは冷奴にタコの吸盤のあんかけがかかったものが出て来た。

さて、注文は何がいいだろうかなあ~。よし、本日のオススメ黒板から青柳ぬた、茗荷とキュウリのひたしにしよう。先に出て来たのは青柳ぬた。私は青柳が好きなのであるが、北海道ではなかなか食べられないのだ。



できれば刺身でと思う所を「ぬた」だったのでちょっと不安にもなったのだが、新鮮な青柳はかなり美味しい。まあ、酢味噌も合わないこともないしね。

茗荷とキュウリのひたしはサクサクさっぱり。これは合いの手には非常にいいつまみだ。



さて、次をどうするか。飲み物は秩父錦の寒造りを頼み、いわし辛煮を注文。少し待つといわし辛煮がでてきたのだが、うーん、何と言うか、お土産店で売っているレトルトパックから出したような味だ。何となく、店で作っているようには思えないかな~。



そこそこ腹も満ちて来たので、ここはこれくらいにしておこう。それにしても銀座にあって、この店構えは素晴らしいのではなかろうか。


灼熱の東京(2) ハードロック

2015年07月24日 19時14分11秒 | 飲み歩き・東京
昼飯はまずまずの量だったが、そろそろ腹が減ってきた。手っ取り早い所へ、ということで、一度来たことのある立ち飲み「MY」へ入ることにした。まだ、仕事が終わらない人も多いのだろう。それほど店内は混雑していない。

酎ハイを頼んで、かるく鶏皮ポン酢で様子を見よう。少し時間がかかると思っていたら、鶏皮を火で炙ってからネギ・ポン酢であえて出してくれたようだ。ほんのり温かい鶏皮がさっぱり食べられるのである。



ところでこの店、BGMというかミュージックビデオがかかっているのだが、これがロックオンパレードなのである。私がいる間に登場したのは、ハート、ピーターフランプトン、クイーン、バッドカンパニー、エアロスミス、ベイシティローラーズ(これは違うか)というラインナップであった。つい曲がかかると、テレビを見てしまうという、私には珍しい動きかも。

2杯目も酎ハイとして、つまみにポテトサラダを頼む。



到着したポテトサラダはちょっと飾りがついた感じ。この店、安いながらもちょっとした工夫が嬉しいのだ。2杯2品で1000円ちょうどだったので、まずはいい滑り出しと言えるだろう。

外に出ると、さすがにまだ明るい。

 

灼熱の東京(1) 食事をとる時間がない

2015年07月24日 18時35分44秒 | 旅日記
とてつもなく暑くなっているらしい東京へ向けて出発。会議が少々長引き、タクシーで札幌駅に移動。そのままJRに乗るも、空港でも店で食事をとる時間がない。やむなく売店で助六寿司を購入し、ペットボトルのお茶とともに昼食。



いなり寿司3個、太巻き4カットと結構ボリュームがあり、腹いっぱいになってしまった。

札幌は好天で幸先のよい旅立ち。飛行機では、かなり空いているのになぜか隣に人がいたのだが、CAさんが気を利かせて、開いている席に移動させてくれた。この日は珍しく仕事で読む資料があったので、助かった。



予定通り東京に到着し、今日はモノレール→山手線で有楽町に移動。ここで突然の大雨。ゲリラ豪雨と言うほどでもないのだろうが、ちょっと傘なしには外に出られない感じ。わずか10m先の地下鉄の入口まで、折りたたみ傘をさして移動する。



さて、話は3時間経過。無事会議は済み、バスで銀座に移動し、まずはホテルにチェックイン。今回のホテルはなかなか感じのいいホテルであった。



荷物を下して、さて繰り出すとするか。

20150723最近読んだ本

2015年07月23日 23時25分38秒 | 読書
■「クマ刑事」加藤実秋

■「今夜もぷらぷら居酒屋天国!」小野員裕

■「アゴの竹輪とドイツビール」太田和彦
奈良、松本、函館と私が行った店もかなり登場。面白い。

■「ワカコ酒5」新久千映
主人公のワカコは鼻がなく、時には口も描かれない記号的な顔なのだが、雰囲気が可愛らしいよね。

■「パダム・パダム」古野まほろ

■「セブン」乾くるみ
シチュエーションを設定した中でのパズル的小説で、前提の無理な感じを理解すると、非常に面白い。

以下、図書館の2冊。
■「全国ステキな古都さんぽ」伊藤美樹
いやいや、読んだの3度目だった。

■「ルパンの消息」横山秀夫
少々強引に過ぎるが、グイグイ引き込まれた。

前日決起集会(1人)

2015年07月23日 19時21分07秒 | 飲み歩き・琴似界隈
明日から久しぶりの出張なので、前日は軽く琴似で決起集会(1人)をしていくことにした。気温が高いので入口が開いているところから覗いたところ、それほど混雑していない居酒屋「F」へ入店。

酎ハイを頼んで、通しは納豆豆腐(親子豆腐とでも言うべきか)が出てくる。焼き物ができてくる前に、健康なつまみの具沢山おからも追加。しっとりしていて、なかなか結構だ。

 

そして焼き物は定番の鳥、鳥ナンコツ。軟骨は結構肉もついており、いい感じ。

 

酎ハイをお代わりし、つくねをタレでもらおう。



明日は通常出勤して11時頃から移動だが、あまり飲まずに帰ることにしよう。まだ出張の荷支度ができていないのだ。


久々に店の前で立ちすくむ

2015年07月22日 19時38分11秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
今日はかなり仕事が早く終わったので、最近開始した「大箱居酒屋」シリーズで狙っていた店に行ってみた。しかし、店の前に来たところ、もう宴会の雰囲気しかしないのだ。ちょっと覗いてみると、入口すぐが宴会コーナーになっており、20人くらいはいるようだ。

この店、個人で入る店じゃなかったのか? と入口まで戻った所、1か月ほど特別な謝恩メニューで、定額食べ飲み放題になっているようなのだ。となると、一人で行く感じじゃないなと切り替えることにした。しかし、久々に店の前で入っていいのかどうか悩んでしまったよ。

結局、このエリアは他にそれほど選択肢がないので、立ち飲みの「JN」に行くことにした。店に入ると一番目の客となる。ホッピー黒と目に付いたレッドカレーサモサを注文。ホッピーを飲んでいると少々時間がかかったが、サモサが到着。最初の一口はあまりにも熱くて味が分からなかったが、夏には良いメニューだ。



続いてマグロ生ハムを注文し、焼酎をお代わり。



ちょっと時間が早かったせいか(業務時間はさすがに終了している)、他の客が誰も来ないなあ。締めに棒餃子を頼んだところで、他の客が来て、上手いことバトンタッチである。





帰りは久しぶりにバスを使ったところ、北海道神宮のあたりでバス停に100人程の行列ができており、何とそのうち30人もが乗りこんでくるではないか。いきなり車内は大混雑になってしまい、何だかなあという感じ。

もちろん乗れる範囲で公共交通機関を使うのは当然だろうが、あれだけの団体になると普通はチャーターしないのかね。まあ、予算の問題はあるだろうと思うが、正直なところ補助椅子を使うのは避けてほしかった。ちなみに、乗ってきた子供たちは(中学生?)、かなりマナーは良い方であったので、私の心が非常に狭いとも言える。

20150720ギャラリー巡り

2015年07月20日 14時46分53秒 | ART
ギャラリー巡りと言っても、突如思い立って行ってみた、札幌彫刻美術館の「谷口顕一郎展 凹みスタディ-札幌-」の1か所である。来週の週末は暇がないので、なるべく前倒しで行ってみなくてはなるまい。

今回は全作品撮影自由なので、何点かご紹介したい。まずはロビーにある「凹みスタディ-琴似川北12条西20丁目-#6-II(2倍スケール)」。正面からみると、動物を思わせるような形に、色彩の黄色が目立つ。



ふと気がついて裏に回って見ると、影のように張り付いていた黒が黄色を侵食して見える。



これまで、この一連の作品は単に道路の凹みを象ったものだと思っていたのだが、どこまでの形を作品として取り上げるかは作者の選択にゆだねられていることに気がついた(遅いか?)。また出来上がった形を折りたたむのも、サイズを変えるのも(○倍スケール、というのが結構あった)作者次第なのだ。

私はどうもフロッタージュ作品への評価が辛いのだが、それは「どうやったって、現物の等倍写しではないか」と思っていたからなのである。しかし、「凹みスタディ」は少なくともその点をクリアしているように思う。但し、制約がないからと言って、そのことが傑作を生むとは限らない訳だが。

もう一つこの展覧会で目に付いたのは、「影」である。これは元々の形を更に生かす効果があるように思うので、意図的なのだろうと思う。

 

しかし、彫刻美術館への道のりは暑かった。


夏の何だか分からない食堂

2015年07月20日 12時32分27秒 | 食べ歩き
今日は祝日の月曜日とあって、日曜定休の食堂「N」にやってきた。予想通り通常営業の様子で、カウンターで一杯やっているご夫婦を眺めつつ、大人しくテーブルに座り、かつ丼を注文する。

やってきたかつ丼はご飯の上に揚げたてのとんかつ。その上に別仕立てで玉葱・椎茸・竹の子の玉子とじ部分がのり、さらに海苔がかかっているというスタイル。かつの揚げたて感をなるべく損なわない作りなのだ。



味はちょっと濃いめ、味噌汁にはさつま揚げと大根菜がたっぷり。漬物もたっぷりとあって、高血圧の身にはちょっと苦しい。おまけに腹が一杯だ。



先客は「かつと串かつは別物で、串かつは衣がなくて」「いや、それじゃ焼とりだよ」と全くかみ合わない夫婦の会話を繰り広げている。私の後にやってきた年配氏は、入店後の最初の一言が「おれ、一銭も持ってない」だった。そこから天丼を2人前注文し、電話で「おれ金持ってないんだから、早く来い」と誰かを呼んでいるのである。

何ともシュールな夏の昼下がりであった。

 

20150719最近読んだ本

2015年07月19日 23時15分12秒 | 読書
■「O.tone vol.81」
今月はガツンと鶏特集。あまりガツンとしていると、もう食べきれないんだよね。創作の庭では澁谷俊彦「ホワイトコレクション」が登場。その他、品品法邑、藤戸竹喜の木彫りなど、地味にアート情報が増えて来た。

■「BAR追分」伊吹有喜
昼はバール、夜はバーになる店を舞台に、商店街の人びとと客の物語。

■「ひとり飲み飯肴かな」久住昌之

■「それでも酔ってません」大竹聡
いいえ、酔ってます。

■「鍵のない夢を見る」辻村深月
直木賞受賞作なのだそうだ。あー、某選考者がとんちんかんな事を言っているが、はっきり言ってこの人に地方に住む「人間の閉そく感」なんか書いて欲しくないんだよな。この数作前から思っていたが、恐らく分岐点を越えて、違う方に行ってしまったという感が強い(珍しくけなしてみたが、これは異論があって当然だと思う)。

■「軌道学園都市フロンテラ 上下」ジョーン・スロンチェフスキ

以下、図書館の2冊。
■「着ればわかる!」酒井順子

■「鎌倉」太陽編集部、コロナブックス編集部編