散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

酸味を求めて

2016年07月23日 16時09分53秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
久しぶりに西11丁目の居酒屋「O」へ。どうやら約1か月半ぶりくらいのようだ。開店すぐに店に入ると先客はおらず、その後もしばらくたってから2人組が来ていたくらいで、今日は静かな立ち上がりのようだ。

しかし今日の札幌は暑かった。見かけた温度計では26度ちょっとくらいだったが、かなりの距離を歩くため、汗はかなり出る。ここはバイスサワーだなと思ったが、壁にパンチレモンサワーとあるので、それを頼んでしまった。合わせるつまみは枝豆の老酒漬け。



むむ、レモンサワーはちょっと甘いのだが、かなり強烈な酸味が嬉しい。枝豆の老酒漬けもあまり酒臭くなく、一段、深みのある味だ。

続いてタコ頭刺しを注文。タコ刺しと言えば、あずき色の皮がついているのが普通なのだが、それを取り去った全体真っ白なお姿。これ、自分で注文しなければ、何の刺身だか分からないかも。



そしてバイスサワーを追加。こちらも酸味が効くね。



あまりたくさん食べるタイミングではないので、最後に炭酸を効かしたハイボールと玉子焼き。玉子焼きは箸で持ち上げにくいほどトロトロ。

 

これで満足して、もう少し西方面のギャラリーを見ていくことにしよう。


久しぶりの生ちらし

2016年07月23日 12時23分01秒 | 食べ歩き
移動中、さっぽろ駅に到着。この辺で昼食を食べることにしよう。前回、改装中で振られた焼肉店も良いかと思ったが、結局「S」鮨へ。ランチメニューがいろいろある中、どうしても心惹かれるのは生ちらしだ。ゴールデンウィーク中に帯広で食べて以来かな。

やや少し待っていると、生ちらし、サラダ、茶わん蒸し、吸い物(写真外)がやってきた。さて、今日は本体にわさび醤油はかけず、小皿で醤油につけて食べ進むことにしよう。生ちらしに乗っていたのは、マグロ、海老、イカ、タコ、白身(種類分からず)、ニシン、ホタテ、玉子、イクラ、トビッコと、これだけあれば十分だろうというネタだ。



ちょっとご飯が少な目な気がしたものの、そこはサラダ、茶わん蒸しの脇役陣がフォロー。最後にイクラ+トビッコで残ったご飯をガッと食べるのも、いつもの事であった。やっぱり寿司屋の生ちらしは美味いね。

心配なのは先客なし、後客1名だったこと。私は一人だからカウンター席に座ったのだが、後から来た客は座敷席に座っていた。寿司屋のカウンターの居づらさと、4人用の座敷席に一人で座るのと、どっちがベターだったのか。この空き具合からすると、座敷席の方が正解なのかもしれない。私は体が硬いので、椅子席の方が喜ばしいのだが。


三連発の三つ目

2016年07月22日 22時17分35秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
何とか回避しようと思っていたのだが、3連続飲み会とあって、限界が近い。1軒目は札幌駅近くの天ぷら屋さんで、ビールと焼酎水割り。食べたものはメンマ、冷やしおでん、天ぷら盛り合わせ、焼きサンマ、もう1品くらい何かあったように思う。昨日の事なのに思い出せない。

2軒目はホテルのバー「M」へ。1杯目はシャルトリューズが入っていることから、オリジナルカクテルのモールを飲む。2杯目は炭酸入りのカクテル(←もうやられていて、思い出せない)。

偉い人もお疲れのようなので、これにて散会。私ももう一軒行こうとしてしまったが、我に返って帰宅。正解である。

三連発の二つ目

2016年07月21日 23時59分59秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日は同じ仕事に20年以上携わっている人の先行壮行会。1軒目は大通近くの居酒屋「IZ」へ。飲んだものはビール、ハイボール。食べたものはじゃがバター、牛タン焼き、厚焼き玉子、とん平焼き、ニシン焼き。レシートがちゃんとしているので、後からでも何を食べたのかが分かるのである。

とん平焼きは玉子とソース、マヨネーズ、紅ショウガのジャンクな味付けが良かった。

2軒目はすすきののバー「NB」へ。私はPURE MALTなどのウイスキーをストレートで飲む。話し込んでいるうちに結構な時間になり、さすがに泣きを入れて帰らせてもらう。つ、疲れた。

三連発の一つ目

2016年07月20日 23時05分46秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日はイベント後の飲み会ということで、5人で狸小路へ。メインは鶏の水炊きらしい、居酒屋「SM」へと入る。夏場の水炊きは回避して、炙りしめ鯖、塩水うになど(もう、何食べたか忘れた)。

割と悪くない感じだった。

他の人々とは1軒目で別れて、狸小路を西へと向かう。2軒目はすすきののバー「N」へ。



1杯目はThe NIKKA12年のハイボールに余市ピーティ&ソルティをフロート。



なぜかお客さんのお土産の最中を頂いた。



2杯目は隣の常連氏より「GET27とイエーガーマイスターを合わせたジェットマイスターというのがあります」とのことで、それを飲んでみた。うむ、私好みの味だ。



今週は厳しいスケジュールだ。このくらいで帰ろう。

20160719最近読んだ本

2016年07月19日 23時26分07秒 | 読書
■「別HO 円山狸小路サツエキ界隈」
最近、こういうのを読んでもなかなか興味が湧く店が無い。

■「刑事の約束」薬丸岳
およそやる気があるようには見えない刑事だが、自分の納得のいかない謎はとことん追求。短編連作集。

■「日本懐かしジュース大全」清水りょうこ
載っていた中で、私も気になるものを列挙しておこう。プレイボーイコーラ、タブクリア、ミラクルアルファホワイトコーラ、ミラクルアルファアンバースパーク、アンバサ、サスケ、ジャズイン、ウィズユーアップルウーロンソーダ、ウィズユースイカソーダ、ミスティオ、リフトオレンジ、テス、NCAA、クイッククエンチ、TERRA。

■「野武士、西へ」久住昌之
東京から大阪まで、2年間の散歩。これ、散歩を再開するときには前回の終了地点まで移動するのだが、交通費がかかるなあ(再読)。

以下、図書館の2冊。
■「わたしがあぐりびとになるまで」いいだかなこ

■「おとなのごはん日記」岸本葉子、はやしゆうこ

20160718ギャラリー巡り

2016年07月18日 14時30分54秒 | ART
昼食を取り、二十四軒から宮の森方面へ。


→昔のレストラン時代の名残だろうか。

連休の最後は、宮の森美術館→札幌彫刻美術館の2か所で終了。4連休で31か所巡ったから、まあ、頑張ったと言えるだろう。

■宮の森美術館「手に取る宇宙-松井紫朗との関係」。

「アチラトコチラ~タイム・マシーン」:今回の展覧会は写真撮影可能だったのだが、あえて全体像を分からないように掲示したい。これはクラインの壺を思わせる作品と言ってよいだろう。もちろん3次元空間で厳密にクラインの壺を作成するのは困難なのだが、そういう感じなのだ。



「what goes in comes out」:これはその作品のごく一部の映像。これだけじゃ、さっぱりわからないか。



一部の作品は2013年の「松井紫朗 ココトソコノアイダ」でも見たことがあるので…。いずれにせよ、あなたが思っている世界は、本当に見えるところだけにあるのですか? という問いかけに満ちた展覧会だと思う。

 

普段通らない道を通ってみようと思ったら、少し道に迷った。決して暑くはないと思うが、湿度が高く、汗が止まらない。




→謎の記念碑が。

■札幌彫刻美術館「ロダン展」。なぜ今「ロダン展」なのかという気がしないでもない。こてこての古典を見せられる札幌市民なのである。美術館開館35周年記念展なので、本郷新の原点に帰ったということだろうが。
「ジャン・デールの裸体習作」:のちの「カレーの市民」のための習作。本作ではローブを着ているので、その下の肉体のありようを確認したということか。
「瞑想(別名 門)」:頭が首から取れて、肩にくっついたのかと思えるようなねじ曲がり方。
「眠れる女(裸婦)」:肉体を重視しているようで、この作品のように頭部の上半分と二の腕がほとんど欠けている。

「アッサンブラージュ:うずくまる女と殉教者」:どこが誰の肉体なのだろうか。パッと見には「ジャンピングニー!」という感じ。
「バッカス祭」:これもどういう体勢なのか。ハーフネルソンスープレックスというところか。
本郷新「無辜の民 乾いた砂I」:無辜の民シリーズは随分無理な姿勢を取らせたものだと思っていたのだが、ロダンを見ると、ごく普通なのか。なるほどねえという感じ。


デザートに工夫あり

2016年07月18日 13時19分17秒 | 食べ歩き
本日はずいぶん久しぶりに、二十四軒のビストロ「PE」へ。ずっと週末イベントがあったので、なかなかうかがうことができなかった。久しぶりの訪問で、今日はBランチにしよう。

前菜は山わさび(生姜か?)のカレ、豚のいろいろな部分のパテ、熟成ゆきあかりのスフレである。ソースでちょっとずつの味の変化が楽しい。



メインは道産牛ハバキのコンフィ、マスタードのソース。牛肉は筋のあるところらしいが、コンフィにしているので肉らしさを残しつつも、食べやすい。ソースの香りとピリッと来る味で、マッシュポテトと合わせて食べる。



デザートはラム酒たっぷりのババ・オ・ラムに、バニラアイスクリームを削ってかけたもの。この取り合わせが素晴らしい。それから余市サクランボとウイスキーのコンポート。漬けこんであるのだが、まだサクランボの歯ごたえが残っており、フレッシュでもある。あまりグニャグニャに漬かってしまうと、それはそれで元の果物の風味がないからね。



コーヒーを飲んで昼食終了。さて、少し歩くとするか。

20160717最近読んだ本

2016年07月17日 23時21分26秒 | 読書
■「冷たい太陽」鯨統一郎
当たり外れの振れ幅が極端な作者だが、これはまずまず当たりの方。最初から読み直してみたくなる。

■「O.tone vol.93」
中華料理特集なのだが、札幌にも飲める小皿中華料理の店が欲しい。一人で行って、3品くらい頼めると嬉しいのだが。創作の庭は風間天心の「walk in the sea,swim in the woods」。ちょっと、美術館の展示から安易に持ってきた感もあるか。

■「ストロボ」真保裕一
主人公のカメラマンの人生をさかのぼって表現。

■「問題物件」大倉崇裕
解決方法が非常に強引なのだが、ミステリーとしてのネタは良くできている。

■「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」乙野四方字
並行世界で起こり得た、二つの物語。ベタ甘だが、まあいいか。

■「失われた巨大戦艦」ヴォーン・ヘプナー
人類の領域に突然攻め込んできて、軍事面で圧倒する「異人」。科学力ではるかに上回る彼らに対抗するには、謎の種族が残した巨大戦艦を取得し、その戦闘力にかけるしか手段がなかった。主人公はバラバラの性格の仲間を集め、戦艦の奪取を防止するための罠を回避し、人類に新たな兵器をもたらすことはできるのか? ちょっとSF少年の夢のような設定だが、それだけに燃えるぜ。

おやつタイム

2016年07月17日 16時35分08秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
昼食も軽めだったし、明日は休みだし、軽く一杯やっていくよ。ということで、最近名前を聞く、札幌駅の「A」へ。入口が分かりにくかったが、入ってみると先客、それも女性多し。何とかカウンター席の一角に座ることができた。

飲み物はビール、つまみはポテトサラダ。何と言ったのかよく聞き取れなかったが、後でわかったことは「16時までは飲み放題メニューに載っているものは300円で提供している」ということだ。



ポテトサラダにはクリームチーズと多分、柚子胡椒が入っているかな。それからぬか漬けも注文。なかなか食べられる店が少ないこともあり、嬉しいメニューの一つだ。飲み物はオレンジピールのハイボールを追加。これ、なかなか香りがいい。

 

16時を越えたところで、先日行った秋田の文字が目に留まり、謎のネーミング「白瀑ドキドキ山本」を注文。ふむ、さっぱりしたリンゴ風味の飲みやすい酒だね。ここにあえて、パクチー豆腐を注文。

 

私のパクチー耐性はかなり強いようで、これじゃ物足りないくらいだが、悪くない品だった。

今日はこのくらいで帰ることにしようかな。


20160717ギャラリー巡り

2016年07月17日 15時46分19秒 | ART
本日は近美→資料館→コンチネンタル→創→HOKUBU→法邑の6カ所。

■北海道立近代美術館「ポーラ美術館コレクション」。旭川の「フランス近代美術をめぐる旅」ともろかぶりの展覧会である。しかし、観覧者数は圧倒的にこちらの方が多い。

ギュスターブ・クールベ「牡鹿のいる雪の風景」:茶色の鹿に木の濃い茶色、さらに葉っぱも茶色と同系色を重ねた作品。
クロード・モネ「ヴァランジュヴィルの風景」:小さな木を手前に高く描いた、面白い構図。
クロード・モネ「ジヴェルニーの積みわら」:積みわらと周囲の草に強い光が当たっている、印象派ならではの表現。

カミーユ・ピサロ「エラニーの村の入口」:煩くないくらいの、ちょうど良い細やかさ。
ポール・セザンヌ「プロヴァンスの風景」:うーむ、セザンヌらしい作品だ。
フィンセント・ヴァン・ゴッホ「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」:描かれている人物の体が透けて、運河の水が見えるなど、面白い作品。

ポール・ゴーガン「小屋の前の犬、タヒチ」:赤い藁屋根の色が非常に強い。
オディロン・ルドン「イカロス」:赤を効果的に使った、非常にカッコいいイカロス。俺たちのルドンはこれでなくては。
オディロン・ルドン「アポロンの二輪馬車」:こちらもどこか不思議な浮遊感のある、良い作品だ。

モーリス・ド・ヴラマンク「画家の父の家」:まだ若い頃か。まさにフォービスムというか、パターン化されていない気がする。
モーリス・ド・ヴラマンク「湖」:色彩が分割されているのを見て、何だかキュビスムの感じがした。
アンリ・マティス「横たわる裸婦」:マティスにしては写実的。上手い。

エドヴァルド・ムンク「犬のいる自画像」:自画像のところのどろどろとした不安感と、犬の平和さで画が2分されている。
パブロ・ピカソ「男の胸像」:昨日旭川で見た「女の半身像(フェルナンド)」と対をなすような作品。
パブロ・ピカソ「花売り」:色彩をゴッテリ盛り込んではいるが、いわゆるピカソと言えば思い浮かべるような作品。

パブロ・ピカソ「静物」:平面的な構図、どこか笠井誠一を思わせるところがある。
パブロ・ピカソ「帽子の女」:かなりの大作。最小限の手数で女性の本質を表現することに取り組んだように見える。
マルク・シャガール「ヴィテブスクの冬の夜」:人物が浮遊してはいるものの、描線はかなり硬質な線である。たまにシャガールでこういう作品がある。

さて、旭川の展覧会とどちらに軍配が上がるかと言えば、作品そのものは互角かな。となると、観覧者の少なさで楽に見ることのできた旭川に軍配を上げたい。

 

近美コレクションは「北海道美術紀行」「夏から秋の名品選」が開催されている。作品数は多くて、バラエティには富んでいる感じ。9月9日より後期展示となり、作品が一部入れ替わるらしい。



岡部昌生「YUBARI MATRIX 1992-1995より」。



米坂ヒデノリ「海の詩」。



■札幌市資料館SIAFプロジェクトルーム「Air Scapesヤマガミユキヒロ」。絵画作品にビデオ映像を投影し、新たな世界を見せる展覧会。一軒の価値あり。

「Noises,Crowds,and Silent Airs」:京都の四条大橋を描いた作品。以下の2点は同じ作品なのだが、投影像の違いにより、全く違った風景が見える。

 

■ギャラリー創「下沢敏也陶展”風化から再生へII”」。奥の方にあった大きな作品は、地中から溶岩が吹き上がってきて、そのまま固化したような力を感じた。

■HOKUBU記念絵画館「日常からちょっと」。
福井良之助「青嵐」:和装の日本髪の女性を後ろから描いた作品。帯の蝶、周りの花が幻想的。
五百住乙人「別れ」:馬に乗った二人の間にはもうかわす言葉もない。映画のラストシーンのような、雰囲気のある作品。

■茶廊法邑「末永正子×千代明×坂東宏哉 三人展 Three persons Exhibition 2016 -意識の形-」。これは見るべき展覧会である。
千代明「結晶」:どう説明しても言葉では伝わりにくい作品。レーザー光線で作成したホログラムのように見える連作群(「結晶」はそのうちの一点)だが、実はきわめて平面的な作品なのだそうだ。表面をグラインダーで削ることにより、立体的に見える工夫があるそう。何となく「ヤプール登場!」と言いたくなるような感じがする。
末永正子「白景」:雪景色のような、はたまた全く違うが、流れる音楽を表現したような作品。
坂東宏哉「巨星」:まさしくベテルギウスに対面する思い。

ちと、ボリュームが

2016年07月17日 12時08分14秒 | 食べ歩き
本日は北海道立近代美術館で時間を取ったので、この辺で昼食を食べることにしたい。日曜日は閉まっている店が多いからなと思いつつ、割と昔からあると思われる「N」へ。店に入ってみると、思っていたよりかなり小ぢんまりとした店で、たまたま先客はいなかった。

今日のお得なメニューから、赤マサラカレーのオムカレーを選択。普段より100円引きだったので、+100円でセット(サラダ、ドリンク)にしてみた。あまり待つことも無く、オムカレーが到着。





むむ、ちょっと量が少ないな。まあ今日はどこかで一杯やるだろうから、昼飯を軽めにしておいたと思えばいいか。味はそれほどパンチがあるわけではないが、オムライスにかけることを考えると、あまりスパイシーなのは良くないかもしれない。別添えで謎のスパイスがあったので、途中からそれでスパイス感を増してみた。

食後のコーヒーはさすがに専門店だけあって、良い感じ。



オムカレーの量を除けば、良かったのではあるまいか。


夏の旭川(5)

2016年07月16日 22時59分14秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、旭川の最後はバー「M」である。19時になったらと思ったが、この店18時開店なのであった。路面の入口から階段を下り、地下の店に向かう。

まだ時間が早いこともあり、先客は無し。眩暈のするほど沢山の酒が乗っているメニューを一旦置いておいて、ミントジュレップからスタート。少し炭酸を入れて作っていることもあり、爽やかだ。



これを飲みつつメニューをじっくりと眺め、アクアビットがあるので、これを生かしたカクテルを注文してみた。その結果、アクアビット+カシスリキュール(濃厚なやつ)+ベルモットのカクテルが到着。



これはカシスの濃厚な甘みとアクアビットの薬草フレーバーが拮抗し、大変パワフルなカクテルになった。しかし、この店、酒は何でもあるし(料理も得意らしい)、マスターの懐が深そう。安心して体をゆだねられる店である。



3杯目は最近よく飲むロブロイ。ごくベーシックなデュワースホワイトを使っていたが、しっかりとウイスキーらしさが出た味わいになった。それでは定量になった所で、帰ることにするかな。



旭川駅に向かったが、20:45発のスーパー宗谷には驚くほどの待ち行列ができていた。これをパスして、飲み水を購入し、改めて21:05発のオホーツクを待つ。こちらも旭川発ではなかったが、早めに並んだのが功を奏して、無事座ることができた。



乗ってしまえば1時間35分、札幌駅に着き、さらに乗り換えて琴似へ。慌ただしいが、これにて夏の旭川旅は終了。

夏の旭川(4)

2016年07月16日 18時52分55秒 | 食べ歩き
さて、本日の夕食はということで、実はこちらの店に行くことを考えていたのだ。



あまりテレビ番組や雑誌に乗せられることも無くなった今日この頃ではあるが、「孤独のグルメ」に登場したこの店にはちょっと行ってみたくなっていたのだ。看板を頼りに、買物公園の通りから小路に入ると…、「本日、宴会のため19時開店」という掲示があった。むーん、3連休だしな。

とても19時まで待てないので(現在17時過ぎ)、いつものふらり~と方面へ行くか。最近2回連続行った店も大変良いのであるが、今回は別の店へということで、渋い作りの「R」を選択。



今日の旭川、少なくとも日向は暑かった。ということでビール。そしてまずレバ、鳥もつをタレでいただこう。


→焦ったため、ピンボケ。

ほお、タレは至極あっさりしており、肉の味が良く分かる。これは食べ飽きなくてよさそうだなと思い、飲み物をハイボールに切り替えて、しばし待つ。



ジャーン、旭川と言えばの新子焼き到着。これは美味そうだ、というか食べたらすぐ美味い。



鳥の半身を炭火で焼いているのだから不味いわけもないのだが、やはりあっさりしたタレが良いのだろう。私は焼鳥では結構タレ好きの方だが、それでもすべてをそうするかというと、タレの甘味で「飽きるのではないか」というイメージが湧く。しかし、この店の場合は、タレばかりでも飽きが来ない感じがするのだ。



さらに白コショウを使うのが流儀らしい。ダイレクトに肉にかけるときついので、タレに胡椒を落とし、タレと十分馴染ませた辺りに鳥肉をつけて食べる。これはまたいいぞ。

昼食のラーメンが軽めだったので、食欲に火がついてしまった。ここで(多分)もう一つの名物、チャップを注文。



いやー、これも美味いねえ。全部タレだが、全く飽きが来ない。「これはご飯欲しいって人もいるでしょう」と店主に聞くと、ご飯は置いていなくて、炭火で焼いた餅ならあるそうだ。その手もあったかと思ったものの、さすがにそこまで手が出ない。

ちなみにこの店、旭川在住の常連で旭川市内観光(住んでいるとあまりしないものである)をやったり、北海道科学大学の学校祭に出店しているなど、面白い話を幾つも聞かせてもらった。科学大学の学校祭に行ける人は、行ってみると良いかも。

さて、もう一軒だけ立ち寄って帰ろうかな。

夏の旭川(3)

2016年07月16日 17時11分03秒 | 飲み歩き・琴似界隈
川を渡ってやってきたのは、旭川市博物館である。まずは大雪クリスタルホール全体から見て行こう。何か、クリスタル的なオブジェがある。



横には茶室が設置されている。



ロビー内に入ると、何点か彫刻が展示されていた。森川良輔「空域 No.2」から。



井上武吉「my sky hole 91-6-B」。



佐藤忠良「帽子立像」。



山内壮夫「鶴の舞」。



そしてメインはこちら、「錦絵に見る幕末・明治小樽浮世絵コレクション展」。

 

まずは常設展の方から観覧していく。前回来たとき(13年前)と比べ、展示がきれいになっている気がするのだが、どうだろうか。



アイヌ人がオホーツク文化人を排除・同化しながら全道に進出し、さらにサハリン、千島、カムチャッカ半島に活動を拡大。モンゴル帝国とも戦ったという話が書いてあるが、ちょっと驚きだな。一般に和人がアイヌ人の住む場所を侵略したことだけが言われるが、こうなると最初の人類とみなされるアフリカ出身の人たち以外は、お互いさまという話なんだよね。

 

アイヌ文化の品々各種が展示されている。

 

20世紀のいろいろ展示もある。「若妻」と聞くだけで…、そういう映画じゃないみたいだが。「北の誉」はもちろん今も健在。

 

さて、「小樽浮世絵コレクション展」だが、特別展ではなく、企画展の扱いだったので、博物館の入場料300円で見ることができた。

作者不詳「大和風俗金閣寺花見」:なんと一般人が金閣寺内に入っている図。昔は入れたのか?
三代豊国「十二月ノ内卯月初時鳥」:三美人がカツオをバッサリとおろし、樽酒の用意をしている図。
三代豊国「十二月ノ内水無月土用干」:こちらでは角切りのスイカが珍しい。

三代豊国「十二月ノ内師走餅つき」:餅の横には大根おろしの準備がされている。砂糖は高いし、おろし餅が一番一般的だったのか。
昇斉一景「開化因循興廃鏡」:文明開化の頃、昔のものと新しい流行ものが対決する図。ビール・西洋料理連合軍vs日本酒・会席料理軍は互角の勝負。人力車とかごは人力車が圧勝、煉瓦と瓦も煉瓦が圧勝というたぐいである。



この後、博物館の近くにあった道の駅を見てから、旭川駅に戻る。

旭川駅ではステーションギャラリーで「藤本壮介展 未来の未来 in ASAHIKAWA」が開催されている。小さな模型で作った、建築の概念を広げる建築物の展示。実際に作られようとしているものもあり、日本より海外で型破りの建物が作られるように見えた。



さて、駅の繁華街側に移動。今まで気が付かなかったが、旧旭川駅の中心キロ程というのが地面に埋まっていた。昔はここに駅の地下もあったんだな。



さて、もう一つ見ておきたいのが、旭川西武である。昨今のデパート業界の状況から、今年9月末での撤退が決定しているのだが、私は昔、富良野市に住んでいたので、旭川にやってきてはデパート内の書店の本の多さに大喜びしたものである。この建物内の市民ギャラリーも閉鎖が決定しているそうだ。

 

今でも食堂街は割と充実しており、機会があれば行きたいところだったが、そんなに食べることができない。

 

丸井今井が無くなり、そして西武もなくなる日が来るとは。