散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか大阪2(10)

2018年02月10日 23時14分08秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
梅田に移動するまでの間に、ほんの少し胃袋に余裕ができた。ということで、気になっていた新梅田食堂街の2階にある、バー「S」へ。この店、何軒かあちこちにあり、前回の大阪訪問では堂島「S」に行ってみたので、今回はこの雑然としたエリアの方はどうだろうと来てみたのである。

先客はかなりいたが(それも相当酔っている人も)、何とか一番手前の場所を確保。当然のことながら、角ハイボールでスタートだ。



うむ、いつもの「S」の味だ(と思う)。通しは黙っているとピーナッツになる可能性もあったので、「塩豆下さい」とお願いしてもらう。このかすかな塩気がちょうどいいんだよね。



さて、酔っ払いも帰り、店が落ち着いた(奥の方にいた常連が苦々しげに、「ああいう飲み方はイカン」と言っていた)。ハイボールも良いが、もう少しウイスキーっぽいのを飲みたいね。ということで、ロブロイを注文。

するとロブロイはメニューにもあるのだが、どうやら作り方が分かっていない模様だ…。ちゃんとしたバーで、こんなことってあるのだろうか? 私の方にいたバーテンダー氏は結構な年配に見えたが、店主じゃないのかな…。私が「ほら、これですよ。スコッチと…」とメニューを示すと、何とか作り始めたが、案の定、スイートベルモットとドライベルモットを間違えている…。



まあ、スコッチとドライベルモット、ビターズで作るカクテルも世の中にはあるだろう。それはそれで飲めるものにはなっているのだが、酔っぱらいつつも、さすがに冷めるね。これが今日の日だけの過ちであることを祈りつつ、ここまでにしておこう。



大阪から塚本に移動し、ホテルのコーヒー(サービスで飲める)で少し落ち着いたのち、シャワーを浴びる。シャワーから出たところで、ハーゲンダッツの新製品、ストロベリーホワイトチョコレートを食べる。冷凍庫の効きが弱く、ちょっと溶け気味だった。



 

さらに氷結レモンを飲みながら、オリンピック中継を見てしまい(そんなに興味が無いのだが、競技をやっていると確かに目は離せなくなる)、23時頃就寝。今日は酔っぱらったというよりは、食べすぎた。


なぜか大阪2(9)

2018年02月10日 19時03分47秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
南田辺から阿倍野へ移動。雨が降っているが、ここの地下街は結構大きいので助かる。あちらこちらと歩いているうちに、こんな一角を発見。



この横丁の中にある、立ち飲みの「H」屋に入ってみよう。客の入りは半分以下だったが、全体の様子を見やすい端へと立つ。

私はあまり酔っぱらわないようにと思っているのだろう。ここでもチューハイレモンを注文。全体的にびっくりするような濃度のチューハイにはお目にかからず、飲みやすいものが多かった。

もうそろそろ腹がいっぱいなのだが、何も食べないわけにもいかず、鶏肝煮を頼む。できれば温めて欲しかったが、すっと食べやすい味だ。



揚げ物かおでんが主力のようなので、ここは揚げ物行ってみるか。今回食べていないところで、いわしとうずら卵を注文。



ここはバットのソースにつけるタイプではなく、ウスターソースっぽいソースを上からかけて食べる。魚の串揚げもいいね。

というところで、まだ酔い具合としては飲めはするものの、これ以上胃に入れることができず、気軽に飲めるいい店だったが、残念ながら退散。この後は梅田に移動する。


なぜか大阪2(8)

2018年02月10日 18時25分16秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
雨の降る天王寺から、南田辺に移動。今回の旅で一番行ってみたかったのが、南田辺にある古い居酒屋「SA」である。店ができたのは昭和10年、80年を超える歴史を持つ店だ。

店の外観が見える位置に立ち、暖簾が出るとともに直行。普段は行列ができるという店も、今日は雨のせいか行列がなく、無事1番で入店する。

ところが「予約していますか」と店の人に確認された。「いいえ」と言いつつ、一人客であることを指で示すと、カウンター席に座ることができた。どうもその後の様子を見ていると、約8割の席が予約されており、実はギリギリ入れたという感じだったのだ。

飲み物は燗酒(冷たい雨だった)を注文し、「小鉢、とりあえず出しますか」と問われるのに頷く。ここは通しがない代わりに、小鉢料理が何品かあるのだが、その中でも最初に出てくるのはこれだ。



器の中に鯛の子、とこぶし、南瓜、蕗、ナス、絹さやが上品に盛られた一品である。鯛の子から食べると、これが何とも食べやすい。魚卵は口の中でパサパサとまとわりつくのかと思いきや、しっとりしてスッと食べられるのである。野菜陣は甘い南瓜、苦みを残した蕗、醤油風の茄子と、それぞれ味付が違う。とこぶしも甘辛味で、よく見なかったが、肝の味がする。

次も小鉢シリーズで肉っ気を求めてミンチボール小鉢だ。これは鶏ひき肉に生姜を少し忍ばせた優しい味わいだ(野菜の炊き合わせは同じなのね)。



次はきずしを注文。これは写真を見れば分かるだろうが、素晴らしい出来だ。ポン酢と生姜がのっているのを混ぜ込んで食べる。美味い。



鯛文化圏に来ているのだからと鯛酢の物を注文。値段が安かったので、鯛の身は少なかった…。味は良いけどね。



最後におでんの出汁も味わってみたく、豆腐と梅焼きを注文。梅焼きはハンペンと玉子焼きの中間という感じの歯ごたえと味だった。



しかし、他にも造り盛り合わせ、鰻かば焼き、わけぎぬた、さばからまぶし(オカラをまぶしたものらしい)と気になるメニューのオンパレード。何げない焼鳥も美味そうだし(多くの人が頼んでいた)、鯛骨蒸しは、他の人のところに行ったのを見ると、私一人では食べきれないサイズだった…。

満喫して、なお心残り、名店「SA」であった。


なぜか大阪2(7)

2018年02月10日 16時00分43秒 | ART
串かつを食べて、淀屋橋へ移動。

■湯木美術館「千家に受け継がれる美の形-好み、写し、見立てを中心に-」。
「禾目天目(建盞 )」:地味だが、細い線が入っているのが「禾目」らしい。形は油滴天目にそっくりの茶わんだ。12~13世紀作なんだとか。
一燈宗室「黒茶碗 銘「大こく」」:まわりの角ばった形が大黒頭巾を思わせるらしい。裏千家八代の作。
千利休「瓢花入」:ひょうたんの上をカットして、花入れに仕立てたもの。益田鈍翁が所持していたということで、曰くあるねえ。

展示物の中心的な年代は17世紀頃、裏千家の作品が多い。しかし「○○好み」だとか、見立てはその背景を知らないと分かっていないということになるのだろうなあ。教養の無さが出てしまう展覧会だった。

私以外の観覧者は2名と実に静かだ。



本町まで歩いて、谷町四丁目まで地下鉄で移動。地下鉄口を出ると、雨が一層強くなってきた。

■大阪歴史博物館「常設展」。昨年行った国立民族学博物館に次いで、展示物の多さで具合が悪くなってくる博物館である。まずはロッカーに荷物を入れようとすると、コインが入らない。「故障か?」と思ったら、なんとコインリターン式のロッカーが「500円用」なのである。そもそも100円玉より500円玉を持ってる確率が少ないような気がするし、コインを取り忘れた時のダメージは5倍(以上)あるだろう。なぜ500円を使わせるのか、しばらく問い詰めたい気がしてくる。



常設展は10階から7階までの4フロアあった。回る前から、絶望感が漂う。

展示物をいくつか紹介する。難波宮の跡から発見された瓦。北海道の博物館とは展示物が違うなあ。



大阪(大坂?)の街をジオラマで再現。観覧者は海外の観光客が多い。



大阪と言えば文楽。文楽人形の頭部が、構造が分かるように置いてあった。



大阪と言えば大塩平八郎。富岡鉄斎が描いたものらしい。



昔の公設市場(魚屋)を復元したもの。鯛、太刀魚、鰤あたりは北海道との違いを感じさせる。韓国の魚屋さんでは、魚を縦に並べると読んだことがあるが、その流れを汲んでいるのだろうか。



大阪の街も再現されている。



阪井俊政「年寒二雅図鐔」:後で見る刀身具の展覧会では写真が撮影できなかったので、こちらで撮影。



■大阪歴史博物館「ほのぼの俳画、生田南水」。肩の凝らない、楽しい作品。



■大阪歴史博物館「鏨の華-光村コレクションの刀身具」。細かい作品、約200点が展示されており、持って行ったモノキュラーがここで役に立った。
後藤一乗「蛙子図小柄」:刀身具には強そうな、縁起のよさそうなものも多いが、オタマジャクシのようなモチーフも使われる。
岩本常直「土筆図目貫」:こちらもひょろっとカーブした、細い土筆。武器の備品というよりは、飾りの要素が強かったか。
柴田是真「板目釘塗図鐔」:まるで板の表面のような仕上げに、折れ釘が見えると思ったら、是真か。

後藤一乗「聖衆来迎図大小揃金具」:仏さまが来迎しまくっている、華やかな作品。重文。
「孔雀明王像木版複製(大正版)」:仁和寺所蔵の国宝を複製した版画。色彩がまだ鮮やかだし、かなりいい。
塚田秀鏡「十二ヶ月図小柄下絵」:スケッチ風の下絵。楽な雰囲気がいい。

後藤一乗・池田隆雄「鮫研出刻鞘大小拵」:鮫皮の白に黒漆をかけ、全体を研いで白い水玉模様にしたもの。手間がかかっている。
河原林秀国・松尾月山ほか「稲穂雁蒔絵大小拵」:刀とは無関係に鞘の先の方が太くなっており、「風魔の小次郎」の聖剣っぽいぞ。

いや、とにかく疲れた。モノキュラーが無かったら、全然見えないか、かがんで見ようとするために腰が砕けていただろう。

 

なぜか大阪2(6)

2018年02月10日 12時12分00秒 | 食べ歩き
大阪に戻ってきて、ここで腹が減った。朝はカップラーメンだけで、汁はほぼ飲んでいないのだ。今回はぜひ行ってみたいと思っていた、新梅田食堂街に突入する。大阪駅直結で、約100軒の店舗が入るという食堂街は、12時前の段階で早くもカオス化しかかっている。

一体どこの店に入ればいいのか、混雑度合と夕食の事も考えて迷走する。迷っているうちに候補だった店も混雑が進む。結果、串かつの店でまだキャパシティに余裕がありそうだった「M総本店」へ。

飲み物を聞かれ「チューハイのレモンあります?」と聞くと、「レモンとライム半々のタコハイがあります」と言われるので、それを注文。ところでこの会話、文字で書くと分からないが、イントネーションが相当違う。どうも私が話をすると、何だか違う感がしてならない。まるで大阪のタコ焼き屋台に入った、井之頭五郎である。

絶対「東京モン」とか思われているんだろうな~。こういう時は東京じゃなくて、北海道から来たというと歓迎ムードになるんだがなあと、疑心暗鬼に駆られて、余計なことを考えつつ、串かつへと向かう。

店のカウンターにはバットが置いてあり、ここにかなりの量の串かつがある。ふーん、ここから勝手に取って食べるスタイルか。「牛はできたて、エビおすすめ」という店の人の言葉に従い、牛と海老をソースにつけてから皿に移動。



うむ、あっさりした感じで油くささはない。牛をもう一本。これが一番オーソドックスな味わいかな。

さて次は、と中身が分からぬままにとって食べると、玉ねぎだった。やっぱり温度が下がっていると、もう一つだなあと、無料のキャベツを食べつつ、しばし作戦を考える。



様子をうかがっていると、一定時間ごとに新しい串かつが揚がり、「豚玉できたて~」「イカ揚がりました~」とカウンター内を回るので、そのタイミングで「一本!」というと、揚げ立てが当たるようだ。この作戦で豚玉とイカ(写真なし)を獲得。豚玉はサイズからウズラ卵に豚肉を蒔いたものかと思ったら、マッシュポテトとひき肉の揚げ物、すなわち一口コロッケとでも言うべきものだった。



他の客の注文を見ていると、「あたため直し」というのもあるみたいだ。もっとも、一度揚げた串かつをもう一回揚げて上手くいくのかどうかは不明だ。様子を見計らっていると、最後に「牡蠣揚げ立て~」というのが来たので、これに飛びつく。



さすがにこれは美味い。牡蠣汁が口一杯に広がった所で、軽めの昼食は終了。店の流儀を把握すれば、美味い串かつに安くありつけるのだろう。ところで、記憶の隅から湧き上がってきたのだが、このスタイル、この場所、確か25年くらい前に大阪に来た時、立ち寄ったような気がする。その時も、バットにおいてある串かつを取る方式で、大きな若鶏が置いてあるので困惑したものであった。

大阪の人にとっても、ここのシステムには賛否両論あるようだ。


なぜか大阪2(5)

2018年02月10日 11時43分10秒 | ART
早く寝たせいか、3時ころから断続的に目が覚め、結果的に5時ころからダラダラ活動開始。7時に朝食ということで、昨日買っておいた天理スタミナラーメン(監修と書いてあるぞ…)を食べる。

 

白菜とニラ入り、豆板醤風味で辛くて目が覚める。この系統のラーメンは以前札幌でも、すすきの交差点の北側に店があったなあと思い出すが、味が良く思い出せない。この後、美術館の開館時間までぼんやり。

9時頃出発し、朝の塚本駅へ。土曜日とあって、人気はそれほどではない。



大阪から池田へ移動。池田駅から徒歩10分強で、逸翁美術館に到着。普段であれば、知らない街を楽しく散策するところなのだが、今日はあいにくの雨だ。冬の雨は冷たく、急ぎ館内へ。



■逸翁美術館「開館60周年記念展 第五幕 応挙は雪松、呉春は白梅」。
小磯良平「小林一三肖像画」:展覧会場の入口で当然このお方がお出迎え。
山口素絢「酔美人図」:酔った美女を女性が介抱するという、そこはかとなく色っぽい図。
円山応挙「雪中松図屏風 六曲一双」:三井記念美術館にある「雪松図」の習作とみられる作品らしい。雪を描く技法には同じものが見られる。

長沢芦雪「長春亀図」「藤花鼬図」:亀図には雀3匹、川海老2匹、鼬図にはモンシロチョウが2匹描かれた、ほのぼの動物大集合な作品。
長沢芦雪「牡丹孔雀図」:これはしっかりした色彩で描かれた作品。
長沢芦雪「降雪狗児図」:黒灰色の地にムクムクした子犬と牡丹雪。雪はもったりと大きく、19粒ほど降っている。芦雪の描き方のバリエーションはかなり幅が広い。

呉春「白梅図屏風」:藍色の布の上に白梅が描かれているので、落ち着いた色彩になっている。重文。
呉春「岩上孔雀図」:孔雀の羽根の辺り、これでもかの筆さばき。
呉春「松下游鯉図」:最小限の木の茶色と水の色。鯉が生きてくるね。

小さめだが、いい作品をゆっくりと見ることのできる美術館であった。残念ながら小林一三記念館と池田文庫は飛ばして、池田駅方面に戻る。途中で看板を発見して初めて知ったのだが、この池田市にはカップヌードルミュージアムがあるのだ。

ところがところがである。地図の距離感が分からないせいか、道路と線路が直行していないせいか(方向音痴なので、結構辛い)、ミュージアムが見つからないではないか。しかも、朝は小降りだった雨がだんだん強くなってきた。

諦めて池田駅に戻り、再び大阪に向かう。ミュージアムでマイカップヌードル(スープと具材を自分で選べる)を作りたかったのだが…。

なぜか大阪2(4)

2018年02月09日 20時10分15秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
大阪駅からJRで塚本に移動。今回はお手頃なホテルが街中で取れず、大阪の隣駅の近くで宿泊することになった。とは言っても、札幌でいえば桑園に相当するような場所だし、それほど移動は面倒ではない。

駅からホテルは近いので、まずはチェックイン。ホテルの人に「夕食行ってきます」と声をかけて、近くを散策することにした(あまり腹は減っていないのだが)。塚本駅前はそれなりに飲食店もあり、ちょっと散策するには悪くない感じ。また、今日は私にとってはそれほど寒くない気温なのだ。

あちこち歩き回り、気になる立ち飲み、食堂も沢山あったが(別途写真を掲載する予定)、どうするかなあ~。

そんな中で、店内が外から見え、人の入りがちょうど良い(かなり空いていた)「D寿司」が気になる。全く何の下調べもしていなかったが、どうにも気になる。酔った勢いで突入してみることにした。しかし、旅先でいきなり寿司屋というのも、我ながら勇気があるよな。

店に入ってみると、握りのメニューと酒のつまみメニューがある。そんな中からつまみのトップにある「ナガス尾の身」(1200円)を思い切って注文してみることにした。関西では鯨をよく食べるし、私もナガス鯨は食べた記憶が無いし、量もそんなに多くないだろうという予感である。



燗酒とナガスがやって来た。そんなに量が出る訳もなく、冷凍していたらしいが、ゆっくり食べると段々味わいが分かってきた。赤身というよりは脂の入っている感じもあるし、それでいてしつこくは無い。燗酒との相性もバッチリだ。

最後はやっぱり寿司だよねと、メニューの中から関西らしい鯛を注文。ほう、自分で刷毛を使い醤油を塗るタイプなのね。



鯛はかなり歯ごたえがある。もう1種類くらいは食べたいなと、鰻を注文。大阪なので、穴子ではなく鰻にしてみた。


→右上の赤い生姜にも注目!

ほう、割とあっさり味だ。言われなければ穴子だと思っていたかもしれない。しかし、旅先の寿司屋さんで、こういう過ごし方ができるのもありがたいね。値段も明朗なので(鯛、鰻ともに各400円)、気持ちも安心なのである。すごい勢いで食べている隣の老夫婦がうらやましくなりながら、勘定をしてもらった。ナガス尾の身がそれなりにいい値段だったので、合計2400円だったが、文句のつけようがないいい店だ。



ホテルに戻り、早めに就寝。


なぜか大阪2(3)

2018年02月09日 18時00分55秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、本日の1軒目。大阪駅前ビルをさ迷い歩く。前回、行くことができなかった第4ビルも制覇し(いや、通っただけで全然制覇できていない)、結局のところ、事前に調べてあった立ち飲み「G」へ。

チューハイレモン(酎レモンと言ったら、聞き返された)を頼んで、やはり関西だとこれかなと、牛タタキを注文。これ180円なのだから、一人飲みの人間にとっては嬉しい限りである。うむ、青ネギとすりおろしニンニク(ちょっとだけつけた)もいい。



それからこれも関西に来たらで、湯豆腐を追加。ネギ、鰹節、おぼろ昆布がかかり、出汁に浸った関西スタイル湯豆腐だ。豆腐もいいけど、出汁が液体のつまみになるんだよなあ。



チューハイレモンを飲み終え、店のオリジナル焼酎お湯割りと鯛を追加。



ここはメニューに魅力がある上に安い(鶏肝煮250円、メンチ200円、キムチもやし120円、さんまきずし280円…食べたかったものたち)。大阪駅前ビル地下でも、お勧めの1軒だと思う。



さて、すかさず2軒目は同じくビル地下、昨年の訪問時に落ち着くなあと思った「KY」だ。今回はまだ空いていたカウンター席に座る。チューハイレモンを頼み、軽めのつまみとして、しろな煮物を注文。



こんなので酒を飲むようになっては、もう爺さんといっても言い過ぎじゃないな。油揚げが少しコクを出したところがいい。さすがにもう少し濃厚なつまみをということで、もやし炒め(小)を追加。小サイズがあるのが嬉しく、豚肉とパリッとしたもやしをバリバリ食べる。やっぱり体が野菜を欲しているのだろうか。



しかし、腹いっぱいになって来つつあり、黄桜黒獅子燗酒とおでん(玉子と牛すじ)を追加。



おでんも関西風だろうか、ほんのり甘みを感じる出汁なのである。柔らかい牛すじに辛子をつけて食べ、玉子を半分に割って汁もろとも食べ、大変満足した。やはり、大阪の居酒屋は素晴らしいなあ。



腹一杯になってきて、宿泊場所に移動する。

なぜか大阪2(2)

2018年02月09日 16時35分48秒 | ART
腹も落ち着いたところで、前回同様のコースで美術館に行こう。

■国立国際美術館「トラベラー まだ見ぬ地を踏むために」。
カリン・ザンダー「見せる:国立国際美術館のコレクションを巡るオーディオ・ツアー」:壁に143名の美術作家の名前が書いてあり、その番号を音声ガイド機器に入力すると、解説や鳥の声などが聞こえるという作品。知っている名前は少なかったが、福田美蘭、榎忠、森村泰昌、矢柳剛、束芋、やなぎみわ、ジュリアン・オビーなどの音を聞いた。

大竹伸朗「時億」シリーズ:撮影可能だったので、写真を1枚だけ掲載する。



テリーサ・ハバート、アレクサンダー・ビルヒラー「フローラ」:スクリーンの両面で繰り広げられる作品。片方では老人が自分の母親の思い出を語っている。逆面では、母親(の若い頃。当然、本人ではなく女優さんだろう)の映像が流れるのだが、その女性はジャコメッティの若い頃の恋人フローラ・メイヨなのである。女優さんが素敵なせいもあるのだが、映像作品の苦手な私がつい引き込まれて見てしまう威力があった。

ヒーメン・チョン「ショート・パフォーミング・ストーリー」:英語で500語の小説を日本展示のため日本語化し、それを語り手から展示室で口頭で学び、全文暗記するまで展示室を出られないという、とんでもない作品。もちろん、予約が必要らしく、私が見たタイミングではやっていなかった。まさか、旅行中にこれにチャレンジする時間もないしな。

楊嘉輝「ミューテッド・シチュエーション#1 無音の弦楽四重奏」:弦に弓を当てないように演奏される四重奏。もちろん時に弓は当たってしまうし、弦を押さえる際の音がするので、全く無音ということはない。ちょっとコントめいたところもある、面白さ。

私は古典的絵画が好きで、なかなか積極的に現代美術を見ないのだが、良い機会だったように思う。実を言うと、全くピンと来ない作品も沢山あるのだが、自分のツボに入ると、心の中に思うことのボリュームは多い。この辺が面白い所なのだろうと思う。

 

移動の途中、大阪市役所に立ち寄る。今日は平日だから中に入ることができたが、建物は立派だよな。



大阪市中央公会堂にも常設展示室があるということなので、立ち寄ってみた。次は「大阪市パノラマ地図」。大阪はかつて日本一人口が多く「大大阪」と呼ばれていた時期もあるのだ。





そして、本日の最後はもちろんここだ。

■大阪市立東洋陶磁美術館「唐代胡人俑」。正直なところ、素朴な像が出品されているのだろうと思っていたが、想像をかなり上回る素晴らしい作品が多かった。
「加彩胡人俑・加彩駱駝」:人間臭く、魅力のある像がならぶ。



「加彩胡人俑」:ヒョウ柄パンツが素晴らしい。胡人とは中国から見た「異民族」のことで、見たことのない容貌に驚き、像を造ったのであろう。



「加彩女俑」:男性のようにも見えるが、身のこなしから「男装の麗人」のようである。



「三彩天王俑」:こちらは常設展示室にあったものだが、身長約90cmとかなり大きな迫力のある像だ。



「黄釉加彩騎馬女俑」:高原を馬で行く、上流階級の令嬢にも見えないだろうか。



相変わらず常設展を含めて、充実した展示だった。



そろそろいい時間帯になってきたので、梅田に戻る。

なぜか大阪2(1)

2018年02月09日 11時32分59秒 | 食べ歩き
さて、2月9日(金)は休みを取って、5時半に起床(昨日の酒が…)。着替えだけして、6時半に出発し、JR琴似駅に到着。琴似~札幌間は座れず、札幌駅についてから席に座る。まだ、眠い…。

諸事情により飛行機でどこかに出かけることができるようになったのだが、どこに行くべきかは多少迷った。展覧会からすると東京なのだが、1月の頭に4日間行っているのだ。後は交通の便(午前中に到着できるのが理想)、飲み屋の充実度合などを考えた結果、昨年訪問した大阪に行くことにした。

これまで大阪には苦手感を抱いていたのだが、昨年の訪問でそれを払しょく。東日本文化圏にどっぷりつかっていると思っていた自分の中に、むしろ大阪的なものがあるのではないかと思えるところもあったのだ。無事空港に到着し、やっと何か食べられそうな雰囲気になったため、バター醤油(焼たらこ)おにぎりの朝食。



飛行機は10分遅れで飛び立ち、無事10時半頃に伊丹空港に到着。



リムジンバスの方が楽なのだろうが、お金がかかるのと時間が読めないところから、モノレールで蛍池へ。さらに阪急電車にのり梅田に到着する。早速ここで昼食だ。前回の来阪でも最初の食事にしようと思ったら、日曜日だったので閉店していたカレーの「I」へ。今回も実は少々てこずっていて、1軒目の店舗では私の食べたいメニューがなく、慌てて別の店舗に移動。

注文にはキャベツのピクルスがついてくる。割と酸っぱさ強めで、苦手な人もいるのでは?



さて、注文したのはそれはもちろんインディアン・スパゲッティですよ。



食べてみると、カレーのイメージからすると想像を超えるような甘い味。えっと思った瞬間、辛さが急激に襲い掛かってくる。その後は、底に甘さも感じつつも、感想としては「辛い!」。これは独特のカレーだな。グリーンピースも洋食感を出していて、ちょっとイイ。

札幌で私が行く「I」のカレースパゲッティとも違うし、帯広のほぼ同名店のカレーとも違う。1回食べただけでは受け止められなかった気がするが、何回か食べると、次第にハマっていくのではないかなあ。この店、東京にも支店があるのだよなあ。


久々の焼鳥店

2018年02月07日 21時58分56秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
恒例の水曜会なのだが、会議が札幌駅周辺での開催となった。その流れで1軒目は札幌駅北口のチェーン焼鳥店「KD」へ。この店、札幌で焼鳥を気軽に食べるということでは、必ず名前が挙がると思うのだが、一人ではどうも行ったことが無い。昔は注文が2本からだったような気がするのだが、本当のところどうなのだろう。1本づつ頼めるのであれば、悪くない店のように思うのだが。

今日はそれなりの人数だったので、勢いよく焼鳥を頼んだ。豚のしょうが巻やちょっと高いが牛串なども美味かった。飲み物はハイボールをかなり多めに飲む。

2軒目はスーッと集団を離れて、今週はなかなか行くタイミングがなさそうだったバー「N」へ。1杯目はネイキッドジンを使ったジンフィズ。



2杯目はズブロッカ+キュンメル+カンパリのカクテル。これは薬草成分の濃い、複雑な味のカクテルになった。



本来、もう一杯行きたいところだが、その前のハイボールが効いてきて失速。そろそろ帰るとするか。

琴似へ

2018年02月06日 19時25分17秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は札幌駅近くで仕事を終え、JRで琴似駅に移動。久しぶりに琴似のバー「D」に立ち寄って行こう。

1杯目はジン・ショリゲルでスタート。ジュニパーベリーだけを漬け込んだ、シンプルに徹したジンだ。アルコール度数も38度とあって、飲みやすく、ジンらしい香りがする。



2杯目はカリラ12年ホグスヘッド(シグナトリー)。香りがカリラらしく重厚だが、割とあっさりした後味。



最後は豪華にボウモアカスクストレングス20年SMWS。タイトルは「sweet smoke on the water」とあるが、私にはキュートで華やかな感じがするウイスキーだ。



今週末に向けて、今日はこのくらいで済ませておく。

20180204最近読んだ本

2018年02月04日 23時15分27秒 | 読書
■「上手な犬の壊し方」青柳碧人

■「恒星ハンマー ペリーローダン561」マール
おいおい、この大ピンチに結婚してるぞ、ローダン。

■「メゾン・ド・ポリス」加藤実秋

■「新久千映のお酒のお時間です」新久千映
家で飲む話。父がバーテンダー経験者らしい。

■「めしばな刑事タチバナ28」坂戸佐兵衛、旅井とり
マルちゃん焼そば3人前パックをさまざまにアレンジする話。これは凄い。

■「最後にして最初のアイドル」草野原々
絵画にアニメ要素が入ったかのような、新しい要素を感じる小説だ。十分ハードSFでもある。

■「学校では教えてくれない戦国史の授業」井沢元彦

以下、図書館の1冊。
■「不法侵入」アンドレ・ゴヴィア
美しいが不法侵入らしいので、どこの何の建物かが一切不明。

野菜高騰のせい?

2018年02月04日 13時13分38秒 | 食べ歩き
今日の昼食は体調を整える効果もあろうかと、カレーの「P」へ。昼前だったので、まだ混雑していないカウンター席に座る。今日のカレー(100円引きなのだ)は、チキンカレーだった。普段、今日のカレーはチキン野菜カレー(他にカツカレー、ポーク野菜カレーなど)の事が多いように思っていたが、野菜の値段が上がっているせいだろうか。

あまり待たずにカレー到着。一口食べてから、スパイスを追加。上から見える野菜は少ないが、カレーの甘味からして玉ねぎは相当使っているのだろう。少し辛味を強くした方が、口に合う感じだ。



さらに今日は、ご飯は普通量だが、ガーリックチップトッピングをお願いした。カリカリになったガーリックは、体調には効果があるが、臭いはそんなにないであろう(と思いたい)。



終盤には汗が出てきて、体調もこれで上向いたか。

本当はこの後、髪の毛を切りたかったのだが、待ち客がいるようだったので、やめてしまった。ま、しょうがない。

20180203ギャラリー巡り

2018年02月03日 15時40分34秒 | ART
本日は三越→SONY→さいとう→ivory→アートスペース201→市民の6か所で疲れて挫折。

スカイホールは今週おやすみの模様。



■アートスペース201「丸島均企画 『群青-ぐんせい-』(後期)」。
高橋ヤヒロ「SAISEI」:廃墟や工場写真をかなりみっしりと数多く並べた展示。展示数が多いというのはやはり良いことだ。廃屋の大きな窓から、外の竹林が見えている写真が良かった。
伊藤也寸志「写真都市2007~2008」:どこかで見た風景が多い。10年たつとすでに失われたものも沢山あり、街に寄り添った記録写真というのは必要なのだなあと思う。撮影しているものの選択は作者に依存するが、何よりも写りがシャープなのが嬉しい。私好み。
柿崎秀樹「コンセプト」:変形した部屋の間取り図が連続してつながっているような作品が良いと思う。

■市民ギャラリー「2018第10回道展U21」。
田上桃乃「COLOR」:膝立ちする女子高生の2倍大(3倍?)胸像。思い切りが良い。
岩佐海飛「目立ちたがり」:紫のウツボをドーンと描いて、狙い通り目立っている。
渡邉梨子「一途なマドンナ」:プールのスイムレーンにギターを持って横たわる女性。目力の強さが印象的。
後藤瑞貴「鰤」:4サイズの鰤を白地に美しく描いた作品。

今日はちょっと体がだるい。