魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

しものせき水族館(1)

2012年09月29日 23時17分34秒 | 水族館・博物館

月曜日に、下関市内の観光を楽しみました。

目玉はしものせき水族館。通称「海響館」という名称のほうが通りがよいかもしれません。今回は、1.「普通・マニアな魚好き」、2.「アクアリスト」という2つの視点からみた水族館の記事を書いていきます。今回は1回目となりますので普通・マニアな魚好きの視点からみたものです。
 

まず入って眼につくのは、水族館のすぐそばにある関門海峡を再現した水槽です。水槽の中にはマダイやマアジ、キジハタ、カゴカキダイ、コブダイなどの魚たち。

 
マダイはおそらく天然もののように見えますが。
 
 
イサキも水槽の中で群れをつくっています。このイサキは標準的なスタイルですが、たまにメタボなイサキも見られます。そうやって水槽をみていると・・・現れました。
 
 
シロメバルの群れをかきわけて、黄金のイサキが姿を現しました。黄金ですが、アルビノではなく、眼は黒い。体側にはしみもないとてもきれいな個体。
 
 
隣の水槽。トビハタは地味な色や姿からかあまり水族館では見られないように思います。
 
沖合底曳網漁業でおなじみのエビスダイもいました。
 
そして、下関水族館のもうひとつ、そして最重要のテーマ。世界中のフグの展示は見ものです。
 
まずは定番トラフグ。
 
モンガラカワハギもフグの仲間
 
ワモンフグもあまり飼育されている水族館は多くないのでは、という種類です。
 
 
オーストラリア南部にすむイトマキフグ科のホワイトバードボックスフィッシュ。赤い地色に白い横帯のきれいなフグ。この水槽にはほかにもこの海域特有の低水温をこのむフグの仲間が多数。さらにハコフグ類にこだわった展示や、淡水フグの水槽もあります。
 
 
ほかの魚を飼育している水槽にも変わったフグが・・・。マフグは日本海や北海道などに多いフグでまだ実物は見たことがない種類。
 
 
イトヒキテンジクダイなど、熱帯・亜熱帯のサンゴ礁の魚も飼育されています。この水槽にはマニアックなスズメダイもいました(また次回にでも)。フグのほかにも、楽しめる水族館です。
 
 
海獣はこのゴマフアザラシや、イルカなど。生体の展示ではありませんが、ホールにはシロナガスクジラの骨がありました。下関には南極海の捕鯨の基地もあったのです。
 
特にフグ・マニアにはお勧めの水族館ですが、フグ以外の魚をこのむ方でも十分に楽しめる水族館です。日本の温帯魚がずらりとそろう水族館ですので、欧米や、下関と国際フェリー航路でつながっている中国・韓国の魚好きにも喜ばれるでしょう。一方、ふく・くじら、とならぶ下関の3大名物のひとつ「アンコウ」が揃わないことや、沖合底曳網漁業で見られるような魚が多くないのが少し残念・・・。アクアリストにもお勧めの水族館ですが、それについてはまた次の機会にのべます。
 
●おまけ
 
メバルについてはちゃんと「シロメバル」となっています。驚き!!
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京都水族館と梅小路公園

2012年07月02日 12時31分50秒 | 水族館・博物館

お昼ごはんをたべまして、いよいよ京都水族館へ。

その前に梅小路公園について。梅小路公園というのは、JR京都駅と丹波口駅の近くにあります大きな公園で、京都市民の憩いの場になっているようです。ほか、広場があり、様々な催し物も行われております。京都卸売市場もこの梅小路公園のすぐ近所です。

野良猫

これ以上増やさないということですが、上の写真には子猫のようなものも写っていますが・・・??

梅小路公園は水族館のほかにも蒸気機関車館や、日本庭園など京都らしい施設も見られます。JRの路線がすぐそばを通っていますが、意外にも最寄駅が遠い・・・ 私は2回目の訪問でした。

ということでさっそく水族館へ。まずは淡水魚水槽。オオサンショウウオやアマゴなどがいるとのことです。この岩組は最近の水族館ではよくみられるタイプ

ウグイTribolodon hakonensis (Günther)やオイカワZacco platypus (Temminck and Schlegel)など京都の淡水魚

海獣コーナー。オットセイとゴマフアザラシがいました。ゴマフアザラシには親近感がわいてきます。そんな中しゃれたカフェを発見「海獣カフェ」。手作りの水族パンが人気でしたが、水族はカメしか残っていませんでした。

大水槽。

上を回ってるのはアジ科のマアジTrachurus japonicus (Temminck and Schlegel)とサバ科のグルクマRastrelliger kanagurta (Cuvier)。ほかツマグロなどもいて、ここは温帯なのか熱帯なのかわからない。

マダイPagrus major (Temminck and Schlegel)。どうしても赤い綺麗な色を保つのが難しい魚種。

クロホシフエダイLutjanus russellii (Bleeker)は今朝すでに京都市場でご対面。お客さん、このクロホシフエダイは食べられませんが京都市場の「シーフーズ大谷」さんでは食べられるクロホシフエダイを扱ってるんですよ(笑)

標準和名は珍しい「ひらがな」表記。

マリンアクアリストには気になる水槽。サンゴ礁を再現した水槽のはずなのになぜかナベカが・・・。他にはニジギンポ、テンジクダイ科のプテラポゴンなど。

京都の磯魚水槽。写真に写ってるウツボGymnothorax kidako (Temminck and Schlegel)、ヒガンフグTakifugu pardalis (Temminck and Schlegel)、カサゴSebastiscus marmoratus (Cuvier)のほか、シマイサキ、メジナ、コモンフグ、セトダイなど。

深海性種のユメカサゴとカニ、そしてなぜかサケの仲間。

有名な貝の学者がいたということで貝の展示。日本の三名宝。

こちらは世界の三名宝。いずれにせよ入手が大変難しいタカラガイの仲間です。

出口ではこんな感じで田んぼを再現したりしていました。地元の子供たちと田植えをしたりしたそうです。ビオトープみたいな感じで水草も多数生えてたり、フナやオイカワなども見られました。

お土産。大の大人がガチャガチャの大人買い(笑)あ、大人だからいいのか。

お気に入りがこのアカアマダイBranchiostegus japonicus (Houttuyn)。色違い以外は基本コンプ。

ミトさん、おつきあい ありがとうございました。

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名古屋港水族館

2012年05月04日 23時32分51秒 | 水族館・博物館

ゴールデンウィークの真っただ中の昨日にお友達「ミト」さんのお誘いを受けまして、名古屋港水族館を初めて訪れました。名古屋には2年ほど住んでいましたが、地下鉄を使うのは初めてでした。

アクセスは地下鉄名古屋港駅から徒歩10分くらいかな?近くにコンビニがあり、そこでチケットを購入すれば長く並ばなくてすみます。30分待ちの様でした。

南極観測船「ふじ」も泊まっていて、一般公開もされています。ほかにもいくつかの施設があり、大きな観光スポットになっているようです。

コブダイSemicossyphus reticulatus (Valenciennes)です。入り口付近のマグロ水槽や、サメなどの入った水槽はあまりにも混雑しておりゆっくり観察することは不可能に近いものでした。写真はコブダイと格闘するミトさん。写真はうまく撮れましたか?

サンゴ礁を模した大水槽。トゲチョウチョウウオChaetodon auriga (Forsskål)が2匹写っています。オーストラリア北東部のグレートバリアリーフを再現した水槽のようです。スクリブルドエンゼルフィッシュや、ブラックバタフライフィッシュ、バリアリーフクロミスなど珍しいものも多数いました。

この水槽は面白いことに、上から観察することもできます。残念ながらサンゴは擬岩か、死サンゴに色を塗っているようでした。

リーフを悠々と泳ぐコブダイ メガネモチノウオCheilinus undulatus Rüppell。通称ナポレオン。大型の魚はこのほかにもトラフザメ、ネムリブカ、マルコバン、サバヒー、タマカイ、テングハギ類など。

この他にもいくつかサンゴ水槽があります。こちらのサンゴは本物。

クマノミの仲間、クラウンフィッシュAmphiprion percula (Lacepède)の住まいはウミキノコですが、このほかにも数種のイソギンチャク類、ライブコーラルの類が入っていました。魚が多いためか、ミドリイシの類はあまり調子がよくありませんでしたが・・・

シリキルリスズメダイChrysiptera parasema (Fowler)の変異と考えられていた青いスズメダイChrysiptera arnazae Allen, Erdmann and Barber。色がシリキルリスズメダイよりもずっと濃く綺麗です。

深海魚の展示もありました。チョウチンアンコウの一種Himantolophus sp. の標本。ほかクマサカガイ、オオヨコエソ、トモメヒカリ、シギウナギなど。一緒に飾られる博物画も素晴らしくこれだけでも価値があり。生態展示の方はタカアシガニ、ホモラ、ダイオウグソクムシなど甲殻類のほか、アカイサキ、アズマハナダイ、チゴダラ、トラザメなど。フラッシュ禁止と渋滞でろくに見れなかったため写真がありません。アクアリストには深海のサンゴ「キンシサンゴ」もおすすめ。

この日はそのあと、ミトさんご夫婦と自宅でまったりして、解散でした。よく歩き疲れましたが楽しい一日になりました。

ありがとうございました。

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いおワールド かごしま水族館

2010年06月10日 21時16分38秒 | 水族館・博物館

喜界島オフ会前日の4月30日、オフ会参加メンバーでかごしま水族館を訪問しました。かごしま水族館は、鹿児島の生物を中心に飼育・展示している、テーマ性の高い水族館となっています。

 

かごしま水族館といえば、世界最大の魚類でありますジンベエザメRhincodon typus Smithを飼育していることで有名です。この水槽にはジンベエザメ以外にも、シイラ、サバヒー、ハガツオなど、あまり他の水族館で見られない魚や、貴重な古代魚であるカラチョウザメなどが飼育されています。とくに日本産カラチョウザメが見られる水族館はここしかなさそう。

鹿児島県は北は熊本県・宮崎県と接し、南端の与論島は沖縄島のすぐ近くです。南西諸島の海を再現したサンゴ礁水槽。ここにもかなりマニアックな魚がたくさんいます。この水槽では巨大なハタ「タマカイ」などがいました。小魚は何がいるか忘れましたが、それでもかなりマニアック。

温帯域のアマモ場を再現した水槽です。ここにはシロギスやスジハゼの仲間など、温帯域らしい魚がたくさんいます。写真はポーズをとってくれたホウボウChelidonichthys spinosus (McClelland)。この水族館では温帯域の魚にもかなりこだわっており、ヒメヤマノカミやつい最近新種記載されたばかりのモモイロカグヤハゼなども展示されていました。

つぎはオオウナギ水槽。鹿児島ではウナギの養殖が盛んですが、オオウナギも時々みられます。この水槽ではみんな「でかい!」と連発。

たしかにデカイです。オオクチユゴイKuhlia rupestris (Lacepède)。こんなでかいの見たことない!ていうくらいのでかさ。5年くらい前に来た時にはもっと小さいのがたくさんいたはず。その1ぴきがこうなったんだろう。この水槽の主役!です。

このような水槽もあります。子供たちはこのような水槽から自然を学んでいくのでしょうかね。岩をひっくり返せるようになっていて、その下にテナガエビなどが隠れているところなども、非常に遊び心があります。

ということで、喜界島出発前にかなーり楽しい思いをしてから出発です。

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新江ノ島水族館

2010年03月31日 14時30分15秒 | 水族館・博物館

学会の後に藤沢市江の島にあるえのすいに行ってまいりました。写真は江の島。入ってすぐの巨大水槽の中には大きなホシエイがいる水槽があります。ホシエイは冷水性のエイで、南日本では深海に生息します。トロールではごく稀に巨大なのがとれます。写真紛失。

「天皇陛下のご研究」コーナーがあります。そのため、ハゼ亜目は種類・数ともに充実しており、うれしいです。

ハタタテハゼやヒレナガネジリンボウなど、定番のものから・・・珍種のハゼも多く、マニアを唸らせます。

上から順番にハスジマハゼ・インコハゼ、そして怪魚タメトモハゼ・・・タメトモハゼ、死んだらほしい~

相模湾のコーナーは、モース博士、デーデルライン博士の業績をはじめ、貴重なナミダカサゴなど、質・量ともに素晴らしいもの!

陰日サンゴ(イボヤギ・トサカなど)も素晴らしく開いています。私はこういう陰日サンゴは大好きなので、展示が充実しているというのはうれしいですね。

ただ、「イザリウオ」でなく「カエルアンコウ」と表記してあるのは、魚類学会に従っていて良かったと思えるのですが、クロメバルがただ「メバル」となっていたのは、残念なところです。

そして多い種類の割には、解説してる魚種の量がすくない・・・これでは魚の名を知りたいと思っている方々は満足しないかもしれません。

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