魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

タスジイシモチ

2011年11月08日 06時41分11秒 | 魚介類飼育(海水)

テンジクダイ科の魚も観賞魚として一部の種類は流通しています。マンジュウイシモチやキンセンイシモチ、イトヒキテンジクダイ、などは海水魚を扱っているお店ならばしばしば流通すると思います。

この仲間は350種以上が知られ、多くの種が浅海に生息しているのですがそれにしては観賞魚として流通する種類が少ないような気がします。この仲間は

1.丈夫で飼育しやすいものが多い
2.美しい色彩をもつものもいる
3.口に入らない大きさの魚ならば混泳も可能
4.サンゴを傷つけないので、サンゴ水槽にも向く
5.種類によっては繁殖させることさえできる
など、観賞魚として非常に向いている魚たちだと思うのですが・・・。

今回はタスジイシモチApogon novemfasciatus Cuvier を中心にテンジクダイの魅力をご紹介したいと思います。

タスジイシモチは主に琉球列島以南に生息するテンジクダイ科の普通種です。オオスジイシモチやコスジイシモチに似ていますが、尾柄部に暗色斑がなく、体側中央部を走る暗色縦帯の太さが一定でないことなどで区別できます。また尾鰭にも縦帯が入ります。

一見、地味な魚なのですが、鰭には薄らと青や緑色が入り、大変美しいものです。色彩も白っぽくみえますが実際は黄色がかかったクリーム色できれいです。

正面から見たところ。口はやや大きめですが、これに入らないサイズの魚であれば混泳も問題ないです、むしろやられないように気を付けないといけません。餌は浮遊性の配合飼料などを好んでたべます。沈降した餌も食うことは食いますが、やはり浮遊性のもののほうが食いやすいようです。

飼育は容易です。この個体はホソスジナミダテンジクダイなどと一緒に飼育しています。喜界島オフ会で採集したものなので、5月に採集してから半年くらいたちますが、非常に元気です。この水槽にもクモウツボなどもいますが干渉せず概ね平和に暮らしています。

・・・これで魅力は十分伝わったとは言い難いかもしれませんが。

コメント
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