最近標本の整理を行いました。写真の魚はマエソSaurida macrolepis Tanaka, 1917。尾鷲漁港の定置網での漁獲物です。
マエソの成魚はみなさんもご存じのとおりで、全長40cm近くになり、体色は茶褐色、獰猛なフィッシュ・イーターです。釣りでは投げ釣りでキスを釣っているとき、巻き上げる際中に、針にかかったキスを捕食してつれたり、以前タイの子が投げ釣りで釣れた際に突然大きくて強い当たりがあり、あげたらこの魚がかかっていたなんて言うこともありました。最近はキス釣りもご無沙汰で、この魚ともあまり出会わないのですが・・・。
体側にこのような斑紋が出ております。マエソは、体側に、特に幼魚期このような斑紋が出ることが多いような気がします。スーパーで売られているマエソの子にも大体このような模様が出ていました。しかし今回、写真にはとれませんでしたが、もっとはっきりとした模様があったりして、あれ?マダラエソ??なんて思ったのでした。
胸鰭の長さは成魚も幼魚も同じで、トカゲエソのように極端に短い、なーんてことはないようです。顔つきも成魚と同様のように見えますが、それでもまだかわいく見えます。