長く探していた魚にようやく出会えると、喜びも大きいのです。その魚とは・・・トウジン!
トウジンは深海性のタラ目・ソコダラ科の魚です。トウジンの含まれるトウジン属はその中でも最大のグループで、種類数は100を超えます。日本産は23種。しかし、トウジンの仲間の同定は非常に難しいところもあります。
トウジンの吻を背面から見たところです。鱗に一面覆われていますが、頭部の背面の鱗には隆起線が1本しかないことでキシュウヒゲなどと区別できます。本種は吻の腹面も大きなうろこに覆われます。
吻の腹面の様子です。以前のネズミヒゲと比べてみてください。小さな鱗、というよりも棘がびっしり!
トウジンは最近一般家庭に、とは言えませんが、伊豆などの底曳網漁業がある地域では本種をレストランなどで食べさせてくれることが多くなり、マスコミなどやソーシャル・ネットワーク等で話題も広げられました。私も1月の半ばに沼津で美味しくいただきました。そんな中、丸1匹が三重県から届きまして美味しくいただきました。フライは小骨が多いですが、骨ごと咬むと、味わいもあります。