ぶろぐ久々に更新。スズキ目・スズキ科・スズキ属のスズキ。宮崎釣行記事以来久しぶりの登場。今回の個体はちょっと痩せている。餌が少ないのか、それとも産卵後なのかげっそり。
スズキの特徴は吻がややとがっていること、体側に黒色斑がないこと。ただし幼魚、場合によっては成魚でも黒い斑点が出ていることがある。その場合タイリクスズキとは顔を見るほうがいいが、これも微妙なところ。宇和海ではタイリクスズキがよく釣れる。再生産しているかどうかは定かではないが、再生産しているかもしれない。いずれにせよ喜んではいられない。新しい外来魚問題を引き起こしそうだ。宇和島ではスズキはほとんど見たことがなく、タイリクスズキとヒラスズキが多い。河口付近の魚食魚としてはほかに、夏になるとギンガメアジ、ロウニンアジ(いずれも幼魚が多い)なども見られる。
尾部がほっそりしているのもスズキの特徴。ヒラスズキは尾柄部が太くて短い。背鰭鰭条数にも違いがあり、スズキは背鰭軟条数12~14、ヒラスズキは15~16が普通である。
最近とある理由があり、スズキが欲しかった。Twitterにその旨を書いたところ、サビキのカネマンさんに送っていただいたのである。とてもうれしかった。今回はスズキを2個体、ほかの種の魚(次回ご紹介します)を2個体。計4個体も送っていただきました。ありがとうございました。これではかどりそうです。サビキのカネマンさんはサビキの製造業者さん。ボラ皮で作ったサビキなどを販売されております。高知県の釣具店などで購入することもできるようです^^
さて。私の研究は主に魚の頭部を対象としているので、身は食べることができる。そうするにはまず魚体のサイズを測定する必要がある。全長、標準体長、頭長、そして種によっては肛門前長も。場合によっては魚体重もはかる。そうした計測データがないと、せっかく魚を手に入れてもむだになってしまうおそれがある。
スズキを食べたのはいったいいつ以来か。おそらく2005年以来ではないだろうか。私にとって釣りとはいつも餌釣りであり、ルアーやエギなどで釣ることはほとんどしないので、スズキとはあまり縁がない。以前釣ったスズキもサビキや投げ釣りで釣ったもの。あるいは定置網や地びき網で入手したものだ。最近ルアーでのスズキ釣りはシーバスフィッシングとよばれ、ライン、ロッド、そして標準和名を有する魚種まで横文字が並ぶようになりあまりなじめない。私は投げ釣りで狙う小ぶりのスズキ釣りのほうが好きなのだろう。
今回はムニエルにして食べた。新鮮なものは刺身でもいけるが、今回は一度冷凍していたもので、このような料理法がよいと思い、実際にかなり美味であった。きれいな水の場所で獲れたものならスズキの刺身も美味しい。