今日から2月。今年はこのぶろぐをメインに更新していくことになるであろう。
昨年は欲しかった魚を色々入手することができた。沖縄の石垣島で入手したバラハタもその一種。
バラハタはハタ科・バラハタ属の魚である。このバラハタと近縁種のオジロバラハタの2種類でバラハタ属を構成する。英語ではLyretailというのだが、これは尾鰭が弦楽器の一種のライアーに似ていることから。背鰭棘数が少ないので、おそらくはアカハタや同じく石垣島で売られていたナミハタなどよりもユカタハタやスジアラに近いグループなのだろう。
バラハタ幼魚
バラハタは幼魚と成魚では大きく色彩や斑紋が異なっている。幼魚は白っぽいのだが成魚では赤紫色に変貌する・成魚の濃い赤い体にピンク色の斑点といういでたちはかなりおしゃれなものである。一方オジロバラハタは子も赤い体で成魚によく似ている。成魚の見分け方は簡単。バラハタは尾鰭後縁が幅広く黄色に縁どられるが、オジロバラハタは縁取りが白くて細い。私は魚の写真の多くを白バックで撮影しているが、撮影して加工が難しい「白バック」殺しの魚なのだ。今年はオジロバラハタも入手し食することが出来たので、いつかご紹介したいと思っている。
小笠原諸島のバラハタ
バラハタは長いこと探していた魚だが、なかなか購入できなかった。喜界島のオフ会でも釣ることができず、縁の遠い魚になりそうであったが、昨年には沖縄県の石垣島だけでなく、小笠原諸島のものも購入できた。待っていてもなかなか来ない。しかし来るときはまとまって来てくれるというのは、魚類あるあるだろう。
バラハタの刺身
肉は刺身、カマは焼いて美味しくいただいた。ただしバラハタは沖縄ではシガテラ中毒をおこすことも多い種である。そのため東京の市場には出ないのだが、沖縄では釣りや突きで漁獲されるおなじみの食用魚である。なお、沖縄では「ながじゅーみーばい」と呼ばれている。