一昨日から開催されているトンキンオリンピック。今日は開会式だそうで。こんな事態でよく開催できるよなー。すげぇ国だわ。
さて愚痴もそこそこに、珍しいカワハギの仲間が我が家にやってきた。カワハギ科・ウマヅラハギ属のサラサハギである。
サラサハギは日本近海や中国、朝鮮近海から西太平洋に生息しているカワハギの仲間で、属でいえばウマヅラハギ属となる。日本産のウマヅラハギ属は5種が知られているが、そのうち3種類が体側に細かい斑点を有している。昔はそこそこ漁獲があったようだが、今ではウマヅラハギに置き換わっていて、本種は少なくなっているらしい。確かに、ウマヅラハギ属のほかの種(極めて珍しいアズキウマヅラをのぞき)はそれなりに写真を見る機会が多いが、サラサハギだけはほとんど見たことがなかった。
サラサハギの雄
このサラサハギは雌雄で色彩が変わっている。雄は生きているときは青みが強く、斑点が黄色である。生きている個体と死後の個体(写真)では全く違う色彩をしている。雌の写真はトップに掲載している。
基本的には大陸棚のやや深い場所に生息し、底曳網漁業で漁獲されるのだが、本種は以前ご紹介したクラゲウオなどとともに旋網で漁獲されたもののようである。旋網といえば、この間ミナミホタテウミヘビも旋網で漁獲されたものである。表層の魚を獲ることが多い旋網でどのようにしてこれらの底モノが入るのか興味深い。
サラサハギはマイナーなものだが、同属のウマヅラハギやキビレカワハギなどと同様においしく食することができる。今回はお刺身で食べてみたが、なかなか美味であった。
長崎 印束商店 石田拓治さん、いつもありがとうございます。