最近長らくほしかったものの、手に入っていなかった魚が3種も我が家にやってきてくれた。
これがそのうちの1種、エソダマシという魚である。エソダマシは「エソ」という名前がついてはいるのだが、エソ科の魚ではなく、ヒメ目ヒメ科の魚である。ヒメ科としては大きくなる魚であり、全長30cmにまで育つ。
従来はAulopus damasiという学名であったが、2013年にGomonらにより新しい属Leptaulopus属が設立され、本種はその中に入れられた。またヒメなどもAulopusから、復活したHime属に入れられた。学名が大きく変わっているため注意が必要である。なお、エソダマシが含まれるLeptaulopus属は2種からなり、もう1種はオーストラリア近海のLeptaulopus erythrozonatusという種類である。
なお属の標準和名がついているかどうかは不明。エソダマシは神奈川県三崎や土佐湾、鹿児島近海、琉球列島に見られ、海外では台湾とオーストラリアに分布している。つまりオーストラリアはこの属の2種が知られているようである。
従来私はヒメ科の魚はヒメしか見たことがなかった。ヒメを食べたときのことについては「ヒメを使った料理」で紹介していたと思う。今回はエソダマシも食べてみた。
エソダマシのタタキ。ようは味噌を使わないなめろうである。これが非常に美味しいのである。かなり脂っこく、魚本来の味が生きている。
今回のエソダマシは前回のイサキ同様鹿児島の田中水産 田中積さんより。ありがとうございます。