この間、高知に行って採集してきたキンセンイシモチです。
キンセンイシモチは体側の白い縦線が破線状になる「ドット型」と、線状になる「ライン型」というのがあります。これらは分子分類によると別種とすべきという意見がでており、現在も研究がすすめられているところです。
この個体は、頭部や体側腹部の縦線が破線状になり「ドット型」Apogon cf properuptus (Whitley)Dotted typeということになります。過去記事を検索してみますと、高知ではライン型は採集したことがありましたが、ドット型は初めてでした。愛媛県愛南町では、2種類ともがみられるということです。
大きめのオキナワサンゴアマダイやクマノミがすむ我が家では隠れて出てこなくなってしまうかもしれないと不安でしたが、底層から中層、表層を元気に遊泳しています。下の水槽には4匹入っているのですが、4匹で群れていることはあまりなく、小さ目の3個体が一緒にいるという感じです。
まだあどけないかわいいサイズ。小さいの4匹はクロユリハゼと同居させています。
このドット型は、主に九州以北の岩礁域に生息する温帯性の種類のようです。現在は、普通の熱帯性魚類やサンゴの仲間の基準的温度である水温25度で飼育していますが、長期飼育や産卵・繁殖まで考えた場合は水温は低めに抑えるのがよいかもしれません。テンジクダイの仲間は自然下でも寿命が短く、1‐2年程度だといわれています。しかしうまく飼育しますと繁殖まで持っていける可能性があり、楽しい魚といえます。
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