魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

今日の魚 2006.8.17

2006年08月17日 23時33分14秒 | 今日の魚(不定期更新)

今日の魚 2006.8.17

ホシテンス Xyrichtys pavo   (Valenciennes)

今日は南の海で見られるベラの仲間を紹介しましょう。ホシテンスという、スズキ目ベラ科モチノウオ亜科に属する中型魚です。

●分布―太平洋熱帯域に広く。本州沿岸にはあまり見られない。

「日本産魚類検索第2版」では駿河湾、高知県以南に分布する、とのことです。Fishbaseではインド・西太平洋だけでなく紅海や東太平洋のパナマ~ガラパゴス諸島にまで分布しているとのことです。

 

●名前の由来―孔雀のような色彩

体に黒い紋があり、「ホシ」の名前が付けられています。紋がある魚には「ホシ」の名前が付いていることが多いようですね。「ミツボシクロスズメダイ」「クロホシイシモチ」etc...。学名の種小名(学名は2名法というやり方であらわし、本種の場合Xyrichtysが属名、pavo が種小名となる)pavo の意味は、「孔雀(くじゃく)」です。良く見るとなるほど、孔雀のような美しさがあります。FishbaseではIniistiusという、別の属に入れています。

 

●夜は・・・―砂に潜って睡眠

砂に潜った瞬間

モチノウオの仲間はメガネモチノウオやニセモチノウオなど砂に潜らないものが多いのですが、このテンスのグループだけは夜に砂に潜ります(写真)。砂には頭から潜ります。

 

●ホシテンスを飼育する―おとなしく飼いやすい。

ホシテンスはテンスの中でも浅い場所に多く見られるので、採集や飼育が容易です。餌はまずオキアミやアサリ剥き身などの生餌(なまえさ)にならしてから、配合飼料に餌付かせます。配合飼料に餌付いた後もアサリやオキアミなどさまざまな餌を与えるとよいです。

おとなしい魚なので、他の魚とも一緒に飼う事ができますが、気の荒いスズメダイやハマクマノミなどとはさけるべきでしょう。また小魚やエビなどは餌になってしまいます。

夜は砂中に潜って眠るので、底砂が必要です。砂の荒さはそれほど気にしなくても良いようです。

 

●仲間―世界中に約30種

テンスの仲間は世界中の暖かい海に見られます。およそ30種類が知られています。うち日本産は10種類ほど、どの種類も南日本や琉球列島にすんでいて、北日本では殆ど見られません。海外では食用となり、しばしば市場にも出ます。日本産ではテンスXyrichtys dea   Temminck and Schlegelが美味しいといわれています(筆者はホシテンス以外のテンス属魚類は採集の経験がない)。

 

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水中写真撮影+採集

2006年08月17日 22時36分41秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

今日もまた水中写真撮影と採集をやってきました。今日は前回と違い、川での撮影・採集になります。上の写真は水面。雲がかかってて、あまり撮影向きの天気とはいえませんでしたが、雨は降りませんでした。

派手な鰭が綺麗なトウヨシノボリRhinogobius sp.ORです。この撮影の後は採集タイムになりました。

アカザLiobagrus reini   Hilgendorfの幼魚です。水槽用冷却装備のない我が家では、この魚を採集しても長期飼育ができないのは良く分かっていますので、この後リリースしました。難なく触っているように見えますが背鰭の棘は有毒ですので注意。でもこのくらいのは可愛い。赤いおたまじゃくしみたい。他にはアリアケギバチ、トウヨシノボリを採集しました。採集はできませんでしたがオイカワやカワムツ、ムギツクなども見かけました。川もいいものですね。

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ホシテンス近況

2006年08月16日 18時55分13秒 | 魚介類飼育(海水)

 

死亡したように思えたホシテンス。しかしあきらめ半分でバケツに移してみたところ回復、元気に泳いでいます。今日はセパレーターを導入しました。これで他の魚から追いかけられることがなくなり、飛び出す危険性が減ります。

明日も海行きます。水中写真撮影など・・・。

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メインタンクの現状

2006年08月16日 12時47分03秒 | 魚介類飼育(海水)

メインタンクの現状・・・というよりも”惨状”ですな。

まず、蛍光灯が使用不可になりました。これで水槽の中は一段と見難くなりました。さらに前回採集したホシテンスが飛び出し・・・死にそうになるという最悪の事態。それだけに止まらず、コロダイ、オニカマスが高水温に耐え切れず・・・暗いニュースばっかり。明るい材料といえばキリンミノが加わったのみ。現在隔離ケースの中にいます。

現在水槽の中にいる魚介類

ソラスズメダイ

新たに2匹追加。前からいた個体とは仲良くしてくれるかちょっと不安。幼魚の飼育は容易で、この猛暑の中も生き抜いた。

オヤビッチャ

オヤビッチャは個体数変動はなし、飼育は簡単で、なおかつ丈夫。高水温には極めて強い。

ロクセンスズメダイ

飼育はオヤビッチャと同様容易。今回新たに1匹を追加。もうすでに他の個体と群れを作っている。

キンセンイシモチ

今回新たに採集できた魚。体のオレンジのラインが極めて美しい。コスジイシモチと同じく、飼育はしやすそうだ。乾燥餌にすでに餌付いている。

ハオコゼ

高水温に弱いかと思っていたら意外と強かった。3匹とも元気。

コケギンポ

サンゴの孔にいる様子がよく観察できる。餌食いも良く高水温にも強いようだ。

アイゴ

丈夫な魚でコケを良く食む。最近一回り大きくなったように感じる。

ホンベラ

この魚は高水温・低水温ともに強い。淡い緑が美しい。最近はアイゴと行動することがなぜか多い。砂は撤去したので、夜間は岩の隙間に潜る。

タツノオトシゴ

ホンヤドカリ

ヤクシマダカラガイ

オオコシダカガンガラ

コノハガニ

イソクズガニ

そして、水槽の蛍光灯が使用不可になった事は、ただただ驚くばかり。修復試みるも、結局復旧せず。大いに困った。

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磯で水中撮影+α

2006年08月15日 17時44分36秒 | 水中写真

8月13日にまた磯に魚撮影及び採集に出かけました。新しいデジカメのおかげで魚の写真がうまく撮影できそうです。

手振れのせいで非常に醜い画像になってしまいましたが、チョウチョウウオChaetodon auripes   Jordan and Snyderの幼魚です。チョウチョウウオ科の魚は幼魚・成魚とわず磯に防波堤に沢山いました。磯にはチョウチョウウオ・トゲ・フウライが多く、防波堤にはミゾレ・チョウハン・ハタタテが多かったです。

種類不明のサンゴ。ソフトコーラルと呼ばれるものでしょう。写真にはヘビギンポとカサゴが微妙に映っています。けっこうこの辺りの海で見られるものです。

タカラガイの仲間も四国沿岸ではよく見られます。これは浅いところにいるヤクシマダカラガイCypraea arabicaです。このピンク色の物体は餌?卵?良く分かりません・・・学名も間違ってるかも。この個体とは別の個体を採集。

いわずとも分かるかな。ボラMugil cephalus cephalus  Linnaeusです。美味しそう。でも釣れたら糸切られそうで嫌だな。

カゴカキダイMicrocanthus strigatus   (Cuvier) も高知では良く見られる魚です。こんな感じで2匹くらいで泳いでいます。

このほかにもさまざまな魚がいました。採集結果も凄いものでキリンミノ、オニカマス、キンセンイシモチ、オオスジヒメジ(★に・・・)と初採集種が4種も!他にもソラスズメ、ロクセンスズメ、ヤクシマダカラガイなども採集しました。次回は8月末の予定です。

その他、川にもぐったり、玄界灘に潜ったり、夏休みは楽しいものになりそうです。玄界灘ではどんな写真が撮影できるか、ワクワクします。

そして今日、残念なことにコロダイがお亡くなりになりました。高水温対策は海水魚飼育の至上課題だと改めて思い知らされました。その後、水槽を水換えしました。水温29℃。やばいな(汗

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